はじめに
AWS認定であるクラウドプラクティショナー(CLF)の出題範囲である、
クラウドのコンセプトについて学ぶ。
クラウドの分野について
- ①AWS クラウドの利点を定義する。
- ②AWS クラウドの設計原則を特定する。
- ③AWS クラウドへの移行の利点と戦略を理解する。
- ④クラウドエコノミクスのコンセプトを理解する。
以上4項目がAWSの提示しているクラウドのコンセプトです。
今回はこの中から④クラウドエコノミクスのコンセプトを理解するを簡潔に解説します。
こちらの項目では
- ①クラウドエコノミクスの側面
- ②クラウド移行によるコストの削減
の二つが対象知識となっています。
対象スキルは以下の6つです。 - ①変動費と引き合わせた固定費の役割の理解
- ②オンプレミス環境に関連するコストの理解
- ③さまざまなライセンス戦略の相違点の理解
(Bring Your own License[BYOL]モデルとライセンス込みモデルの比較など) - ④適正なサイジングのコンセプト理解
- ⑤オートメーションの利点の特定
(AWS Cloud Formationを使用したプロビジョニングと設定管理など) - ⑥マネージドAWSサービスの特定
(Amazon RDS、Amazon Elastic Container Service[ECS]、
Amazon Elastic Kubernetes Service[EKS]、Amazon DynamoDB)
対象知識①クラウドエコノミクスの側面
クラウドエコノミクスとは
クラウドエコノミクスとは、AWSを利用したIT企業を支援する
簡易アセスメントサービスのこと。
- クラウドエコノミクスの側面
クラウド移行をすることで得られる経済的メリットを定量化し、
インフラコストの削減やスタッフの生産性の向上、CO2削減効果などを計算し、
TCO(総保有コスト)の分析のサポートを提供する。
また、仮想サーバーのコスト削減効果やスタッフの
作業効率向上を評価することができる。
対象知識②クラウド移行によるコストの削減
- ①初期費用削減
- オンプレミス環境で必要になるハードウェア機器を購入する必要がない。
- ②従量課金制
- クラウドでは、使ったリソースに対して支払いが発生するため、不要なリソースの
使用を控えることにより、コストを最小限に抑えることができる。
- クラウドでは、使ったリソースに対して支払いが発生するため、不要なリソースの
対象スキル①変動費と引き合わせた固定費の役割の理解
変動費(従量課金制)のサービスと、固定費のサービスを
組み合わせて利用することによって、安定した基盤を確保でき、リソースの過不足等にも
柔軟に対応することができる。
対象スキル②オンプレミス環境に関連するコストの理解
- ハードウェアコスト
- サーバ、ストレージ、ネットワーク機器等の初期費用
- サーバ、ストレージ、ネットワーク機器等の初期費用
- ソフトウェアコスト
- OS、データベース管理システム、セキュリティソフト等の購入、維持費用
- OS、データベース管理システム、セキュリティソフト等の購入、維持費用
- 運用管理コスト
- データセンターの電力、冷却、物理的なセキュリティ等の
ハードウェアを維持するコスト
システムの管理、保守、更新、パッチ適用等の人件費
- データセンターの電力、冷却、物理的なセキュリティ等の
対象スキル③さまざまなライセンス戦略の相違点の理解(Bring Your Own License[BYOL]モデルとライセンス込みモデルの比較など)
- Bring Your Own License[BYOL]とは
- BYOLとは、クラウドサービスなどにおける商用ソフトウェアの
提供・利用方式の一つで、ソフトウェア本体をすぐ利用できる状態であらかじめ
事業者側が用意しておき、希望する利用者はメーカーからライセンス(利用権)
のみを購入してソフトウェアを起動する方式。
- BYOLとは、クラウドサービスなどにおける商用ソフトウェアの
- ライセンス込み(License Include[LI])
- ライセンス込み(LI)サービスモデルでは、価格にソフトウェア、
基盤となるハードウェアリソース、およびAmazon Oracleの管理機能が含まれる。
- ライセンス込み(LI)サービスモデルでは、価格にソフトウェア、
対象スキル④適正なサイジングのコンセプトの理解
適正なサイジングとは、可能な限り低いコストで、インスタンスのタイプとサイズを、
ワークロードのパフォーマンスとキャパシティ要件にマッチングさせるプロセスのこと。
デプロイされたインスタンスを取り除いたり、ダウンサイジングしたりする機会を
特定するプロセスでもある。
これによりさらにコストを削減できる。
対象スキル⑤オートメーションの利点の特定(AWS Cloud Formationを利用したプロビジョニングと設定管理など)
- Cloud Formationとは
- AWS Cloud Formationでは、開発や運用に必要なリソースをまとめた
スタックごとに、テキストファイルとしてリソースをモデリングする。
テキストファイルはJSONまたはYAML形式というシンプルな宣言型のスタイルで
記述されているため、リソースごとに数行の記述で任意のシステムの環境構築が
できる。
コードを基に(インフラストラクチャ)コンピューティング環境を構築する。
コンピューティング環境全体をコードとして扱うことで、高速かつ安定的に
プロビジョニングが可能になり、管理も容易になります。
また、テンプレート化することで、同一環境をスフに構築できるため、
作業効率が上がり、人為的なミスも減らせる。
- AWS Cloud Formationでは、開発や運用に必要なリソースをまとめた
- プロビジョニング
- ユーザーに必要なリソースを必要な分だけ割り当てて、
すぐに使えるように準備をしておくこと。
Cloud Formationは
「テンプレートを基にAWSリソースをプロビジョニングするサービス」と言える。
- ユーザーに必要なリソースを必要な分だけ割り当てて、
対象スキル⑥マネージドAWSサービスの特定
(Amazon RDS、Amazon Elastic Container Service[Amazon ECS]、Amazon Elastic Kubernetes
Service[Amazon EKS]、Amazon DynamoDBなど)
- Amazon RDS
- AWSの分散リレーショナルデータベースサービス。
RDSはアプリケーションで使用するリレーショナルデータベースの設定、
操作、および巣ケーシングを簡素化するように設計された
「クラウド内」で動作するwebサービス。
- AWSの分散リレーショナルデータベースサービス。
- Amazon Elastic Container Service[ECS]
- ECSはフルマネージドのコンテナオーケストレーションサービスであり、
コンテナ化されたアプリケーションを
より効率的にデプロイ、管理、スケールするのに役立つ。
アプリケーションと必要なリソースを記述するだけで、
Amazon Elastic Container Service(Amazon ECS)が、
柔軟なコンピューティングオプションでアプリケーションを起動、モニタリング、
スケーリングし、アプリケーションが必要とするほかのサポートされている
AWSサービスと自動的に統合します。
- ECSはフルマネージドのコンテナオーケストレーションサービスであり、
- Amazon Elastic Kubernetes Service[Amazon EKS]
- Amazon EKSは、コンテナのスケーリング、アプリケーションの可用性の管理、
クラスターデータの保存、およびほかの重要なタスクを担当する。
Kubernetesコントロールプレーンノードの可用性とスケーラビリティを
自動的に管理する。
- Amazon EKSは、コンテナのスケーリング、アプリケーションの可用性の管理、
- Amazon DynamoDB
- Amazon DynamoDBは、すべてのスケールにおいてミリ秒(1桁)の応答時間を
実現するサーバーレスNoSQLの完全マネージド型データベースサービス。
使用分の料金を支払うだけで、最新のアプリケーションを開発及び実行できる。
- Amazon DynamoDBは、すべてのスケールにおいてミリ秒(1桁)の応答時間を
おわりに
以上が「クラウドエコノミクスのコンセプトを理解する」でした。
クラウドのコスト、マネージドサービスについてが主な内容でした。
CLF試験に向けて対策を続けていきます。
参考文献
- https://aws.amazon.com/jp/economics/
- https://aws.amazon.com/jp/rds/oracle/pricing/
- https://aws.amazon.com/jp/aws-cost-management/aws-cost-optimization/right-sizing/
- https://aws.amazon.com/jp/cloudformation/
- https://aws.amazon.com/jp/rds/
- https://aws.amazon.com/jp/ecs/
- https://aws.amazon.com/jp/eks/
- https://aws.amazon.com/jp/dynamodb/