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【応用編】Alteryx:検索置換ツールを使ったデータ整形フロー作成を解説してみた

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はじめに

ここでは、初級編で解説した「検索置換」ツールを使って、
フローの作成とその結果がどうなるのかについて見ていきたいと思います。

「検索置換」ツールの初級編については、
「検索置換」ツールの基本的な使い方を参照ください。

今回使用するデータについては、下記となっています。

■ 取引データ:取り扱っている商品の売上に関する情報
image.png

■ 地方データ:全都道府県が属する地方名称の情報

また、作成するにあたって以下を実現する必要があることとしています。

 ・「取引データ」の項目:都道府県がどの地方に属しているのかを確認したい
 ・関東地方については取引が多いため都道府県のままで確認したい
 ・上記を1つの項目として確認したい

 
読者の皆様が上記のような要望をいただき、
もしExcelでデータ整形を行う場合は、VLOOKUP関数を使用することが多いのではないでしょうか。

Alteryx Designer では、同様の処理を「検索置換」ツールで実現が可能となっていますので、実際に作成していきたいと思います。

 
最終的に下記のようなフローを作成します。

 
それでは、作成していきたいと思います。

Alteryx Designer フロー作成

① データの読込

 まずは、使用する2つのデータを読み込みます。
 読込については、「データ入力」ツールを配置しましょう。
 

 データを2種類読込ませると、このようになります。
 

② データの置換

 都道府県がどの地方に属しているのかを確認する必要があるため、
 読み込んだ2つのデータの紐づけをしていきたいと思います。

 紐づけをするにあたって、
 ここでは「検索置換」ツールを使用していきますので、配置しましょう。
 

 配置ができたら、設定をしていきます。

 検索する項目の箇所については、「フィールド全体」を選択。

 検索対象フィールドに「取引データ」の項目:都道府県を、
 検索する値に「地方データ」の項目:都道府県を設定します。

 この設定で、都道府県の値が完全に一致するデータを紐づけできるようになります。

 

 次に置換に関する設定をしていきます。

 今回はそのまま項目の値を置換していきたいと思いますので、
 「見つかったテキストを次のフィールドの値に置換」を選択し、
 置換対象項目として「地方データ」の項目:地方を設定しましょう。

 

 これで、「検索置換」ツールに関する設定は完了となります。
 最後に処理結果の確認のため、「閲覧」ツールを配置して「検索置換」ツールと結びつけます。

 

 

 それでは、フローを実行してみます。
 実行すると「閲覧」ツールで結果の確認ができます。

 

 ここで、項目:都道府県の値が「地方データ」の項目:地方の値で、
 置換されていることが確認できますね。

 
 ですが、このままだと前提となっていた、
 関東地方については取引が多いため都道府県のままで確認することができません。

 そのため、もう一つツールを配置してみましょう。

③ データの選択

 先ほどのフローに「フィルター」ツールを設定して、
 「地方データ」から関東を除外していきたいと思います。

 

 ここで、項目:地方が"関東"と"等しくない"データを取得するように設定していきましょう。

 

 設定が終わったら、再度フローを実行してみます。

 

 これで、1つの項目上で関東圏の都道府県名とその他の圏が確認できるようになりました。

おわりに

ここで解説したフローの作成方法だけが正解と言うわけではありません。

・「地方データ」の対象地方情報を初めから削除しておく
・「結合」ツールで両データを紐づけてから対象の地方か判定し、使用する値を決定する

等、いくつもの方法で対応が可能になっています。

あくまでAlteryx Designer での作業の効率化・省力化を図るうえでの参考になることを目的としていますので、よければ他の応用編についてもご参照いただければ幸いです。

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タグ:Alteryx

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