はじめに
2025年3月19日、Kali Linux 2025.1a Release (2025 Theme, & Raspberry Pi)の通りにKaliの新しいリリースが公開されています。
2025年最初のリリースでは、機能強化と改善によってユーザーエクスペリエンスが向上しています。詳細については、上記公式のブログ記事をご参照ください。
本記事では、今回のアップデート内容の一部について記載しています。
アップデート方法
公式ドキュメントのUpdating Kaliを踏まえて、Kaliのアップデート方法を以下に記載します。
前提として、/etc/apt/sources.list
が適切に設定されていることを確認した上で以下のコマンドを実行します。
$ sudo apt update
$ sudo apt full-upgrade -y
上記コマンド実行後、OS再起動を行います。
OS再起動後、/etc/os-release
ファイルを参照してディストリビューションのバージョンが更新されたことを確認します。
$ grep VERSION /etc/os-release
VERSION_ID="2025.1"
VERSION="2025.1"
VERSION_CODENAME=kali-rolling
2025 Theme Refresh
毎年恒例のテーマ更新が行われています。
ブートメニュー、ログイン画面、Kali及びKali Purpleエディションの両方で新しい壁紙が追加されました。以下は新しいデスクトップのテーマです。
デスクトップ環境
今回のリリースでPlasmaの6.2バージョンが利用できる様になりました。
KDE Plasmaは、Linux向けの次世代デスクトップ環境です。また、KDE Plasma 6は、2024年2月にリリースされている第6世代及び現行のバージョンです。
Qt 6とKDE Frameworks 6が採用されていて、洗練されたデザイン、カスタマイズ可能なインターフェイス、プライバシーと個人データの保護を最優先にしています。
Xfceについては、4.18から4.20にマイナーバージョンアップしました。
ダイアログには、ディストリビューションのロゴ、使用されているウィンドウ システムと使用されているGPUに関する情報が表示されるようになりました。(Kaliの場合ロゴは表示されません)
他には、ユーザーのエクスペリエンスの向上として、キーボードショートカットが追加されています。
デスクトップ環境について、xfceからKDE Plasmaに変更したい場合は、公式ドキュメントのSwitching Desktop Environmentsをご参照ください。
New Tools
hoaxshellは、http(s)プロトコルを悪用してビーコンのようなリバースシェルを確立するWindowsリバースシェルペイロードジェネレーターおよびハンドラーです。
Kali Website Updates
kali.orgに過去の壁紙やコミュニティによって作成されたユーザー作品に関するページが追加されました。
また、ドキュメントについてもさまざまな更新が行われています。
おわりに
2025年最初のリリースは、ユーザーエクスペリエンスが大きく向上しました。
Plasmah使ったことがなかったので、この機会に使用してみたいと思います。
今年もKaliの成長を楽しみにしています。