1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【応用編】Alteryx:集計ツールを使ったデータ集計フロー作成を解説してみた

Posted at

はじめに

ここでは、初級編で解説した「集計」ツールを使って、
フローの作成とその結果がどうなるのかについて見ていきたいと思います。

「集計」ツールの初級編については、
「集計」ツールの基本的な使い方を参照ください。

今回使用するデータについては、下記となっています。

■ 取引データ:取り扱っている商品の売上に関する情報
image.png

また、作成するフローの結果で以下を確認できるようにしていきたいと思います。

 ・都道府県別売上累計
 ・全体売上累計
 
読者の皆様が上記のような確認をExcelで行う場合は、
IFやSUM、VLOOKUP関数を使用することが多いのではないでしょうか。

Alteryx Designer では、同様の処理を「集計」ツールで実現が可能となっていますので、実際に作成していきたいと思います。

 
最終的に下記のようなフローを作成します。

 
それでは、作成していきたいと思います。

Alteryx Designer フロー作成

① データの読込

 まずは、使用する2つのデータを読み込みます。
 読込については、「データ入力」ツールを配置しましょう。
 

 データを読込ませるとこのようになります。
 

② データの小計(都道府県別)

 それでは、まずは都道府県別での売上累計を算出していきます。
 算出には、「集計」ツールを使用しますので配置していきましょう
 

 配置したら、
 フィールド欄の項目を選択し「追加」ボタンをクリックすることで、
 対象項目のアクション(算出時の用途)が設定できるようになります。
 

 ここで「グループ化」を選択した項目が集計基準になります。
 

 今回、都道府県別に集計を行うため、以下のようになります。
 

 次は、集計対象となる項目を設定します。
 前提が都道府県別売上累計となってますので、項目:売上を合計で設定しましょう。
 

 これで都道府県別の集計ができるようになり、実行した結果は以下になります。
 

③ データの総計

 では、全体の売上累計の算出をしていきましょう。
 上記と同じように「集計」ツールを使用しますので配置していきましょう
 

 今回の算出対象は全体となります。
 ですので、グループの設定はせずに項目:売上の合計のみを設定していきます。
 

 これで全体の集計(総計)ができるようになり、実行した結果は以下になります。
 

④ 総計レコードに対する列の追加

 Alteryx Designer の「ユニオン」ツールは、
 同一の項目を自動で連結することができるようになっているため、
 「フォーミュラ」ツールを使って項目:都道府県の列を追加していきたいと思います。

「フォーミュラ」ツールの初級編については、
「フォーミュラ」ツールの基本的な使い方を参照ください。

 まずは、「フォーミュラ」ツールを配置します。
 

 配置したら、設定欄から「列の追加」を選択し、項目名に"都道府県"を入力します。
 

 項目:都道府県の値として"合計"を入力すれば完了となります。
 

 この状態で再実行した結果は以下のようになります。
 

⑤ 算出結果の結合

 最後に「ユニオン」ツールを使用して①と③の結果を1つのデータにしていきます。
 

 配置が終わったら、
 最初に②の「集計」と「ユニオン」ツールに線を引き、
 次に④の「フォーミュラ」と「ユニオン」ツールに線を引いていきます。

 ※この紐づけた順番でデータが並びますので、
  総計レコードを一番最後にしたい場合はこの順での紐づけとなります。

 

 これでこの応用編に関する設定はすべて完了となります。

 このフローを実行した結果は以下となり、
 都道府県別での売上と全体の売上を見ることができるようになります。
 

おわりに

ここで解説したフローの作成方法だけが正解と言うわけではありません。

あくまでAlteryx Designer での作業の効率化・省力化を図るうえでの参考になることを目的としていますので、よければ他の応用編についてもご参照いただければ幸いです。

仲間募集

NTTデータ テクノロジーコンサルティング事業本部 では、以下の職種を募集しています。
1. クラウド技術を活用したデータ分析プラットフォームの開発・構築(ITアーキテクト/クラウドエンジニア) クラウド/プラットフォーム技術の知見に基づき、DWH、BI、ETL領域におけるソリューション開発を推進します。
https://enterprise-aiiot.nttdata.com/recruitment/career_sp/cloud_engineer
2. データサイエンス領域(データサイエンティスト/データアナリスト) データ活用/情報処理/AI/BI/統計学などの情報科学を活用し、よりデータサイエンスの観点から、データ分析プロジェクトのリーダーとしてお客様のDX/デジタルサクセスを推進します。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/recruitment/career_sp/datascientist

3.お客様のAI活用の成功を推進するAIサクセスマネージャー DataRobotをはじめとしたAIソリューションやサービスを使って、 お客様のAIプロジェクトを成功させ、ビジネス価値を創出するための活動を実施し、 お客様内でのAI活用を拡大、NTTデータが提供するAIソリューションの利用継続を推進していただく人材を募集しています。

https://nttdata.jposting.net/u/job.phtml?job_code=804

4.DX/デジタルサクセスを推進するデータサイエンティスト《管理職/管理職候補》 データ分析プロジェクトのリーダとして、正確な課題の把握、適切な評価指標の設定、分析計画策定や適切な分析手法や技術の評価・選定といったデータ活用の具現化、高度化を行い分析結果の見える化・お客様の納得感醸成を行うことで、ビジネス成果・価値を出すアクションへとつなげることができるデータサイエンティスト人材を募集しています。

https://nttdata.jposting.net/u/job.phtml?job_code=898

ソリューション紹介

Trusted Data Foundationについて ~データ資産を分析活用するための環境をオールインワンで提供するソリューション~

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/tdf/

最新のクラウド技術を採用して弊社が独自に設計したリファレンスアーキテクチャ(Datalake+DWH+AI/BI)を顧客要件に合わせてカスタマイズして提供します。
可視化、機械学習、DeepLearningなどデータ資産を分析活用するための環境がオールインワンで用意されており、これまでとは別次元の量と質のデータを用いてアジリティ高くDX推進を実現できます。

TDFⓇ-AM(Trusted Data Foundation - Analytics Managed Service)について ~データ活用基盤の段階的な拡張支援(Quick Start) と保守運用のマネジメント(Analytics Managed)をご提供することでお客様のDXを成功に導く、データ活用プラットフォームサービス~

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/tdf/tdf_am

TDFⓇ-AMは、データ活用をQuickに始めることができ、データ活用の成熟度に応じて段階的に環境を拡張します。プラットフォームの保守運用はNTTデータが一括で実施し、お客様は成果創出に専念することが可能です。また、日々最新のテクノロジーをキャッチアップし、常に活用しやすい環境を提供します。なお、ご要望に応じて上流のコンサルティングフェーズからAI/BIなどのデータ活用支援に至るまで、End to Endで課題解決に向けて伴走することも可能です。

NTTデータとTableauについて ビジュアル分析プラットフォームのTableauと2014年にパートナー契約を締結し、自社の経営ダッシュボード基盤への採用や独自のコンピテンシーセンターの設置などの取り組みを進めてきました。さらに2019年度にはSalesforceとワンストップでのサービスを提供開始するなど、積極的にビジネスを展開しています。

これまでPartner of the Year, Japanを4年連続で受賞しており、2021年にはアジア太平洋地域で最もビジネスに貢献したパートナーとして表彰されました。
また、2020年度からは、Tableauを活用したデータ活用促進のコンサルティングや導入サービスの他、AI活用やデータマネジメント整備など、お客さまの企業全体のデータ活用民主化を成功させるためのノウハウ・方法論を体系化した「デジタルサクセス」プログラムを提供開始しています。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/tableau

NTTデータとAlteryxについて Alteryxは、業務ユーザーからIT部門まで誰でも使えるセルフサービス分析プラットフォームです。 Alteryx導入の豊富な実績を持つNTTデータは、最高位にあたるAlteryx Premiumパートナーとしてお客さまをご支援します。

導入時のプロフェッショナル支援など独自メニューを整備し、特定の業種によらない多くのお客さまに、Alteryxを活用したサービスの強化・拡充を提供します。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/alteryx

NTTデータとDataRobotについて DataRobotは、包括的なAIライフサイクルプラットフォームです。 NTTデータはDataRobot社と戦略的資本業務提携を行い、経験豊富なデータサイエンティストがAI・データ活用を起点にお客様のビジネスにおける価値創出をご支援します。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/datarobot

NTTデータとInformaticaについて データ連携や処理方式を専門領域として10年以上取り組んできたプロ集団であるNTTデータは、データマネジメント領域でグローバルでの高い評価を得ているInformatica社とパートナーシップを結び、サービス強化を推進しています。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/informatica

NTTデータとSnowflakeについて NTTデータでは、Snowflake Inc.とソリューションパートナー契約を締結し、クラウド・データプラットフォーム「Snowflake」の導入・構築、および活用支援を開始しています。 NTTデータではこれまでも、独自ノウハウに基づき、ビッグデータ・AIなど領域に係る市場競争力のあるさまざまなソリューションパートナーとともにエコシステムを形成し、お客さまのビジネス変革を導いてきました。 Snowflakeは、これら先端テクノロジーとのエコシステムの形成に強みがあり、NTTデータはこれらを組み合わせることでお客さまに最適なインテグレーションをご提供いたします。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/snowflake

タグ:Alteryx

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?