前回の経験( https://qiita.com/SquidSky/items/1b7bd34fca3666a1e2b0 )を踏まえ、もう少しリサーチして再チャレンジしてみました。
準備物
- PC(TFTPで書き換えるなら) + 3cdaemon (TFTPサーバー、絶対に)
- スマホやタブレット(純正WebGUIで書き換えるなら)
インストール方法
WHR-300HP2では、TFTPとWebGUIからの書き込みができます。
インストール手順(TFTP)
1. TFTPサーバーとファームウェアを用意する
WHR-300HP2用のファームウェアは以下のURLからダウンロードできます。
http://download1.dd-wrt.com/dd-wrtv2/downloads/betas/2017/12-29-2017-r34311/buffalo_whr_300hp2/firmware.uimage
TFTPサーバーの3cdaemonはこちらです。
https://drive.google.com/open?id=0Byf30eD0ZzXcV2dtQy1OSGt3YVk
3cdaemonをインストールしたら、TFTPのルートディレクトリをファームウェアがあるフォルダに設定します。
次に、firmware.uimageをfirmware_WHR-300HP2.ramへ名前を変更します。
PCのIPアドレスは192.168.11.168に固定します。
2. ルーターをTFTPモードで起動して、インストール
いよいよインストールです。
まず、ルーターの電源を切った状態から始めます。
最初に、AOSSボタンを押しっぱなしにして、電源を入れます。
5秒くらい経ったら、指を離します。
上手く行けば約4秒後に転送が始まって、インストールされます。
さらに数分待って、Wi-FiとインターネットのLEDが点灯したら成功です。
インストール手順(WebGUI)
WebGUIで書き込むときのファームウェアは以下のURLからダウンロードします。
http://download1.dd-wrt.com/dd-wrtv2/downloads/betas/2017/12-29-2017-r34311/buffalo_whr_300hp2/firmware-jp.bin
ダウンロードできたら、ルーターの管理画面を開きます。
ファームウェア更新画面へ行き、ダウンロードしたfirmware-jp.binを選んで更新開始します。
3分程度かかります。
数分待って、Wi-FiとインターネットのLEDが点灯したら成功です。
初期設定
初期ではルーターのIPが192.168.1.1になっているので、http://192.168.1.1/ にアクセスします。
最初はユーザー名とパスワードを設定する画面が出ますので、適当に設定します。
ここで設定したユーザー名とパスワードはWeb管理画面にアクセスするときに必要になります。
光回線終端装置がある場合は、INTERNE
Tポートではなく、普通のポートに挿し込みます。
そして、DD-WRTのIPアドレスを192.168.1.2にします。
インターネットに接続されている時はインターネットのランプが緑点灯しますが、そうでない時はさらに下のランプがオレンジに点灯します。
ちなみにですが、設定したら必ず最後に一番下のApply Settingsか、Saveを押してください。
次に無線LANの設定です。Wireless→Basic Settingsへ行きます。各種項目を説明します。
Wireless: Basic Settings
Wireless Mode
無線LANのモードです。通常はAPを選びます。
Wireless Network Mode
無線LANの通信規格を選びます。
通常はMixedかNG-Mixedを選びます。
ただし、Channel Widthで40MHzを選択した場合は、NG-Mixedを選ばないとHT40が使えません。
Wireless Network Name
SSIDのことです。自由に決めてください。
デフォルトではdd-wrtなので、元々のルータのSSIDにしてもいいです。
Wireless Channel
無線チャンネルを選びます。干渉がない限りAutoで構いません。
Channel Width
802.11nの拡張チャンネルを指定します。
Wide HT40を選ぶとHT40対応端末では速度が上がります。
Wide HT40を選択した場合は、Wireless Network ModeでNG-Mixedを選ばないとHT40が使えません。
Extension Channel
拡張チャンネルの場所を選びます。
lowerだと1〜4ch、upperだと8〜12chです。
ここまでできたなら、次は詳細設定へ進みます。
Wireless: Advanced Settings
Transmission Fixed Rate
マルチキャストの転送レートです。
ここでは最大の54Mbpsを選んだ方が吉です。
Frame Burst
フレームバーストはBroadcomチップ限定の機能です。Disableのままでいいです。
TX Power
TX powerは無線LANの出力を指定します。
最初にManualを選びます。
現在お住まいの地域が都会で、無線LANが多く使われている場合は15mW、田舎の場合は500mWがおすすめです。
それでも弱いなら、都会ではせいぜい50mWが限界です。
慎重に決めないと電波法に違反するため、よく調べてください。
絶対にAutoにはしないでください。
次にオンラインゲーム向けの設定をします。
NAT/QoS: UPnP
UPnPはオンラインゲームで必須のものです。無効になっていると遊べません。
UPnP ConfigurationのところのUPnP serviceをEnabledにして、設定を保存してください。
最後に
ここまでで、上手く導入と設定はできたでしょうか。
保証外になりますが、DD-WRTを導入することで幅が広がります。
ただし、法に触れない程度で。
それでは、いいDD-WRTライフを。