全国100万人のVDI大好きな皆さん。
いつでもどこでもVDI
を実現するために日々無線環境の研鑽を積まれていることかと思います。
3Gに始まりWifi、WiMAXやテザリングなど色々試されたかと思いますが、新しい選択肢とし「さくらのセキュアモバイルコネクト」というLTE SIMが発表されたので試してみました。
さくらインターネット、月額基本料金12円のIoT/M2M向けSIMサービス
「さくらのセキュアモバイルコネクト」を提供開始
~高い堅牢性を誇るネットワークで安価なデータ通信を実現~
https://www.sakura.ad.jp/press/2018/0116_sakura-secure-mobile-connect/
IotやM2M向けですが、マニュアルの方にはiPhoneやAndroidでの接続設定例が公開されているので、「Windowsでも行けるんじゃね?」というわけで試した結果の共有です。
結論:うまくいきました
実際に家に余っていたSIM搭載可能なWindows10端末のSurface3に購入したSIMを指して設定してみたところ、ちゃんと内蔵SIMアダプターにさくらのクラウド上で割り当てたIPアドレスが設定割当らていることを確認できました。
もちろんこのままさくらのクラウド経由でグローバルへの通信も確認できました。
モバイル ブロードバンド アダプター 携帯電話
接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.10.20
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.10.1
このさくらのセキュアモバイルコネクトのいいところと言うのは何と言っても、さくらのクラウドの環境に直結していること。
さくらのクラウドの環境までであれば特別なVPNを貼らずにSIMを指した端末にクラウド上のローカルIPアドレスを割り当てて接続することができます。
かんたんな設定方法
かんたん(雑)なのはこの説明で、さくらのクラウド上でモバイルゲートウェイの契約やSIMの登録とかは公式サイトを見てやってください
今回はWindows10でどう設定するかだけを記載しておきます。
Windows10のAPN設定画面からAPN sakura
を設定するだけ。それ以外の項目はスクリーンショットのとおりに設定してみてください。(ほぼ初期値のままでいけると思います)
あとは登録した情報を選択して、データローミングで ローミングを許可する
を選択するだけ。
少しするとSoftbankが認識されて通信が行えるようになります。
今回はまだ試せていませんが、さくらのクラウド上にWindows Serverを立ててローカル経由でリモートデスクトップができる環境を構築できればVDIからそれにつながるネットワークまでさくらのクラウドで完結させることができるようになります
注意点
ざっと設定できることを確認したわけですが、以下のような注意点があります。
- 法人契約限定であり、個人契約では利用できない。
今回は会社の検証で試しただけであり個人では契約することができません。
- 通信料+固定費はそれなりに必要
一番上にも書いているようにIoTやM2M向けの通信サービスであり、莫大な数のデバイスが継続的に少量・短期間に大量の通信を行うという前提での価格となっています。1人で延々とデータを流し続けるような用途で使う時には、他の格安SIMを使うようなコスト感ではありません。
さくらのクラウド上にインフラ構築を行って複雑なVPN設定をしなくても閉域接続でつながるという魅力(もちろん、一切グローバルにアクセスさせないということも可能です)を提案できればVDIソリューションしての提案もできそうな気もします。
それでは皆さん、素敵なVDIライフをお過ごしください