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[Semantic MediaWikiの使い方③]プロパティのデータ型

Last updated at Posted at 2020-08-23

What is this?

  • Semantic MediaWikiの導入にあたり必要な知識のまとめ記事第3回
  • 前回はアノテーションの付け方を紹介した
    • 「アノテーション」や「プロパティ」については前回を参照
  • 今回はアノテーションを付けた後のデータ型設定について解説
  • 基本的には公式チュートリアルHelp:Getting started/Part 1 (Working with annotations)の後半部分まとめ

プロパティのデータ型

チュートリアル

データ型が必要な理由

  • 前回の続きとしてBerlinページを作成することを考える
  • Bellinページに「人口」プロパティのアノテーションを付ける
    • 前回学んだ方法でアノテーションを付けると以下のようになる1
SemanticMediaWiki
[[Has population::3,396,990]]
  • こうすることでアノテーションを付けることができが、このように記述すると3,396,990ページへのリンクが作成されてしまう
    • 各都市で人口が異なるため、それぞれの数値で新しいページが作成されてしまう
    • 数値自体にわざわざページを作成するのはあまり意味はない2
  • このようなアノテーションを付ける際は、Has populationプロパティを数値型に設定することで効果的なナレッジグラフを構築できる

データ型の設定方法

  1. まず上記例のようにリンク元ページにアノテーションを付ける
  2. その後、作成したプロパティのページへ移動(この場合は、Has populationへ移動。アノテーションを付けると自動的にプロパティへのリンクが作成される)
  3. プロパティページにて以下のように特別プロパティ3を付与する
SemanticMediaWiki
[[Has type::Number]]

このように設定して、しばらくするとHas populationプロパティのページが以下のようなフォーマットに変化する。
image.png

またリンク元のBerlinページへ戻ると"3,396,990"ページへののリンクはなくなり、普通のテキストになっているはず。4

データ型の種類

設定できる型は公式ヘルプに一覧化されている。概ねプログラミング言語でよく使うデータ型であるためわかりやすい。

ナレッジグラフ構築でよく使いそうな型は下記

型名 内容(想定使用シーン)
Page Wiki上の記事(ページ)。プロパティ作成時のデフォルトはPage型
Number チュートリアルで紹介したとおり数値に設定
Boolean True/Flaseで記述するプロパティ
Text プロパティ固有のページが必要ない場合
Date ライブラリ等のリリース日に使用する等
Code Text型に似ているが、ソースコードコードであることを明示できる
Quantity Number型に似ているが、数値だけでなく単位を設定可能

次のステップ

ナレッジグラフ構築するための基礎知識はここまで。ページを作成し(ノード作成)、リンクをむすびアノテーションを付ける(エッジ作成)ことまでできるようになった。

次回以降では、標準テンプレートの活用方法・構築したナレッジグラフに対してクエリを投げる方法を説明する。

  1. 参考にしている公式チュートリアルの人口をそのまま例として使っているため、実際のベルリンの人口と合っているかは不明

  2. "3,396,990"という数を説明するページを作成することは、ナレッジグラフ構築の目的上意味が薄い

  3. 特別プロパティはHas type以外にも様々な種類がある。詳細は公式ヘルプの一覧を参照。

  4. より詳細な情報は公式ヘルプの該当ページ

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