What is this?
- Semantic MediaWikiの導入にあたり必要な知識のまとめ記事第3回
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前回はアノテーションの付け方を紹介した
- 「アノテーション」や「プロパティ」については前回を参照
- 今回はアノテーションを付けた後のデータ型設定について解説
- 基本的には公式チュートリアルHelp:Getting started/Part 1 (Working with annotations)の後半部分まとめ
プロパティのデータ型
チュートリアル
データ型が必要な理由
SemanticMediaWiki
[[Has population::3,396,990]]
- こうすることでアノテーションを付けることができが、このように記述すると3,396,990ページへのリンクが作成されてしまう
- 各都市で人口が異なるため、それぞれの数値で新しいページが作成されてしまう
- 数値自体にわざわざページを作成するのはあまり意味はない2
- このようなアノテーションを付ける際は、
Has population
プロパティを数値型に設定することで効果的なナレッジグラフを構築できる
データ型の設定方法
- まず上記例のようにリンク元ページにアノテーションを付ける
- その後、作成したプロパティのページへ移動(この場合は、
Has population
へ移動。アノテーションを付けると自動的にプロパティへのリンクが作成される) - プロパティページにて以下のように特別プロパティ3を付与する
SemanticMediaWiki
[[Has type::Number]]
このように設定して、しばらくするとHas population
プロパティのページが以下のようなフォーマットに変化する。
またリンク元のBerlinページへ戻ると"3,396,990"ページへののリンクはなくなり、普通のテキストになっているはず。4
データ型の種類
設定できる型は公式ヘルプに一覧化されている。概ねプログラミング言語でよく使うデータ型であるためわかりやすい。
ナレッジグラフ構築でよく使いそうな型は下記
型名 | 内容(想定使用シーン) |
---|---|
Page | Wiki上の記事(ページ)。プロパティ作成時のデフォルトはPage型 |
Number | チュートリアルで紹介したとおり数値に設定 |
Boolean | True/Flaseで記述するプロパティ |
Text | プロパティ固有のページが必要ない場合 |
Date | ライブラリ等のリリース日に使用する等 |
Code | Text型に似ているが、ソースコードコードであることを明示できる |
Quantity | Number型に似ているが、数値だけでなく単位を設定可能 |
次のステップ
ナレッジグラフ構築するための基礎知識はここまで。ページを作成し(ノード作成)、リンクをむすびアノテーションを付ける(エッジ作成)ことまでできるようになった。
次回以降では、標準テンプレートの活用方法・構築したナレッジグラフに対してクエリを投げる方法を説明する。