はじめに
Azureクラウドアプリケーションアーキテクチャガイドより、7つあるスタイルの最後の1つ、ビッグコンピューティングアーキテクチャに関してまとめます。
連載目次
Azureアーキテクチャガイドまとめ 1 【はじめに】
Azureアーキテクチャガイドまとめ 2【N層】
Azureアーキテクチャガイドまとめ 3 【Webキューワーカー】
Azureアーキテクチャガイドまとめ 4 【マイクロサービス】
Azureアーキテクチャガイドまとめ 5 【CQRS】
Azureアーキテクチャガイドまとめ 6 【イベントドリブンアーキテクチャ】
Azureアーキテクチャガイドまとめ 7 【ビッグデータアーキテクチャ】
Azureアーキテクチャガイドまとめ 8 【ビッグコンピューティングアーキテクチャ】 → 本記事
概要
作業を個別のタスクに分割し、多数のコアを使って同時に処理するアーキテクチャスタイル。大量のコアを一気にプロビジョニングし、アプリケーションが完了すると、プロビジョニングを解除します。
以下のような特徴を持つアプリケーションに適します。
- 計算負荷が高く、複数へのコンピュータのCPUへの分割が必要なシミュレーションや数値演算
- 一台のコンピュータでは時間がかかりすぎる処理時間の長い計算
- 小さな計算処理を数百万回から数千回実行する必要がある場合
以下のようなケースで活用します
- 画像のレンダリング
- 流体力学
- 金融リスクモデリング
- 石油探査
- 新薬開発
- 応力解析
対応するAzureコンポーネント
大規模なパイパフォーマンスコンピューティングアプリケーションを実行するためのマネージドサービスである、Azure Batchが主要なサービスです。
Azure Batchはワークロードに合わせて、Virtual Machineを自動的にスケールアウトします。
利点
- 単純並列処理によるハイパフォーマンス
- 大規模な問題を迅速に解決
- 専用の高速ネットワークを備えた専用HWにアクセスできる
- 作業に必要な数だけVMをプロビジョニング可能
課題
- マシンリソースの管理
- 数値演算ボリュームの管理
- 数千のコアのタイムリーなプロビジョニング
参考リンク
Azure でのハイ パフォーマンス コンピューティング (HPC)
ビッグ コンピューティング アーキテクチャ スタイル