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CRM Analyticsにてカスタム地図機能の活用

Last updated at Posted at 2024-03-11

画像を活用してデータフィルタリングを行う際、Salesforce CRM Analytics(CRMA)のカスタムマップ機能は最適なソリューションです。 CRMAのカスタムマップ機能を使えば、マップを活動することができるだけでなく、さまざまな画像を利用してデータを視覚化することも可能です。

ここで紹介するいくつかの例をご覧ください:

  1. スタジアム座席管理ダッシュボード
    image.png
  2. 自動車製品生産管理ダッシュボード
    image.png

これらの例は、CRMAのカスタムマップ機能がどのようにしてビジネスの特定のニーズに合わせてカスタマイズ可能であるかを示しています。画像を利用することで、データをより直感的に理解し、意思決定を迅速に行うための洞察を提供することができます。


このブログでは、このようなダッシュボードを作成する方法を説明します。

主なステップは以下の通りです:

  • 画像のgeoJSONファイルの準備

    • まずは、画像からDXFファイルを生成
    • その後GeoJSONファイルに変換するプロセスを行い
    • 変換が完了したら、GeoJSONファイルの属性を編集して、CRMAにインポートする準備
  • geoJSONファイルをアップロードしてマップを作成する

    • 準備したgeoJSONファイルをSalesforce CRMAにアップロードし、カスタムマップを作成

具体的な作成手順:

1. 画像のgeoJSONファイルの準備

※GeoJSONファイルの作成方法を既にご存じの場合は、このセクションをスキップしてください。

1.1 画像からDXFファイルの作成

  • ツール:Inkscape
  • 手順
    1.1.1. 画像ファイルを開く
    1.1.2. 画像をトレースしてエッジを抽出(「trace bitmap」機能を使用)
    image.png
    1.1.3. [Apply]を押した後、元の画像レイヤーを削除し、エッジレイヤーのみを保持
    image (1).png
    image (2).png
    1.1.4. DXFファイルとして保存
    [file]の「Save as」をクリックし、DXFファイルとして保存します。
    image (3).png

1.2 DXFからGeoJSONへの変換

  • ツール:QGIS
  • 手順
    1.2.1. DXFファイルを開く(ベクターレイヤーとして)
    image (4).png
    1.2.2. 地理空間データから、エクスポートしたい線のレイヤーを選択します
    1.2.3. GeoJSONとしてをエクスポート
    Screenshot 2024-03-11 at 11.36.26.png

1.3 MapshaperでGeoJSONファイルの属性編集

  • ツール:Mapshaper(https://mapshaper.org
  • 手順
    ※手順を参考になる動画はYouTube で、05:51のタイムスタンプからご覧いただけます。
    1.3.1. Mapshaperにアクセスし、GeoJSONファイルを読み込む;[Console]をクリックします。
    Screenshot 2024-03-11 at 11.42.18.png
    1.3.2.[Console]で以下のコマンドを実行
    image (6).png

①ポリゴンの生成
polygonsコマンドを使用して、線がつながっている場合に直接ポリゴンを生成します。これにより、地図上の特定の領域を表現するポリゴンが形成されます。

②ID属性の追加
each id=idコマンドを実行して、各ポリゴンに一意のIDを割り当てます。これは、後のステップで特定のポリゴンを簡単に識別し、操作するために必要です。右側の矢印をクリックし、「属性の編集」を選択して、必要な属性を追加します。

③データの統合
dissolve field=idコマンドを使って、同じIDを持つ図形を一つの図形にまとめます。これにより、重複や不要なデータを削除し、地図上での表示をより清潔かつ整理されたものにします。

④名前属性の追加
each name=nameコマンドにより、新たにnameの属性を生成し、各ポリゴンに名前を割り当てます。このステップでは、各地域やオブジェクトに対応する名前を入力し、地図上での識別を容易にします。

※すべてのデータにname属性を適用することが重要です。一部のデータにのみ適用すると、地図上に表示されないデータが発生する可能性があります。このため、each name=nameを使用するか、またはすべてのデータに適用するオプションを選択する必要があります。

例:
この例では7つのIDを作成し、名前を付けています。各ポリゴンの名前はCRMAのデータセットと同じにします。
Screenshot 2024-03-11 at 11.47.54.png

2. geoJSONファイルをアップロードしてマップを作成する

2.1 グラフの種別から地図を選択する
image.png
2.2 フォーマッティングの地図のセクションで「+」をクリックし、geoJSONファイルをアップロード
image.png
image.png
2.3 「場所」を手順1.3.2で作成したGeoJSONの属性列として選択する
image.png

ダッシュボードの他のグラフを作成します。

完成図
image.png

参考資料

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