コードは書けません。AI に指示して、仕事の道具を作らせています。
そのうちの1つが Ciel です。Claude Code と Codex の窓を1つの画面に並べて、いくつも同時に任せる道具です。
仕事が忙しくて、パソコンの前に座っていられる時間がほとんどありません。そういう自分が楽をするために作りました。
文章で機能を並べるより、動いているところを見てもらうほうが早いと思って、短い動画にしました。
全体の紹介が1本と、タブごとの紹介が5本です。
後半は、作りの話です。窓から窓へ頼みを渡す口と、確認の「はい」を押すかを決める判定役、Git のタブと画面の操作の縛り方を書きます。
まず全体:2つの AI に、同時に頼む
献立と家計簿を、Claude Code と Codex に同時に頼んで、両方が返ってくるところを撮りました。
Mac と Windows で入れたところの画面も入っています。
Claude と Codex を、並べて同時に動かす
general のタブで、Claude Code には「テストが落ちてる。直して確かめて」、Codex には「カートの表を足して、見た目も整えて」と頼んでいます。
CLI のタブを開くと、2つの窓が並んで同時に動いていて、それぞれの結果がその場で見えます。
差分を見て、押すだけでコミット
Terminal のタブでは、テストをその場で回せます。
Git のタブでは、変わったところ(差分)を見て、押すだけでコミットできます。
送る・消すといった怖い操作は、はじめから入れていません。
スキルは日本語で選んで入れる。画面は Claude が動かす
Skill / Agent のタブには、窓の Claude に持たせる道具が、日本語の一言つきで並びます。選んで入れるだけです。
ComputerUse にチェックを入れると、頼んだことを Claude が画面の上で実際に操作します。
動画では範囲を「Ciel の画面だけ」にして、「CLI タブを開いて、4面にして」と頼んでいます。
頼んだ結果が、1か所に届く
あちこちの窓に頼んだことの結果は、report のタブに届いて溜まります。あとでまとめて読めます。
Settings のタブでは、画面の見た目も押すだけで替わります。
作りの話1:窓が、よその窓へ頼みを投げる
私の機体では、Ciel の窓の Claude が「これは別のプロジェクトの話」と自分で見分けて、その窓へ頼みを投げています。
この記事の頼みも、そうやって Ciel の窓から、記事を書く窓へ届きました。
口は1つです。
POST /api/windows/send 体は {"name": "<窓の名前>", "text": "…"}
合言葉 Cookie に入れて叩く
投げた字は相手の窓に出て、記録にも残ります。ターミナルを知らない人にも、何が起きているかが見えるようにしました。
配る形の Ciel では、窓口の窓の覚え書き(CLAUDE.md)に、投げ方をこう書いています。
はじめ 投げる字を見せて「あちらへこう渡してよいですか」と聞く
任された 人が「聞かずに投げていい」と言ったら、日付と言葉を覚え書きの末尾に書き足す
それから先は聞き返さずに投げる
戻す 「やっぱり聞いて」と言われたら、その行を消して、はじめに戻る
任されたかどうかは、設定の切り替えにしていません。人に言われた言葉を、紙に残すだけです。
任されたあとも、投げる前に自分の返事で1行だけ言わせています。黙って投げない、という線です。
打った字がそのまま走る窓(ターミナル)へは、口が断ります。そのときは下書きを置いて、送るのは人が押します。
作りの話2:確認の「はい」を押すかは、道具を持たない判定役に聞く
Claude Code は、作業の途中でときどき「1. Yes / 2. … / 3. No」の確認を出してきます。
自分の機体ではこれを無くしたくて、Claude に選ばせる機能を付けました。
選ぶのは、窓とは別に起こす claude -p です。これを判定役と呼んでいます。
claude -p は、何も書かないと道具を持ったまま起きます。なので、外せるものは全部外しています。
--tools "" 組み込みの道具を全部外す
--strict-mcp-config 渡した設定のほかは MCP を読まない(渡す設定も無いので MCP は0)
--disallowedTools "mcp__*" MCP の道具も名指しで断る
判定役が返すのは番号1つだけです。押すかどうかは、判定役ではなく、窓を見張っている側の関所が先に決めます。
読めない返事・時間切れ・選択肢に無い番号は、全部「押さない」に倒して、人に回します。
この機能は、既定では動きません。入れるのは人です。
Codex を主に使う人の機体では、判定役も Codex で起こします。ただ、Codex には道具を全部外す旗が無かったので、書けない砂場・聞かない・持ち主の設定を読まない・空のフォルダで会話を残さない、の4つを床にしています。Claude の判定役より1段弱い、とコードに書いてあります。
作りの話3:Git のタブは、呼ぶ命令を表で縛る
Git のタブで git に渡す命令は、この表に書いたものだけです。
rev-parse status diff log add restore rm commit
restore は --staged 付き、rm は --cached 付きでだけ呼びます。どちらも索引だけを触る形です。
push のような外に出る操作と、取り返しのつかない操作は、口ごと作っていません。画面から命令の字も受けません。
ファイルの道は、その場で読み直した git status に出ている物だけを受けて、-- の後ろに置いています(--literal-pathspecs 付き)。
作りの話4:画面を動かしてよいのは、旗が立っている間だけ
ComputerUse は、旗の切り替えです。
既定は切 入っていなければ、窓の Claude は Ciel の画面を触らない決まり
勝手に切れる 入れてから30分で切れる(設定で「ずっと入」にした機体を除く)
入れる口 旗を入れられるのは手元からだけ。外からは切るだけ
見える 入っている間は、画面の縁が金色になる
範囲は「Ciel の画面だけ」か「Mac 全体」を選べます。動画では「Ciel の画面だけ」にしています。
この旗は、壁ではありません。技術で封じてはいない、とコードの頭に書いてあります。守っているのは、何もしなければ触らない側に倒れることと、入れたことが画面と記録に残ること、などです。
書いたメモのつながりを、3D で見る
Notes のタブでは、書きためたメモのつながりがグラフで見えます。2D と 3D を切り替えられて、3D は回して見られます。カーソルを乗せたメモの、つながりが光ります。
ほかのメモ帳アプリのノートも、フォルダごと取り込めます。Ciel の中へ写すので、元のファイルはそのままです。zip でまるごと書き出すこともできます。
試してみてください
Ciel の中で動くのは、自分で入れた Claude Code か Codex です。Ciel には入っていません。
入っていて、ログインできていることが前提です。
Mac Apple のチップ(M1 以降)で、macOS 15 以上
Windows Windows 11
ダウンロードページはここです。
使ってみて、感想を聞かせてもらえたらうれしいです。