※注記
この記事ではAWSにABAP環境を構築する事には失敗しています。
したがって、これ通りにやってもABAP環境を構築することはできませんが、同じことをやろうと思っている人の参考になればと思い、アップしました。
記事の構成
「【失敗談】AWSでABAP環境を構築する」は下記の3部構成とします。
〜やりたかった事編 ※当記事
〜詳細手順編
〜NGだった環境構成編
やりたかった事
ABAPer(SAPのアドオン開発者)の中には自前の開発環境が欲しい人も多いでしょう。
著者もその一人だったので、色々情報を集めた結果個人でABAP開発環境(SAP Netweaver)を構築する手順を見つけました。
AS ABAP 752 SP01, developer edition, to download
これが公式(?)の情報になると思います。
ハードウェア要件は以下の通りです。
- x86_64 processor based hardware
- at least 4 GB RAM and about 8 GB swap space
- about 100 GB free disk space for the server installation
- about 2 GB free disk space for the client installation
また、SAP AS ABAP 7.52 SP01はWindowsに非対応でLinuxにインストール可能のようです。
Virtual machine for Linux
This ABAP developer edition must be installed on Linux, not Windows.
AS ABAP 752 SP01, developer edition, to downloadで構築されている環境構成は以下の通りです。
- Windows(?)のPCにVirtual BoxないしVMをインストールしてLinux(OpenSUSE)の仮想環境を構築する。
- OpenSUSEの仮想環境にSAP NetWeaverをインストールする。
- ローカルにSAP GUIをインストールする
しかし、著者は
- 手持ちのPCが上記ハードウェア要件を満たしていなかった。
- 手持ちPCはMac Book Air。メモリ4GB。少な!
- 多人数でABAP環境をいじりたい
- クラウドというモダンな技術やLinuxに触れてみたい
という理由で、AWSのEC2に環境を構築しようとしました。
著者が構築しようとした環境は以下の通りです。
- EC2でLinux(Ubuntu)のインスタンスを立てる。
- 公式で使われているディストリビューションのOpenSUSEは、日本語だとあまり情報が手に入らないためUbuntuに変更
- UbuntuにSAP Netweaverをインストール。
- ローカルPCにGUIをインストールする。
- ローカルのGUIからSAP Netweaverに接続する。
が、後述する通り失敗しました。
原因はUbuntuのネットワークの設定をミスってたみたいです。
AS ABAP 752 SP01, developer edition, to downloadから辿れる別ページにもこんなことが書いてます。
Network configuration of the SAP host operating system: The officially supported setup requires a static IP address for the hostname used for the SAP installation. Using DHCP is possible for this developer edition, but be aware of potential consequences. If our installation cannot ping the hostname specified when installing, the installation and startup of the SAP system will fail. Make sure that the hostname specified during installation fulfills SAP requirements, most importantly that it does not exceed 13 characters length and also needs to survive subsequent reboots.
SAPホストオペレーティングシステムのネットワーク構成:正式にサポートされているセットアップでは、SAPのインストールに使用されるホスト名に静的IPアドレスが必要です。 この開発者版ではDHCPを使用できますが、潜在的な影響に注意してください。 インストール時に指定したホスト名に対してpingを実行できないと、SAPシステムのインストールと起動に失敗します。 インストール中に指定したホスト名がSAPの要件を満たしていることを確認してください。最も重要なのは、ホスト名が13文字を超えず、その後の再起動後も存続する必要があることです。
(Google翻訳)
SAP AS ABAP 7.51 SP2 – Developer Edition to Download: Concise Installation Guide
詳しくは「〜詳細手順編」で説明しますが、Netweaverのインストーラーを走らせた時にホスト名がどうこうというエラーを吐いたので、おそらく↑のような理由で引っかかったのでしょう。
著者のスキル
- SAP ECC
- 1年ほど。ただし、Basis経験はゼロ
- ネットワーク
- ゲートウェイ?固定IP?なにそれ?
- Linux
- ほぼ触ったことなし
参考
ローカルのPCが前述のハードウェア要件を満たす場合は、
AS ABAP 752 SP01, developer edition, to downloadの
「Newbies’ Guide: Installing SAP AS ABAP 752 SP01 on Linux – Virtual Box」または
「Newbies’ Guide: Installing SAP AS ABAP 7.52 SP01 on Linux – VMWare」
をやれば良いと思います。
AS ABAP 752 SP01, developer edition, to downloadを元にしたとおぼしい事例があります。
↓を参考にしてください。
日本語だからこれがわかりやすい。
https://matsukawar.hatenablog.com/entry/2019/05/06/172154#EclipseのSAPへの接続
また、環境構成は異なりますが、SAP NetweaverをDockerにインストールするという手もあるようです。
http://www.sapsumikko.jp/entry/2018/08/26/011000