SQL Server 2022からS3互換ストレージへバックアップ先を指定する機能が追加されました。
S3互換ストレージに対応しているということは、Amazon S3だけではなく、さくらのクラウドのオブジェクトストレージにも保存できるのでは?ということで試してみました。
前提
- SQL Server 2022が実行しているサーバを準備
バックアップ処理(事前作業)
以下のクエリを実行する
- AAAAAA : さくらのクラウドのオブジェクトストレージで作成したバケット名
- BBBBBB : オブジェクトストレージのアクセスキーID
- CCCCCC : シークレットアクセスキー
※アクセスキーIDとシークレットアクセスキーはコンパネから発行できます(またはパーミッションの画面)
CREATE CREDENTIAL [s3://AAAAAA.s3.isk01.sakurastorage.jp]
WITH IDENTITY = 'S3 Access Key'
,SECRET = 'BBBBBB:CCCCCC'
;
バックアップ処理(実際の作業)
- Backup_Test : バックアップ対象のデーブル名
- mydb.bak : 実際にバックアップするファイル名
BACKUP DATABASE Backup_Test
TO URL = 's3://AAAAAA.s3.isk01.sakurastorage.jp/mydb.bak'
;
実際にSQL Server Management Studioでコマンドを実行し、正常終了すると上記の通り無事に処理が完了します。
その結果としてオブジェクトストレージのコントロールパネル上にちゃんとバックアップファイルが作られていました。
SQL Server側の機能として新しくできるようになったことですが、ちゃんとS3互換ストレージでできるのかな?面倒な設定が必要なのではないか? ということを実際に試してみました。
拍子抜けするほど簡単にできました😁
バックアップを保存し続ける領域の管理についてオブジェクトストレージに任せられるので、運用の手間を低減できます。
参考情報