はじめに
ここでは、初級編で解説した「集計」ツールを使って、
フローの作成とその結果がどうなるのかについて見ていきたいと思います。
「集計」ツールの初級編については、
「集計」ツールの基本的な使い方を参照ください。
今回使用するデータについては、下記となっています。
また、作成するフローの結果で以下を確認できるようにしていきたいと思います。
・都道府県別売上累計
・全体売上累計
読者の皆様が上記のような確認をExcelで行う場合は、
IFやSUM、VLOOKUP関数を使用することが多いのではないでしょうか。
Alteryx Designer では、同様の処理を「集計」ツールで実現が可能となっていますので、実際に作成していきたいと思います。
それでは、作成していきたいと思います。
Alteryx Designer フロー作成
① データの読込
まずは、使用する2つのデータを読み込みます。
読込については、「データ入力」ツールを配置しましょう。
② データの小計(都道府県別)
それでは、まずは都道府県別での売上累計を算出していきます。
算出には、「集計」ツールを使用しますので配置していきましょう
配置したら、
フィールド欄の項目を選択し「追加」ボタンをクリックすることで、
対象項目のアクション(算出時の用途)が設定できるようになります。
次は、集計対象となる項目を設定します。
前提が都道府県別売上累計となってますので、項目:売上を合計で設定しましょう。
これで都道府県別の集計ができるようになり、実行した結果は以下になります。
③ データの総計
では、全体の売上累計の算出をしていきましょう。
上記と同じように「集計」ツールを使用しますので配置していきましょう
今回の算出対象は全体となります。
ですので、グループの設定はせずに項目:売上の合計のみを設定していきます。
これで全体の集計(総計)ができるようになり、実行した結果は以下になります。
④ 総計レコードに対する列の追加
Alteryx Designer の「ユニオン」ツールは、
同一の項目を自動で連結することができるようになっているため、
「フォーミュラ」ツールを使って項目:都道府県の列を追加していきたいと思います。
「フォーミュラ」ツールの初級編については、
「フォーミュラ」ツールの基本的な使い方を参照ください。
配置したら、設定欄から「列の追加」を選択し、項目名に"都道府県"を入力します。
項目:都道府県の値として"合計"を入力すれば完了となります。
⑤ 算出結果の結合
最後に「ユニオン」ツールを使用して①と③の結果を1つのデータにしていきます。
配置が終わったら、
最初に②の「集計」と「ユニオン」ツールに線を引き、
次に④の「フォーミュラ」と「ユニオン」ツールに線を引いていきます。
※この紐づけた順番でデータが並びますので、
総計レコードを一番最後にしたい場合はこの順での紐づけとなります。
これでこの応用編に関する設定はすべて完了となります。
このフローを実行した結果は以下となり、
都道府県別での売上と全体の売上を見ることができるようになります。
おわりに
ここで解説したフローの作成方法だけが正解と言うわけではありません。
あくまでAlteryx Designer での作業の効率化・省力化を図るうえでの参考になることを目的としていますので、よければ他の応用編についてもご参照いただければ幸いです。
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