はじめに
2026年3月24日、Kali Linux 2026.1 Release (2026 Theme & BackTrack Mode)の通りにKaliの新しいリリースが公開されています。
今回のリリースでは、毎年恒例のテーマ刷新や新しいツールが複数追加されました。詳細については、上記公式のブログ記事をご参照ください。
本記事では、今回のアップデート内容の一部について記載しています。
アップデート方法
公式ドキュメントのUpdating Kaliを踏まえて、Kaliのアップデート方法を以下に記載します。
前提として、/etc/apt/sources.listが適切に設定されていることを確認した上で以下のコマンドを実行します。
$ sudo apt update
$ sudo apt full-upgrade -y
上記コマンド実行後、OS再起動を行います。
OS再起動後、/etc/os-releaseファイルを参照してディストリビューションのバージョンが更新されたことを確認します。
$ grep VERSION /etc/os-release
VERSION_ID="2026.1"
VERSION="2026.1"
VERSION_CODENAME=kali-rolling
2026 Theme Refresh
今年のリリースでは、ブートメニュー、インストーラー、ログイン画面、そして新しいデスクトップの壁紙などすべてが刷新されています。
BackTrack Mode For Kali-Undercover
2026年は、Kaliの前身であるBackTrack Linuxの20周年記念になります。
今回のリリースではお祝いとして「BackTrack Mode」が追加されました。メニューから直接起動または、kali-undercover --backtrackコマンドを実行します。
「BackTrack Mode」では、真紅な色の壁紙となっています。
BackTrackモードの壁紙は、kali-wallpapers-legacyパッケージに含まれています。このパッケージはBackTrackや初期Kali時代の壁紙のコレクションです。
また、同じ壁紙はOfficial Kali Linux Wallpapersからもダウンロードできます。
New Tools
今回のリリースも新しいパッケージが追加されています。
合計で25個の新規パッケージが追加、9個が削除、183個のパッケージが更新されました。さらに、Kaliカーネルのバージョンも6.18に更新されました。
gef
GEFは、Linux環境におけるリバースエンジニアリングや脆弱性開発を効率化するためのGDB拡張ツールです。
このツールはPython APIを活用しており、従来のデバッグ操作をより直感的かつ高度なものへと進化させます。
x86、ARM、MIPSなど多様なアーキテクチャに広く対応しており、依存関係が少なく迅速に導入できるのが大きな特徴です。
また、動的解析を支援する多彩なコマンド群を備えているため、複雑な実行時の情報を簡潔に可視化して表示します。
metasploitmcp
Metasploit MCP Serverは、Claudeのような大規模な言語モデルからMetasploit Frameworkをツールとして呼び出して実行することができます。
おわりに
今回の新しいデスクトップの壁紙もシンプルでクールでした。
また、「BackTrack Mode」の壁紙も気分を変えたい時などにはいいですね。余談ですが、TightVNCを利用してVNC接続時に「BackTrack Mode」に切り替えたところ、壁紙のみ変更されない事象が発生しました。
原因について調べると、TightVNCがXRandRをサポートしていなかったことが関係していたため、XRandRをサポートしているTigerVNCに変えることで、事象は解決しました。
今年もKaliのアップデートを楽しみたいと思います。


