Starship に乗り換えたら世界が平和になった

WSL2 + zsh + oh-my-zsh が重い人へ

WSL2 で zsh + oh-my-zsh を使ってたら以下の症状がでた。

• ターミナル起動がワンテンポ遅い
• Git 管理下のディレクトリで入力がもたつく
• 「別にそんなにプラグイン使ってないのに重い…」
• 見た目は好きだけど、速度は犠牲にしたくない

そこでいろいろ探したところ、、、
oh-my-zsh をやめて Starship にしたら全部解決しました。

この記事では、

• なぜ oh-my-zsh が重く感じるのか
• Starship とは何者なのか
• WSL2 環境での安全な移行手順

までまとめます。

---

この記事が対象とする人

• WSL2 ユーザー
• oh-my-zsh が重いと感じている人
• devcontainer 風見た目が好きな人
• シェル設定を「シンプルに保ちたい」人

なぜ oh-my-zsh は重く感じるのか

oh-my-zsh はとても便利ですが、WSL2 では特に次が効いてくる。

• 起動時に大量の shell script を読み込む
• Git 情報を 同期的に取得するテーマが多い
• プラグインが増えるほど指数的に遅くなる
• WSL2 のファイル I/O が Linux ネイティブより遅い

つまり、

「WSL2 × oh-my-zsh × Git」 = 体感遅延が出やすい
という構図。

---

Starship とは？

Starship は Rust 製の超高速プロンプトエンジン。
特徴：

• とにかく速い
• zsh / bash / fish 共通
• 設定は starship.toml 1ファイル
• Git 情報は最適化・非同期
• 見た目を自由にカスタマイズ可能

「プロンプトだけ」を担当する
→ シェル本体を汚さないのが最大の利点。

---

移行方針

今回の移行はこの考え方で行った。

• oh-my-zsh は 完全アンインストール
• zsh は 素の状態に戻す
• プロンプトだけ Starship に任せる
• 何かあっても 即元に戻せる

---

oh-my-zsh のアンインストール

uninstall_oh_my_zsh

これで：

• ~/.oh-my-zsh は削除
• .zshrc はバックアップ付きで復元
  ログインシェルが bash に戻るので、zsh に戻した。

chsh -s /usr/bin/zsh
exec zsh

---

Starship のインストール

curl -sS https://starship.rs/install.sh | sh

確認：

starship --version

---

最小・高速な .zshrc

WSL2 では これくらいが正解だった。

# ========================
# Locale (English output)
# ========================
export LANG=en_US.UTF-8
unset LC_ALL
# ========================
# Editor
# ========================
export EDITOR=vim
# ========================
# History
# ========================
HISTFILE=~/.zsh_history
HISTSIZE=10000
SAVEHIST=10000
setopt hist_ignore_dups
setopt share_history
# ========================
# Completion (fast)
# ========================
autoload -Uz compinit
compinit -C
# ========================
# Starship
# ========================
command -v starship >/dev/null 2>&1 && eval "$(starship init zsh)"

ポイント：

• LC_ALL は 使わない
• locale は en_US.UTF-8（日本語入力は問題なし）
• プロンプト以外は極力触らない

---

自分用devcontainers 風 Starsh

~/.config/starship.toml：

add_newline = false
format = """
[${custom.vscode_user} ](green)${character}[${directory} ](bold blue)${git_branch}${git_status}[\\$ ](white)
"""
[custom.vscode_user]
command = "echo vscode"
when = "true"
style = "green"
[character]
success_symbol = "[➜ ](reset)"
error_symbol = "[➜ ](bold red)"
[directory]
truncation_length = 4
style = "bold blue"
[git_branch]
format = "[\\(](bold cyan)[$branch](bold red)"
[git_status]
format = "[$modified]($style)[\\)](bold cyan) "
style = "bold yellow"
modified = " ✗"