こんにちは!
介護に関する店舗でスタッフとして働く藤吉郎と申します。
私の店舗では「ペルソナ」をイメージした売り場展開をしているのですが、そこにそのペルソナ達が現れたら!
ARで出現させてみました。
できた動画はこちら
まずは動画をご覧ください。
実際の売り場にペルソナを出現させてみました!
palanARで作ったペルソナ達をリアルの世界に降臨させてみました。#protoout #palanAR #myscue pic.twitter.com/jfO8foKzVD
— 藤吉郎 (@Chieaqua_1353) September 23, 2024
実際に使用できます
こちらのQRコードを読み取って空間にカメラを向けてみてください
女性二人が現れます!
目次
1.ペルソナ紹介
2.制作方法
3.使ってもらった感想
4.よりリアルなペルソナへ変更
5.活用の可能性
1. ペルソナ紹介
ペルソナの設定とは
そもそもペルソナとは何か解説します。
ペルソナとは
ビジネス用語としての「ペルソナ」とは、マーケティングや採用などで用いられる言葉で、商品やサービスの利用者や採用すべき人物像を具体化した仮想の人物像を指します。
ペルソナは、マーケティング戦略を立案する際に、ターゲットとなるユーザー層を年齢や性別などの属性で絞り込んだ「ターゲット」に対して、さらに詳細な人格を肉付けしたものです。ペルソナを設定することで、ユーザーのニーズや境遇、心境などを具体的にイメージし、より精度の高いマーケティング戦略を立てることができます。
出典元 Gemini(GoogleのAI)
設定されているペルソナ
認知症の母と暮らす女性を主人公として仮想の設定をしています。
主人公:聖子さん(51歳)
- 夫、娘、実母の4人暮らし
- 元々は夫名義のマンションで、親子3人で暮らしていたが、父の死後、軽度の認知症の様子がみられるようになった母が心配になりマンションを売って母と同居するようになった
聖子の母(75歳)
- 2年ほど前(夫が亡くなってから1年後くらい)から物忘れが目立つようになり、小さなボヤ騒ぎを起こし受診。軽度認知症の診断を受ける
- 趣味は料理だが、ボヤ騒ぎ以降火を使う調理を禁止されている
ペルソナの生活シーン
高齢者でも安心して使用できるガスコンロSAFUL(セイフル)を売り場に展示しています。
料理が好きな母に安心して調理をしてもらうためにこのガスコンロを買ったという設定です。それをイメージできるようなダイニングスペースになっています。
課題
ペルソナを設定し、売り場まで作ったのにお客さまに全然伝わっていない課題があります。
ぱっと見、普通のコンロなので良さも伝えられていませんし、ペルソナを設定していることも全く伝わっていません。
ただのコンロ売り場にしか見えない現状
売り場に実際のペルソナが現れたら、もう少しお客さまにイメージが伝わるのではと思い、制作をいたしました。
2. 制作方法
使用したツールはノーコードのWebAR作成ツールPalanAR(パラナル)です。オンラインで簡単にARを作成できます。
①PalanAR(パラナル)にログイン。「新規作成」→「ARマーカーなし」を選びます
※空間にARを表示させます
②ARを作成。AR編集から「素材ライブラリから追加」を選択
③3Dモデルを作る
「Ready Player Me」を選び、自分で3Dモデルを作っていきます
髪型や肌色、服装などを選択。NintendoのMiiのように作成できます!
作成イメージはこちら
髪型や洋服を選ぶときの画面です。
AR素材を自分で作成する。nintendoのMiiみたい。選択出来る服装のセンスが激しくて困る。#protoout #palanAR pic.twitter.com/ZqVTrjNaxa
— 藤吉郎 (@Chieaqua_1353) September 22, 2024
できたAR素材
ペルソナの二人を作成してみました。私のセンスの問題や、海外のツールであるため、日本人らしい服がないのに困りました。
ちなみに、左がお母さん(75歳)、右が聖子さん(51歳)です。ペルソナのイメージ写真とはだいぶ違うような気もしますが、ご容赦ください。
④イベントを編集
AR素材を動かしたりするにはイベントを作成する必要があります。
「新規イベント追加」からイベントを設定していきます。
設定したイベント
- AR素材をタッチしたら回転する
palanARで設定したAR素材を回転させてみる#palanAR #protoout pic.twitter.com/MkV5CbgJCC
— 藤吉郎 (@Chieaqua_1353) September 22, 2024
- 「公式HPへのボタン」を作成し、タッチしたら設定されたHPへ遷移する
palanARでイベント追加。公式HPへリンクします#palanAR #protoout pic.twitter.com/Reth2yZkme
— 藤吉郎 (@Chieaqua_1353) September 22, 2024
設定は以上で完了です。あとは皆さんに使っていただきたいと思います。
3. 使ってもらった感想
実際に使ってもらいました。
モニターAさん感想
「おもしろいけど、ちょっと日本人に見えないので世に出すにはちょっと(笑)」
その通りです。
このクオリティでは会社発信では厳しい。
モニターBさん感想
「クオリティは素人だけど(汗)、こんなの作れるのすごいなぁ!!」
ほめてもらえてよかった。
4.よりリアルなペルソナへ変更
やはり日本人に見えないこの二人。
どうにかしたいと思っていた時こんな記事を発見しました!
画像から3Dモデルを作り、それをPalanARで使えるとのこと!
まさに私が求めていたものです。
画像から3Dモデルを生成
「TripoSR」とは画像から3Dモデルを生成できるAIだそう。
デモページで使用できるとのことなので早速作ってみます。
作成手順
①TripoSRにアクセス
TripoSRにアクセスします。
ログインや登録は不要です。
➁画像を登録
サイト上に作成したい画像をドラッグアンドドロップして「Generate」ボタンを押します。
③3Dが生成される
自動的に画像から必要部分を認識し、そこだけを3Dにしてくれました。
この時間たったの15秒!!
すごすぎるぞAI!
ちょっと怖いけどそれっぽいのはできた。
お母さんのも作り、それぞれダウンロードします。
こちらのほうがきれいな出来上がり!
ではPalanARで使っていきましょう。
PalanARで動かす
①素材追加
PalanARにログインし、「AR編集」から始めます。
TripoSRでダウンロードしたものは「.obj」形式だったため、zip形式にして「ファイルから追加」よりアップロードします。
➁素材の調整
素材が追加されました!
サイズや向きを調整して完成です。
ちょっと顔が怖いけど大丈夫かな?
ではさっそく動かしてみましょう!
再作成した動画はこちら!
AI旅行記です。ご覧ください!
2人で旅行に来ました。
「お母さんこの絵すてきね!」
リアルなペルソナに向けて3D作成して生まれ変わりました!でも別の怖さが😭#protoout pic.twitter.com/w9of3KklQW
— 藤吉郎 (@Chieaqua_1353) September 28, 2024
2人でリフォーム売り場にやってきました。
palanARで作成した3DAIのペルソナ親子がリフォーム売り場にやってきた#palanAR #protoout pic.twitter.com/ismAwteRaD
— 藤吉郎 (@Chieaqua_1353) September 29, 2024
大阪メトロに乗りたい2人
palanARで作成した3DAIのペルソナ親子が大阪メトロに乗りにきた#palanAR #protoout pic.twitter.com/wHTZuujOki
— 藤吉郎 (@Chieaqua_1353) September 29, 2024
夜の空港にやってきました。そのまま空へ飛び立つ!
palanARで作成した3DAIのペルソナ親子が夜の空港へ。そのまま旅立った✈️#palanAR #protoout pic.twitter.com/MQBDJEgpIn
— 藤吉郎 (@Chieaqua_1353) September 29, 2024
楽しくなって一緒に旅をさせてみました。
外国人風ペルソナと3Dプリンター風ペルソナどちらがお好みでしょうか?
5. 活用の可能性
クオリティはまだまだですが、デジタルとアナログの融合を自分の力で生み出したことはとても感動しました。
ビジュアル系の課題はセンスがないとうまくいかないのが大変でしたが、デザインだけをプロに作成してもらえば実用もできそうです。
まさか3Dも生成AIでできるなんて、もう怖いものなしだなった思いました。
小売業で使えそうなアイディアを考えてみました!
長いレジ待ちの列にかわいいキャラクターが現れたら待つのも楽しくなりそう!
あとは売り場のフロアマップに店舗のロゴを浮き出させるのもいいかも!
色々使えそうなアイディアはたくさんありそうですね。
楽しいAR作成続けていきたいです!