はじめに
【内容】
Claudeのボーナスリサーチプレビュー「Imagine with Claude」をざっくり触った感想を述べる。
【想定読者】
先進的なサービスに興味がある方
時間がない方向けの説明
・自然言語の指示で画面や機能を作ってくれる
・AIエージェントが常時起動しているため、AIの利用が必要な機能だろうが関係なし
・実験機能だけあって、動作のかくつき、操作の不便さなど課題も多い
・可能性はありそうなので、決定版が出されることに期待したい
本編
導入
本日付けでAnthropicより「Introducing Claude Sonnet 4.5」のアナウンスが公開された。
公表されたClaude Sonnet4.5 の性能にも驚かされるが、アナウンスの終わり際に登場した「Bonus research preview」の文字に惹かれた。
We’re releasing a temporary research preview alongside Claude Sonnet 4.5, called "Imagine with Claude".
In this experiment, Claude generates software on the fly. No functionality is predetermined; no code is prewritten. What you see is Claude creating in real time, responding and adapting to your requests as you interact.
It's a fun demonstration showing what Claude Sonnet 4.5 can do—a way to see what's possible when you combine a capable model with the right infrastructure.
"Imagine with Claude" is available to Max subscribers for the next five days. We encourage you to try it out on claude.ai/imagine.
要するに以下の通りだ。
- Claudeがリアルタイムにソフトウェアを生成する
- 前提なしの完全にまっさらな状態から作成
- 公開は5日間だけ
- Maxプランへの加入が必須
はてさて、どんなものなのか。
お試し
- 以下ページにアクセス
- Maxプランへの紐付けをしていると、以下の通り表示される
- Imagine画面が表示される
- 「What do you want to build?」エリアに作りたいソフトウェアを書き込む
# 要件
これまでにないタスク管理ツールを作りたい
# 詳細
今までのタスク管理ツールは、期限や重要度などを登録し、リストアップするにとどまっているが、
その人個人、またはチームメンバーとのタスク間にも関連性、シナジーと呼ばれるものがあるが、
これを管理することは従来のツールでは煩雑である。
自分や相手のタスクを書き出すと、自動的にシナジーを結び付けてくれて、タスクの消化順序まで列挙してくれる管理ツールを作ってほしい
-
結果としては、以下のようなツールが作られた
(1回で作られたわけではないが、修正指示すると、その条件を満たすように画面を構成してくれる) -
タスクを登録するたびにAIエージェント(Claude Sonnet 4.5)がタスク間の整理をしてくれる
課題
これだけ聞くと「すごい、どんどん使ってみたい!」となりそうだが、
まだまだ実験段階…と思う点も多々あり、
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バックグラウンドでエージェントが常時駆動しているからか、動作が非常に重い
⇒上記のタスク管理ツールもタスクを20個作ると表示し終わるまでに1分はかかる。 -
このImagine with Claudeの画面自体にエージェントの制御がかかっている感じなので、作るアプリに関係なく1つの操作ごとにカクツキがある
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指示ごとに自動補正がかかる。せっかくよさげなものが出来ても、別のイメージに上書きされるケースが多々ある
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記憶に該当するものもあやふやで「あるバージョンに復旧して」という指示も厳しい(良くも悪くも常に0から作っている)
総括
どちらかというと、ガチガチの開発者より頭の中にアイデアはあるが技術的障壁により具現化できない人向けの機能に感じられた。
プレビュー段階というのもあって、チーム向けというモノでも、便利ツールをサクッと作ってリリースというモノでもなく、
あくまで個人の空想(image)を具現化するツールとして出されている。
ただ、今までの風潮から見るに、半年や一年もすれば、課題を取り込んだ決定版が出てくる(Anthropicかもしれないし、GoogleやGithub、OpenAIかもしれない)と思われるので、
その際には是非とも導入してみたいと思わせる魅力があった。