はじめに
以前投稿したCLFの出題範囲、クラウドのコンセプトについてのまとめです。
分野
クラウドのコンセプトには4つの分野があります。
- AWSクラウドの利点を定義する
- AWSクラウドの設計原則を特定する
- AWSクラウドへの移行の利点と戦略を理解する
- クラウドエコノミクスのコンセプトを理解する
各項目の重要ポイントをまとめていきます。
AWSクラウドの利点を定義する
対象知識
- AWSクラウドの価値提案
対象スキル
- 規模の経済についての理解(コスト削減など)
- グローバルインフラストラクチャの利点の理解
(デプロイのスピード、グローバルリーチなど)- 高可用性、伸縮性、俊敏性の利点の理解
分野名のとおり、
AWSクラウドを使うことによって得られるメリットが何かを理解する
が、この分野で求められる知識です。
各項目を簡単に説明
- 規模の経済についての理解(コスト削減など)
- サービスの提供規模を拡大して顧客を集め、
技術投資をしてもらった分を値下げ等で還元する仕組み。
- サービスの提供規模を拡大して顧客を集め、
- グローバルインフラストラクチャの利点の理解
(デプロイのスピード、グローバルリーチなど)- 安全性、広範性、信頼性に優れている。
- 1桁ミリ秒のレイテンシーでエンドユーザーに近い特定のアプリケーションを
構築しデプロイできる。
- 高可用性、伸縮性、俊敏性の利点の理解
- 複数のAZにインスタンスを配置することにより、単一障害点をなくし、高可用性を実現する。
- リソースの性能を性能を柔軟にスケールイン、スケールアウトすることができる。
- 変化に迅速に対応でき、コンピューティングリソースをすぐに起動できる。
AWSクラウドの設計原則を特定する
対象知識
- AWS Well-Architected フレームワーク
対象スキル
- Well-Architected フレームワークの柱の理解(運用上の優秀性、セキュリティ、信頼性、パフォーマンス効率、コスト最適化、持続可能性など)
- Well-Architected フレームワークのさまざまな柱の相違点の特定
この分野では、
Well-Architected フレームワーク(W-A)について知る
が、求められる知識です。
この分野を簡単に説明
Well-Architected フレームワークの柱の理解(運用上の優秀性、セキュリティ、信頼性、パフォーマンス効率、コスト最適化、持続可能性など)
各柱を簡単に
- 運用上の優秀性
- 開発サポート、ワークロードを効率的に実行、運用に関するインサイトを得て、ビジネス価値をもたらすためのサポートプロセスと手順を定期的な改善する能力
- 開発サポート、ワークロードを効率的に実行、運用に関するインサイトを得て、ビジネス価値をもたらすためのサポートプロセスと手順を定期的な改善する能力
- セキュリティ
- データ、システム、資産を保護して、クラウドテクノロジーを活用してセキュリティを強化する能力
- データ、システム、資産を保護して、クラウドテクノロジーを活用してセキュリティを強化する能力
- 信頼性
- ワークロードのライフサイクル全体を通じてワークロードを運用およびテストする能力
- パフォーマンス効率
- システムの要件を満たすためにコンピューティングリソースを効率的に使用し、要求の変化とテクノロジーの進化に対してその効率性を維持する能力
- システムの要件を満たすためにコンピューティングリソースを効率的に使用し、要求の変化とテクノロジーの進化に対してその効率性を維持する能力
- コスト最適化
- できるだけ低価格でシステムを実行する能力
- できるだけ低価格でシステムを実行する能力
- 持続可能性
- 環境に対する影響、エネルギーの消費と効率性に焦点を当てている
- 環境に対する影響、エネルギーの消費と効率性に焦点を当てている
Well-Architected フレームワークのさまざまな柱の相違点の特定
Well-Architected フレームワークの柱の理解(運用上の優秀性、セキュリティ、信頼性、パフォーマンス効率、コスト最適化、持続可能性など)で、説明した内容の、各柱にある役割の違いを理解できるようになれば良い。
クラウドへの移行の利点と戦略を理解する
対象知識
- クラウド導入戦略
- クラウド移行ジャーニーをサポートするリソース
対象スキル
- AWSクラウド導入フレームワーク(AWS CAF)の利点の理解(ビジネスリスクの軽減、環境・社会・ガバナンス(ESG)パフォーマンスの向上、収益の増大、運用効率の向上など)
- 適切な移行戦略の特定(データベースのレプリケーション、AWS Snowballの使用など)
この分野では
- クラウド導入戦略
- 企業がクラウドを利用して、ビジネス価値を最大化するための計画とアプローチを設計するプロセス
- CAFを活用してクラウド導入を成功させる
- クラウド移行ジャーニーをサポートするリソース
- クラウド移行で利用できるマネジメントサービスの知識
が、求められる知識です。
この分野を簡単に説明
AWSクラウド導入フレームワーク(AWS CAF)の利点の理解(ビジネスリスクの軽減、環境・社会・ガバナンス(ESG)パフォーマンスの向上、収益の増大、運用効率の向上など)
すべて説明すると長くなるのでCAFの説明だけをします
クラウド導入フレームワーク(AWS CAF)とは、AWSの経験とベストプラクティスを活用し、AWSの革新的な利用によるデジタルトランスフォーメーションとビジネスの成果の加速を支援するフレームワーク。
適切な移行戦略の特定(データベースのレプリケーション、AWS Snowballの使用など)
- データベースのレプリケーション
- データベースが使えなくなる状態をなくす
- データベースが使えなくなる状態をなくす
- AWS Snowball
- ペタバイト規模のデータ転送サービスで、安全なデバイスを使用してAWSクラウド内外に大量のデータを転送することができる。
クラウドエコノミクスのコンセプトを理解する
対象知識
- クラウドエコノミクスの側面
- クラウド移行によるコスト削減
対象スキル
- 変動費と引き合わせた固定費の役割の理解
- オンプレミス環境に関連するコストの理解
- 様々なライセンス戦略の相違点の理解(Bring Your Own License[BYOL]モデルとライセンス込みモデルの比較など)
- 適正なサイジングコンセプトの理解
- オートメーションの利点の特定(AWS CloudFormationを使用したプロビジョニングと設定管理など)
- マネージドAWSサービスの特定(Amazon RDS、Amazon Elastic Container Service[Amazon ECS]、Amazon Elastis Kubernetes Service[Amazon EKS]、Amazon DynamoDBなど)
この分野では
- クラウドエコノミクスの側面
- クラウドを移行して得られる経済的な一面
- クラウド移行によるコスト削減
- 初期費用と従量課金制
が求められる知識です。
- 初期費用と従量課金制
この分野を簡単に説明
- 変動費と引き合わせた固定費の役割の理解
- 従量課金制と固定費のサービスを組み合わせて、安定した基盤を確保しつつ、柔軟に対応できるようにする
- 従量課金制と固定費のサービスを組み合わせて、安定した基盤を確保しつつ、柔軟に対応できるようにする
- オンプレミス環境に関するコストの理解
- ハードウェア、ソフトウェア、運用管理コストがかかる
- ハードウェア、ソフトウェア、運用管理コストがかかる
- さまざまなライセンス戦略の相違点の理解(Bring Your Own License[BYOL]モデルとライセンス込みモデルの比較など)
- BYOLはソフトウェアのライセンスを買う必要があり、ライセンス込み(LI)はライセンスが最初から含まれている
- BYOLはソフトウェアのライセンスを買う必要があり、ライセンス込み(LI)はライセンスが最初から含まれている
- 適正なサイジングのコンセプトの理解
- できるだけ低コストでインスタンスのタイプとサイズを、要件にマッチさせるプロセス
- デプロイされたインスタンスを取り除いたり、ダウンサイジングする機会を特定するプロセス
- オートメーションの利点の特定(AWS Cloud Formationを利用したプロビジョニングと設定管理など)
- AWS Cloud Formationを利用することで、テンプレートを基にAWSリソースをプロビジョニングできる
- AWS Cloud Formationを利用することで、テンプレートを基にAWSリソースをプロビジョニングできる
- マネージドAWSサービスの特定(Amazon RDS、Amazon Elastic Container Service[Amazon ECS]、Amazon Elastic KubernetesService[Amazon EKS]、Amazon DynamoDBなど)
全部説明すると長くなるのでサービス名のみ
- Amazon RDS
- Amazon Elastic Container Service[ECS]
- Amazon Elastic Kubernetes Service[Amazon EKS]
- Amazon DynamoDB
おわりに
以上が「クラウドのコンセプト」についてのまとめでした。
特にWell-Architectedフレームワークに関しては覚えることが多いので、今度記事を作ろうと思います。