はじめに
2022/7月にプレビュー版として公開されたAWS Wickrですが、
先日re;Inventで一般公開が発表されたので情報の整理をしてみました。
どんなサービス?
一言でいうと、コミュニケーションサービスです。
1対1やグループでのメッセージやり取り、通話を暗号化し、セキュアにやり取りができます。
どんな機能がある?
メッセージング
1対1またはグループでメッセージの送受信
メッセージとファイルの一定時間後削除
1ファイル最大5GBまでのファイル共有
最長1分間までの音声メッセージ送信
通話
1対1またはグループでの通話
最大500人まで参加可能なプレゼンターモード
画面共有
セキュリティ
すべての機能においてAES-256を使用したエンドツーエンド暗号化
データ保持
米国の様々なリーガルホールドや監査、コンプライアンスを満たすことができるデータストアでのデータ保持
SSO
Active Directory (Okta および OpenID Connect (OIDC)) ベースのSSOサービスと連携し、使用が可能
...etc
メインどころの機能について記載しました。
すべて記載すると長くなるので以下ページご参照ください。
注意点
作成できるリージョンは米国東部 (バージニア北部) のみ
AWS Organizations サービスの組織のすべてのメンバー アカウントで作成できる Wickr ネットワークは 1 つのみ
管理者もユーザとみなされる(1ユーザあたり料金発生)
料金は?
プランが3つありそれぞれで料金が異なります。
課金は一か月単位で、1ユーザ追加する毎に発生します。
プランごとに異なる点について記載します。
3か月の無料トライアル | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
月額 | 無料 | 5USD | 15USD |
最大許容ユーザ数 | 30人 | 無制限 | 無制限 |
ファイル添付の最大サイズ | 1GB | 1GB | 5GB |
ファイルストレージ | 制限付き | 無制限 | 無制限 |
データ有効期限タイマー | 最大30日 | 最大3か月 | 最大1年 |
SSO | 不可 | 不可 | 可 |
データ保持 | 不可 | 付加 | 可 |
管理コントロール | ベーシック | 強化版 | 無制限 |
返金制度付きSLA | なし | あり | あり |
所感
ZoomやCISCO WebExでは多機能なウェビナープランがありますが、そんなに機能がいらない場合はこちらを使ったほうが安上がりだと思います。(構築する工数は除く)
メッセージの読み終わる時間を想定して、メッセージの最後に「なお、このテープ(またはレコード等)は自動的に消滅する。」みたいなスパイ大作戦のようなこともできるな...というしょうもない想像をしてしまいました。
参考