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Google Custom Search APIが2027年に終了するので代替を調査

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1. はじめに

この記事は、Google Custom Search JSON APIをプログラムから利用している人、特にMCPサーバーやAIエージェントのWeb検索ツールとして使っている人向けです。
同じ状況で検討されている方もいるかと思います。

2. 背景

現状

Google Custom Search JSON APIを利用して、フルWeb検索MCPサーバーを構築して使用している。
このAPIはプログラムからの呼び出しを前提としたサービスであり、MCPとしての利用は利用規約上全く問題ない。
また、クエリが学習に使われることもないため、機密情報を含む検索も安全に行える状態にある。

Googleの方針変更

GoogleがCustom Search JSON APIの新規受付を停止し、既存顧客も含めて2027年1月1日に完全終了することを発表した。

期限は2027年1月1日。余裕を持って2026年内に移行を完了したい。

3. 移行先候補

概要

Vertex AI Search Serper API Tavily Exa
何をするか Googleの公式後継サイト検索 Google SERPをそのまま返す 検索とAI要約を一括で返す セマンティック検索とコンテンツ抽出
検索エンジン Google Cloud Googleのスクレイピング経由 独自の複数ソース 独自インデックス
設計思想 サイト内検索のクラウドサービス Googleの結果をAPIで取得 AIエージェント向け検索 AIに最適な情報検索エンジン
フルWeb検索 ❌ 非対応。最大50ドメイン限定

料金

現状 CSE Vertex AI Search Serper API Tavily Exa
無料枠 100クエリ/日 10,000クエリ/月 2,500クエリ、1回限り 1,000クレジット/月 20,000リクエスト/月
有料単価 $5/1kクエリ $14/1kクエリ $1.00/1kクエリ $0.008/クレジット $7/1kリクエスト
大量利用 上限10k/日 ボリューム割引 $0.30/1k カスタム ボリューム割引
課金モデル 日次上限あり 従量 買い切りで6ヶ月有効 月額または従量 従量

※ 料金・プラン情報は2026年6月時点のものです。最新情報は各サービスの公式サイトを確認してください。

機能

機能 Vertex AI Search Serper API Tavily Exa
フルWeb検索 ❌ 50ドメイン限定
画像・動画・地図検索
ページ本文取得 ❌ snippetのみ
AI要約
セマンティック検索
レスポンス速度 不明 1〜2秒 約180ms 180ms〜1秒
公式MCPサーバー なし なし あり あり

プライバシーとクエリデータの学習利用

Google CSE 現状 Vertex AI Search Serper API Tavily Exa 通常 Exa Enterprise ZDR
クエリの学習利用 しない しない 不明確 する する しない
クエリの保存 最小限 最小限 不明確 する する しない
第三者へのクエリ共有 しない しない Serperがスクレイピング時にGoogleの消費者向け検索へ送信 自社不可時に第三者共有 しない しない
SOC 2認証 あり なし あり あり あり
ZDR なし なし なし あり

各サービスの根拠

Google Custom Search API(現状)

Google APIs Terms of Serviceでは、APIに送信されたコンテンツの利用目的を「APIの提供、セキュリティ確保、改善」に限定している。AIモデルの学習に使うとは記載されていない。さらにCustom Search APIはGoogle Cloud課金を利用するためGoogle Cloud Platform利用規約も適用され、顧客データの保護がより厳格に規定されている。Googleの消費者向けサービスとは異なり、API経由のクエリデータはモデル学習に流用されない

Vertex AI Search

Google Cloudのサービスであり、Google Cloud Platform利用規約の下で動作する。顧客データはモデル学習に使用されない。プライバシー面ではCustom Search APIと同等の保護がある。ただしフルWeb検索には対応していない。セットアップ時に検索対象のURLパターンを自分で指定する必要があり、指定したサイトの中だけを検索する仕組みになっている。対象は最大50ドメインまで。GCPプロジェクトのセットアップとOAuth 2.0認証が必要で、APIキー1つで呼べる現状のシンプルさは失われる。

Serper API

プライバシーポリシーに「data analytics... including the use of AI」と記載されており、クエリデータの学習利用を明確に否定していない。また、SerperはGoogle消費者向け検索をスクレイピングして結果を取得している。ユーザーのGoogleアカウントに紐づくわけではないが、Google側がスクレイピングされたクエリをどう扱うかはSerperからコントロールできない。

Tavily

プライバシーポリシーに「we may use certain portions of your query data to improve our responses to future queries」と明記されている。自社の検索インデックスで対応できない場合は、第三者の検索プロバイダにクエリを共有する。

Exa 通常プラン

プライバシーポリシーに「Query Data is used to improve our products and technology, including by training and fine-tuning models」と明記されている。ただし独自検索エンジンを持っているため、クエリがGoogleなど外部に送信されることはない。

Exa Enterprise ZDR

クエリデータを一切保存せず、検索完了後に削除する。独自検索エンジンだからこそ実現可能であり、Google経由の他社サービスでは原理的にZDRを提供できない。HIPAA対応、BAA対応。料金は個別見積もりで、個人利用には現実的でない可能性が高い。

サービス継続性リスク

Serper API Tavily Exa
Google規制の影響 あり。Google依存 なし なし
資金調達 不明 $25M Series A $250M Series C
ユーザー規模 750,000社以上 200万人以上 大手企業多数

4. 総合評価

観点 Vertex AI Search Serper API Tavily Exa 通常 Exa Enterprise ZDR
フルWeb検索 🔴 非対応 🟢 対応 🟢 対応 🟢 対応 🟢 対応
移行コスト 🔴 高い 🟢 低い 🟡 中程度 🟡 中程度 🟡 中程度
プライバシー 🟢 GCPで保護 🟡 不明確 🔴 学習利用あり 🔴 学習利用あり 🟢 ZDRで保護
料金 🔴 $14/1k、高い 🟢 最安 🟡 普通 🟡 無料枠大 🔴 Enterprise費用
将来性 🟢 Google公式 🟡 Google依存リスク 🟢 独立 🟢 独立 🟢 独立
検索品質 🟢 Google品質 🟢 Google品質 🟢 高い 🟢 最高精度 🟢 最高精度
機密クエリ対応 🟢 対応 🟡 リスクあり 🔴 不可 🔴 不可 🟢 対応

Vertex AI Searchはプライバシーと検索品質は優れているが、フルWeb検索ができないため今回の用途には適さない

5. おわりに

まだ移行先を検討中ですが、現時点での所感をまとめておきます。

  • 機密クエリを使わないなら: Exa通常プランが無料枠20,000/月で最もコスパがよく、公式MCPサーバーもあるので楽
  • Google品質の検索が必要なら: Serper APIが最安で移行も楽
  • 機密クエリを安全に使いたいなら: Exa Enterprise ZDR一択だが、現実的には個人では手が出せない可能性あり
  • Vertex AI Searchは: フルWeb検索ができないのでMCPの代替にはならない

同じ状況の方はどうされているのでしょうか?

参考リンク

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