AIは28日で85回、当社のページを取りに来た。その答えから人が来たのは0回だった
AI検索への対策を始めると、アクセスログに ChatGPT-User や Claude-User の名乗りが並ぶようになります。誰かが ChatGPT や Claude に質問し、その答えを作るために、AIがその場でページを取りに来た跡です。
ただ、「AIに読まれた」ことと「人が来た」ことは、別の数です。そこで、当社サイトの同じ28日(2026-09-02〜2026-09-29)について、2つを並べました。
結論から書きます。AIが人の質問に答えるために当社のページを取りに来たのは85回。AIの答えから人が当社のサイトに来たのは、GA4 で0回(全314セッションのうち)、サーバの要求ログの送り主でも0回でした。 なぜ来ないのかは、この数字では分かりません。
この記事の数字の出どころは、当社サイトに置いた元データです(名乗りごとの内訳・週ごと・取りに来たページ・参照元の全部・この数字で言えないことつき)。引用するときは、こちらを出典にしてください。
https://braincommunity.jp/jissoku/ai-raiho.html
1. 「取りに来た」は、名乗りだけで数えない
名乗り(User-Agent)は誰でも書けます。当社サイトでは、この3つの名乗りを持つ要求が28日で514回ありましたが、そのうち397回は当社のサイトに無いファイルへの要求でした。
そこで、各社が公開している IP アドレスの範囲と接続元を照合し、範囲の内から来て、成功した取得だけを数えました。robots.txt・画像などの部品は除いています。
| 名乗り | 全部 | 無いファイル(404) | 範囲の内から来て成功 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT-User | 221 | 138 | 72 |
| Claude-User | 187 | 153 | 13 |
| Perplexity-User | 106 | 106 | 0 |
Perplexity-User は、28日で1回も成功していません。
import ipaddress
import json
import urllib.request
LISTS = {
"ChatGPT-User": "https://openai.com/chatgpt-user.json",
"Claude-User": "https://claude.com/crawling/bots.json",
"Perplexity-User": "https://www.perplexity.ai/perplexity-user.json",
}
def nets(url):
with urllib.request.urlopen(url) as r:
j = json.load(r)
return [ipaddress.ip_network(p.get("ipv4Prefix") or p.get("ipv6Prefix"), strict=False)
for p in j["prefixes"]]
def counted(row, name, ranges):
ip = ipaddress.ip_address(row["remoteIp"])
return (row["status"] == 200 and not row["is_asset"]
and any(ip.version == n.version and ip in n for n in ranges[name]))
2. 「人が来た」は、2つの道で数える
1つ目は GA4 の参照元(sessionSource)です。ChatGPT の答えから来た人は chatgpt.com、Gemini なら gemini.google.com のように、AIの名前を持つ参照元になります。
body = {
"dateRanges": [{"startDate": "2026-09-02", "endDate": "2026-09-29"}],
"dimensions": [{"name": "sessionSource"}],
"metrics": [{"name": "sessions"}],
}
AI = ("chatgpt", "openai", "perplexity", "claude", "gemini", "copilot")
# POST https://analyticsdata.googleapis.com/v1beta/properties/{id}:runReport
GA4 の28日のセッションは314回、参照元は16種類で、AIの名前を持つ参照元は1つもありませんでした。
2つ目は、サーバの要求ログに残る送り主(referer)と、アドレスに付いた utm_source です。GA4 は計測の仕組み(JavaScript)が動いたブラウザしか数えないので、別の道でも確かめました。こちらも、送り主がAIの要求は0回でした。
0回と書く前に、「ログに送り主がそもそも残っていない」を外しておく必要があります。同じ28日に、送り主が google の要求は167回、facebook の要求は27回ありました。送り主は残っています。
3. 週ごとに見ても同じ
| 週 | AIが取りに来た | GA4 の全セッション | AIの答えから来た |
|---|---|---|---|
| 2026-09-02〜2026-09-08 | 20 | 139 | 0 |
| 2026-09-09〜2026-09-15 | 22 | 50 | 0 |
| 2026-09-16〜2026-09-22 | 32 | 51 | 0 |
| 2026-09-23〜2026-09-29 | 11 | 74 | 0 |
どの週も、AIは取りに来ていて、人は来ていません。取りに来た85回のうち29回はトップ(/)でした。
4. 母数から、自分の閲覧を外しておく
GA4 の母数に自分の閲覧が混ざると、数の意味が変わります。当社の GA4 は、事務所と代表のPCの回線からの閲覧を「内部トラフィック」として除いています。
ただ、内部トラフィックのルール(どの IP を内部とするか)も、除外のフィルタが有効かどうかも、GA4 の Admin API からは読めません。そこで、管理画面で読んだルールの写しを手元に置き、いまのPCの外向きの IP がその中に入るかを、測るたびに確かめるようにしました。
import ipaddress
import urllib.request
def naibu(cidrs):
nets = [ipaddress.ip_network(c, strict=False) for c in cidrs]
out = {}
for name, url in (("v4", "https://api.ipify.org"), ("v6", "https://api6.ipify.org")):
try:
ip = ipaddress.ip_address(urllib.request.urlopen(url, timeout=10).read().decode().strip())
out[name] = any(ip.version == n.version and ip in n for n in nets)
except OSError:
out[name] = None
return out
2026-09-30 に測ったところ、IPv4 も IPv6 もルールに入っていました。スマホなど別の回線からの閲覧は除かれていません。
5. 前は来ていた
当社の別の面では、GA4 の 2026-07-09〜2026-09-21(75日)で、AIの参照元からのセッションが9回ありました。この28日と重なる期間を含めて見ると、その9回は 2026-09-01 までのものです。AIの答えから人が来ることが、まったく無いわけではありません。
当社はこう読んだ
ここからは数字そのものではなく、当社の読み方です。
- 「取りに来た」を効果と読み替えない。 85回は、AIが答えを作るためにページを読んだ回数です。答えに使われたか、人に読まれたかは分かりません。
- 「0回」は「押された跡が無い」ということ。 答えに当社へのリンクが出なかったのか、出たのに押されなかったのかは、外からは見えません。
- 読まれる数と来る数は、同じ期間で並べて見る。 片方だけを見ると、AI検索への対策が「効いている」とも「効いていない」とも言えてしまいます。
この数字で言えないこと
- 参照元を付けずに来た人は見分けられません。GA4 で参照元の無いセッション((direct))は153回ありました。AIの答えから来た人がそこに混ざっていても、数に出ません。
- 照合に使った IP の範囲は、2026-09-30 に取得した一覧です。Perplexity の一覧は作成日が 2025-10-17 でした。
- 前の面の9回に、当社の者の閲覧が混ざっていたかは確かめていません。
- 当社の1サイト・28日の記録です。
この記事は抜粋です。取りに来たページの一覧・参照元の全部・要求ログの送り主ごとの数は、元データの方にだけ載せています。
元データと引用のしかた
名乗りごとの内訳・週ごとの数・取りに来たページ・参照元の全部・この数字で言えないことは、当社サイトに置いています。数字を引用するときは、記事ではなく元データを出典にしてください。そのまま貼れる形はこうです。
出典:ブレインコミュニティ合同会社「AIが人の質問に答えるために当社のページを取りに来たのは28日で85回、AIの答えから人が来たのは0回だった(当社サイト・2026-09-02〜2026-09-29)」
https://braincommunity.jp/jissoku/ai-raiho.html (2026-09-30 測定)
当社が自分で測ったほかの数字も、同じ置き場にまとめています。
→ https://braincommunity.jp/jissoku/
業務システムの内製化と、AI活用の受託開発をしています。
ブレインコミュニティ合同会社 — https://braincommunity.jp/