はじめに
最近、プロダクト開発について考えている中で、こんなことをよく思います。
- プロダクトを支える技術は大事
- でも、良いコンテンツや使いやすい構成が先ではないか
- 中身のコードがどんなに良くても、モノが微妙なら使われない
- 「良いもの」があって、それを実現する技術があって成立する
- 技術を追い求めるのは素敵だが、まずプロダクトについて議論すべきではないか
この考えを整理してみると、
技術は目的ではなく、価値提供の手段
という言葉がしっくりきました。
ただ、その一方で、
技術がなければサービスは維持できないし、理想の体験も実現できない
という感覚もあります。
この記事では、その両方について考えてみます。
ユーザーは「技術」ではなく「体験」を使う
ユーザーが触れるのは、基本的に技術そのものではありません。
ユーザーが感じるのは、
- 使いやすい
- わかりやすい
- 気持ちいい
- 便利
- 欲しかったものがある
といった“体験”です。
どれだけ内部実装が美しくても、
- UIがわかりにくい
- 動線が悪い
- コンテンツが弱い
- 欲しい価値がない
となると、使われないことも多いと思います。
だからこそ、最初に考えるべきなのは、
- 何を届けたいか
- 誰に価値を届けたいか
- どんな体験にしたいか
なのではないか、と感じています。
とはいえ、技術なしでは成立しない
一方で、技術を軽視したいわけではありません。
むしろ逆で、
良い体験を継続的に提供するためには、強い技術が必要
だと思っています。
例えば、
- レスポンスが遅い
- すぐ落ちる
- 保守できない
- 拡張できない
- セキュリティが弱い
こういった状態では、せっかく良いプロダクトでも価値提供を続けられません。
つまり、
- 価値を考えるのがプロダクト
- 価値を実現・維持するのが技術
という関係なのだと思います。
「技術は手段」は、技術軽視ではない
「技術は手段」という言葉だけを見ると、
- 技術を軽視している
- エンジニアリングを理解していない
ように見えることもあります。
でも、自分の中では少し違います。
例えば建築で考えると、
- 「どんな家に住みたいか」
- 「どんな空間にしたいか」
を考えることと、
- その家を安全に建てる
- 長く維持できる構造にする
ことは、どちらも必要です。
デザインだけでは崩れるし、
構造だけ完璧でも住みたくなければ意味がない。
ソフトウェアも同じで、
- 良い体験
- 良い導線
- 良いコンテンツ
を支えるために、技術が存在している。
だから「手段」というより、
技術は価値実現の中核
と言った方が近いかもしれません。
それでも、議論の起点はプロダクトだと思う
個人的には、
- 「この技術を使いたいから何か作る」
より、 - 「この体験を実現したいから技術を選ぶ」
の方が、プロダクト開発として自然だと感じています。
もちろん、
- 新技術から新しい価値が生まれる
- 技術ドリブンで市場が変わる
こともあります。
ただ、多くのプロダクト開発では、
- 何を届けたいか
- なぜ必要か
- どんな体験にしたいか
- それをどう技術で実現するか
の順番で考える方が、ブレにくい気がします。
おわりに
結局のところ、
- プロダクトだけでもダメ
- 技術だけでもダメ
で、
良い価値を、技術で現実にする
という両方が必要なのだと思います。
その上で、自分はやはり、
議論の起点は「ユーザーにどんな価値を届けたいか」
でありたいと思っています。