TL;DR
- macOS(Apple Silicon)の初期環境に対し、Homebrew、fnm、Node.js (v22) を順次インストールし、Claude Codeをセットアップした。
- 依存関係(fnmにはHomebrewが必要など)を解決し、npm経由でインストールに成功した。
- 重要: インストール自体は完了したが、実行にはClaude Pro以上のプラン契約またはAPIキーが必須であり、Freeプランでは動作しないことが判明した。
実行環境
- OS: macOS Sequoia (arm64)
- Shell: zsh
- Package Manager: Homebrew 5.0.2
- Node Version Manager: fnm 1.38.1
- Runtime: Node.js v22.21.1 (LTS)
- Tool: Claude Code 2.0.42
背景・目的
Anthropicが提供するAIコーディングアシスタント「Claude Code」の利用を開始しようとした。
しかし、手元のmacOS環境にはNode.jsはおろか、パッケージ管理ツールのHomebrewさえ入っていない「まっさらな状態」であったため、環境構築からセットアップまでの手順を記録する。
実装・検証内容
1. Homebrewのインストール
当初、Node.jsのバージョン管理ツールである fnm を公式スクリプトで入れようとしたが、Homebrewへの依存エラーで失敗したため、まずはHomebrewを導入する。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
インストール完了後、パスを通す必要がある。
ログに従い以下を実行。
echo >> /Users/$(whoami)/.zprofile
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/$(whoami)/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
正常性確認:
brew --version
# Homebrew 5.0.2
2. fnm (Fast Node Manager) のインストール
Node.jsを直接インストールせず、バージョン切り替えが容易な fnm を採用する。
brew install fnm
3. シェル設定とNode.js (LTS) のインストール
fnm を有効化するための設定を .zshrc に追記し、 Node.jsのLTS版(v22系) をインストールする。
# 設定の書き込みと反映
echo 'eval "$(fnm env --use-on-cd)"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
# Node.js v22のインストールと有効化
fnm use --install-if-missing 22
正常性確認:
node -v
# v22.21.1
4. Claude Codeのインストール
npmを使用してグローバルインストールを行う。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
正常性確認:
claude --version
# 2.0.42 (Claude Code)
ハマりポイント・トラブルシューティング(重要)
1. fnmインストール時の依存関係エラー
発生した事象: いきなり curl で fnm のインストールスクリプトを実行したところ、以下のエラーで停止した。
Checking availability of Homebrew (brew)... Missing!
Not installing fnm due to missing dependencies.
解決策: macOS環境では fnm のセットアップにHomebrewが前提となっているケースがある。先にHomebrewをインストールし、その後 brew install fnm を実行するのが最も確実である。
2. シェルへのコピペによる構文エラー
発生した事象: Web上の手順に含まれるコメント(# で始まる行)ごとターミナルに貼り付けた際、zshの設定によっては以下のようなエラーになる場合がある。
zsh: command not found: #
解決策: コマンドのみをコピー&ペーストするか、対話モードでのコメント入力を許容する設定が必要。基本的にはコマンド部分のみを抽出して実行すべきである。
3. Claude Codeの実行権限(プラン制限)
発生した事象: インストール完了後、claude コマンドを実行し、ブラウザ認証を行ったが、以下のメッセージが表示され利用できなかった。
Claude Code に接続するには Claude Max または Pro が必要です
解決策: Claude CodeのCLIツールは、Claudeのアカウント認証で動作するが、Freeプランのアカウントでは利用権限がない。 利用するためには以下のいずれかが必要となる。
- Claude Pro / Team プランへの加入: 月額サブスクリプションの範囲内で利用可能(ただしWeb版と同様のレート制限共有あり)。
- APIキーの利用: 従量課金のAPIキーを設定して利用する。
まとめ
macOSの初期状態からでも、Homebrew -> fnm -> Node.js の順序を守れば、Claude Codeの導入自体はスムーズに行える。
しかし、最大のハードルは技術的なセットアップではなく「課金プランの要件」にある。
開発用途でガッツリ利用する場合、APIのリクエスト頻度が高くなるため、Proプランの枠内で使うか、API課金で使うかのコスト試算が別途必要となる。
今回はFreeプランのアカウントで試行したため実行でストップしたが、環境自体は整ったため、次はプランアップグレードまたはAPIキー発行を行って実際のコーディング検証に進みたい。