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[GitLab]既存のプロジェクトでGit管理を始める

Last updated at Posted at 2021-02-17

すでに、稼働しているプロジェクト(ディレクトリ)のGit管理を始める手順です。
GitのホスティングサービスとしてGitLabを用いていますが、考え方は、GitHubやCodeCommitなど、他を用いた場合でも使えます。

環境

  • OS: Amazon Linux2
  • GitLab

前提条件

  • GitLabアカウントは作成済とします。

ディレクトリ構成

Git管理したいプロジェクトのディレクトリ構成は以下の通り。

dog
 |
 |----dog.php → 処理プログラム
 |
 |----temp → 一時ファイル用のディレクトリ:配下のファイルはGit管理対象外
 |      |----aaa.temp
 |      |----bbb.temp 
 |      |----ccc.temp 
 |            :
 |            :
 | 
 |---batch                    
         |----dogBatch.php                   
         |----logs → ログファイル用のディレクトリ:配下のファイルはGit管理対象外
                 |----aaa.log
                 |----bbb.log
                 |----ccc.log
                       :
                       :

このうち、

  • temp:一時ファイル用のディレクトリのため
  • batch/logs:ログファイル用のディレクトリのため

は、Git管理の対象外とします。

手順

以下、適宜、sudoを付けて実行してください(Amazon Linux2の場合)。

1. Gitのインストールと初期設定

(1) 以下のコマンドを実行し、Gitをインストールしましょう。

$ yum install git-all

(2) 次に、ユーザー名とメールアドレスを設定します。

$ git config --global user.name "hoge"
$ git config --global user.e-mail "hoge@example.com"

(3) 設定内容を確認します。以下のように、設定した内容が表示されればOKです。

$ git config --list
user.name=hoge
user.email=hoge@example.com

2. ローカルリポジトリで、Git管理を始める

ここで、ローカルリポジトリとは、今回Git管理を始めるサーバ上のプロジェクト(ディレクトリ)を指しています。
以下の作業は、原則Git管理したいプロジェクト直下(本手順ではdog直下)で行うようにしてください。

(1) まず、treeコマンドを実行してディレクトリ構成を把握しましょう。
この段階で、どのディレクトリもしくはファイルをGit管理の対象とするか決めます。

$ tree
.
├── batch
│   ├── dogBatch.php
│   └── logs
│       ├── aaa.log
│       ├── bbb.log
│       └── ccc.log
├── dog.php
└── temp
    ├── aaa.tmp
    ├── bbb.tmp
    └── ccc.tmp

(2) リポジトリの初期化をします。

$ git init

(3) (1) でGit管理しないと決めたディレクトリのうち、ディレクトリそのものは残したいものに対し、配下に隠しファイルを作成しておきます。

$ touch temp/.gitkeep
$ touch batch/logs/.gitkeep

今回は、「ディレクトリ構成」でも記載の通りのtempディレクトリと、batch/logsディレクトリ配下に隠しファイル.gitkeepを作成しました。
このファイル名はなんでもよいのですが、いい加減な名前をつけると後々問題になりかねないので、.gitkeepのような分かりやすい名前にしておくのがよいでしょう。

(4) .gitignore(= Git管理したくない対象を記載するファイル)を作成します。

touch .gitignore

(5) .gitignoreをvimで開き、以下を書き込み、保存します。

.gitignore
batch/logs/*
!batch/logs/.gitkeep
temp/*
!temp/.gitkeep

上記のように記述することで、Git管理したくないディレクトリに対し、ディレクトリを残すための隠しファイルのみGit管理の対象とすることができます(=ディレクトリ自体もGit管理の対象となります)。

詳しくは、
.gitignoreの否定文(!)でハマったところ | Qiita
辺りをご参照ください。

(6) 続いて、以下のコマンドを実行して、Git管理対象をステージングにあげましょう。

$ git add .

(7) git statusコマンドを実行して、ステージングに上がっているファイル、ディレクトリを確認します。

$ git status
On branch master

No commits yet

Changes to be committed:
  (use "git rm --cached <file>..." to unstage)
        new file:   .gitignore
        new file:   batch/dogBatch.php
        new file:   batch/logs/.gitkeep
        new file:   dog.php
        new file:   temp/.gitkeep

上記のように、.gitignoreで、Git管理対象外としたものが含まれていなければOKです。

(8) 変更をコミットします。

$ git commit -m "first commit of dog"

3. GitLabで、リモートリポジトリを作成する

(1) GitLabにログインし、「New project」をクリックします。

image.png

(2) Linuxサーバ上のローカルリポジトリをまるっと反映させるので、「Create blank project」をクリック。
image.png

(3) プロジェクト名を入力し(①)、プロジェクトの説明(Project description)や、可視化レベル(Visibility Level)などを適宜変更し、「Create project」をクリック(②)。
image.png

(4) プロジェクトが作成されたら、「Clone」をクリックして(①)、その後に表示される「Clone with HTTPS」の「Copy URL」をクリック(②)
image.png

4. ローカルリポジトリとリモートリポジトリの同期

2で作成したローカルリポジトリをリモートリポジトリに反映させます。

(1) ローカルリポジトリにて、以下のコマンドを実行しましょう。

$ git remote add origin [3-(4)でコピーしたURL]

この後、ユーザー名とパスワードを聞かれるので、GitLabのアカウントのそれらを入力します。

(2) 続いて以下のコマンドを実行し、ローカルリポジトリのmasterブランチをリモートリポジトリのmasterブランチとして反映させます。

$ git push -u origin master

(3) GitLabのページをリロードし、ローカルリポジトリの内容が反映されていれば成功です!
image.png

終わりに

ポイントは、何を管理対象から外すか。
余分なファイルをGit管理に含めないようにしましょう。

参考

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