Windows10でWSL2にてvcXsrvを用いてGUIを動かしていましたが、Windows11にアップグレードしたところ動かなくなりました。Windows11ではWSLgでGUIをネイティブサポートしているようですが、再インストールが面倒なことから代替案を見つけました。備忘録もかねて導入手順を紹介します。
GUI導入手順
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WindowsにVcXsrvをインストールする
- https://sourceforge.net/projects/vcxsrv/ よりダウンロード
- デフォルトのオプションでインストール
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XLaunchを起動し初期設定する
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スタート画面より「XLaunch」を起動
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「Select display settings」で「Multiple windows」を選択し、「Display number」は0とする
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Select how to start clientsはStart no clientに✓
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Extra settingsはClipboard>Primary SelectionとNative openglに✓を入れ、Additional parameters for VcXsrvに「-ac -nowgl」と指定
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Save configuration をクリックし、スタートアップフォルダに設定ファイルを保存する
スタートアップフォルダはWin+rでshell:startupとすると開ける
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タスクバーにXのアイコンが表示され、カーソルをかざすと「PC名:0.0」と表示されていれば完了
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Linux側にXorgをインストールする
- sudo dnf install Xorg
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Linux側でディスプレイ設定をする
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ip routeでIPアドレスを取得する:ここがWindows11で変わった点になりますちなみに以前は、export DISPLAY=$(ip route | awk '/default/ {print $3}'):0としていました。~/.cshrcexport DISPLAY=`cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $2;}'`:0.0 # 0.0はXのアイコンの「PC名:」の後の数字
この値は毎回変わるので、.bashrcに設定する。
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