Stackblitz Boltを利用してアプリケーション開発
はじめに
Boltとは
Boltは、フルスタックWebアプリケーション開発のためのブラウザ内AIエージェントです。チャットベースの環境でエージェントにコード変更を指示すると、これらの変更が開発環境内でリアルタイムに実装されます。
Boltでできること
作成可能なアプリケーション
Boltを使用して、WebサイトやJavaScriptベースのフルスタックWebアプリケーションを構築できます。
インスピレーションを得るために、BoltのYouTubeチャンネルでは、成功したユーザー事例が紹介されています。
サポートされるフレームワークとツール
Boltは以下のツールやフレームワークと統合されています:
- Figma: UI/UXデザイン
- Supabase: データベース、認証、ファイルストレージ
- Netlify: 公開、ホスティング、デプロイ
- GitHub: バージョン管理、バックアップ、コラボレーション
- Stripe: 支払い処理
- Expo: モバイルアプリ開発
BoltはJavaScriptを基盤とした技術に特化しており、Node.jsをバックエンド、フロントエンドではブラウザネイティブなJavaScriptフレームワークをサポートします。ただし、PHPやPythonなど他の言語をバックエンドで使用することはできないようです。
SupabaseやFirebaseのようなクラウドベースのデータベースを利用可能で、正しく設定すればローカルデータベースも使用できますが、変更の保存に注意が必要です。
推奨構成:
NetlifyとSupabaseの統合を活用し、単純な静的サイトはNetlifyでホスティング、WebアプリケーションはフロントエンドをNetlify、バックエンドをSupabaseで構築するのがおすすめです。
技術者と学習者の両方に役立つツール
Boltは、シンプルなコンテンツ中心のWebサイト(例: ブログ)からフルスタックのWebアプリケーション(例: 生産性向上アプリ)まで、さまざまなものを構築するためのツールです。
必要なスキル
- コーディング経験不要: Boltは、AIのサポートを受けながら実践的に学べるため、初心者にも適しています。
- 明確な指示が必要: Boltの動作や成果物は、ユーザーの指示次第で決まります。
効果的な利用のために
- 目標とする機能
- ユーザー体験のイメージ
- 成功基準
これらをBoltに明確に伝える必要があります。また、Best practicesで効果的なプロンプトの作成方法を学べます。プロジェクトが巨大になるごとにトークンの減りが激しいので、この内容はまた記事でまとめようと思います。
BoltとStackBlitzの関係
StackBlitzとの統合
StackBlitzはBoltの親会社であり、両プラットフォームは以下の二つの方法で連携しています:
- BoltはStackBlitzのWebContainersを使用して開発環境を提供。
- アカウント管理とプロジェクト管理でStackBlitzとのリンクを活用。
料金体系
Boltは、利用目的や規模に応じて複数の料金プランを提供しています。以下にその詳細をまとめます:
無料プラン
- 対象: 個人ユーザーや小規模プロジェクト向け
-
特徴:
- 限定的なAIエージェントのリソース利用
- 基本的なフレームワークのサポート
- 制限されたコラボレーション機能
- プロジェクト数やストレージ容量に制限あり
-
主な用途例:
- 学習目的
- プロトタイプ作成
プロフェッショナルプラン
- 対象: フリーランサー、個人開発者、中小規模プロジェクト向け
-
特徴:
- より多くのAIエージェントリソース利用
- 優先的なサポート
- 無制限に近いプロジェクト数
- 高度なフレームワークやツールの統合
- 料金: 月額または年額制 $20~
チームプラン
- 対象: 開発チームやスタートアップ向け
-
特徴:
- チームメンバー間でのシームレスなコラボレーション
- チーム専用のプロジェクト管理機能
- 拡張されたリソースとストレージ
- ガバナンスやアクセス制御の追加機能
- 料金: チーム規模に応じた変動制($30/人月~)
エンタープライズプラン
- 対象: 大規模組織や企業向け
-
特徴:
- カスタマイズ可能なリソース割り当て
- 専属サポートチーム
- セキュリティ監査やコンプライアンス対応
- 独自のインフラ統合やプライベート環境の提供
- 料金: 要問い合わせ(企業のニーズに基づいて見積もり)
まとめ
Stackblitz が提供する Bolt についてまとめてみました。
Vercel の V0 や Google の Firebase Studio など,React や Next に限られており、Vue 系のフレームワークをうまく生成できない等が発生します。
Bolt はターゲットとするフレームワークが幅広く、Vue.js や Nuxt、Slidevのようなフレームワークを利用したアプリケーションを作成が可能です。
V0の方がインタフェースや機能等が洗練されている?数が多い?ように思えるほどの差はありますが、Boltも使い始めたころと比べるとGitHubやStripe連携が追加され、充実しつつあります。
インタフェース開発を行うときは、ホットリロード+AI駆動開発(CursorやAvante.nvim,Gemini CLI等)とBoltのどちらがいいか開発がてら調査し記事にできたらと思います。