手順チェックリスト:曲の一部だけ直すか、二つの案を先に混ぜるか
短い動画の BGM で迷いやすい分岐を、チェックリスト形式にまとめた。前提は「一日で納品する短い編集」で、ワークスペース例として WAV AI を置く。製品の宣伝数字は出さない。操作の選び方だけ残す。
0. 事前に用意するもの
- ラフでもいいので絵が並んでいるタイムライン
- 台詞または VO の仮当て
- 「骨格はもう良い/まだ二つある」のメモ 1 行
言語条件付き生成の研究例として Google Research の MusicLM がある。現場ではその前に 操作クラス を決める。
1. 分岐:REPLACE か MASH か
次の質問に答える。
- サビ〜落ちのエネルギーの流れは、もうチームが「だいたいこれ」と言っているか?
- 問題箇所はタイムスタンプで指差せるか?
- 手元に「リズムは A・和声は B」のように相補的な二案があるか?
| 答えの傾向 | 選ぶ操作 |
|---|---|
| 1=Yes かつ 2=Yes | REPLACE(区間置換) |
| 1=No または 3=Yes(骨格未確定) | MASH(マッシュアップ) |
| 全部曖昧 | まず 30 秒の仮ベッドを 1 本作り、再判定 |
2. REPLACE 手順
AI楽曲パート編集 を使う想定のチェック:
- 悪い窓の開始・終了を秒または小節で記録した
- 変えてはいけない要素(キック、キー、歌ポケット)を 1 行で書いた
- 候補は最大 3。台詞下で聴いて最初に通るものを採用
- 3 つとも駄目なら窓ではなく骨格を疑う(MASH か全体作り直しへ)
3. MASH 手順
AIマッシュアップメーカー を使う想定のチェック:
- A と B がそれぞれ何を貢献するか書いた(例: A=グルーヴ / B=コード進行)
- リズムの主従を決めた(キックが二重にならない)
- 短いマッシュを 1 回だけ生成し、全編を台詞下で試聴
- 勝ったベッドを凍結してから、残り弱い小節だけ REPLACE に回す
4. 共通ガードレール
- 権利の取れていない音源を混ぜていない
-
ファイル名に
replaceまたはmashと日付が入っている - 「もっと派手に」より先に台詞明瞭度を確認した
創造的 ML の制御面の議論は Magenta 周辺にもある。チェックリストの目的は、生成品質の話の前に 操作ログを残せる状態 にすることだ。
5. 終わったら
- 採用ベッドを共有フォルダへ
- 却下理由を 1 行(例: 間奏が台詞と帯域衝突)
- 翌日の自分向けに「次は REPLACE からでよい」などメモ
迷ったらこの順に戻る:骨格は良いか → 窓は指差せるか → 二案は相補か。手順を飛ばして全部再生成すると、ログが消える。
