先に結論
- ロボット × AI をやってみたい人は多い
- でも現実のロボットは 高い・難しい・続かない
- だから私は 完全バーチャルなロボコン を作りました
- 正直に言うと、生成AI(ChatGPT / Gemini / Claude)がなければ完成しませんでした
これは、
「すごいエンジニアが作った話」ではありません。
AI初心者が、恥をかきながら作った話です。
ロボットを作ってみたい。でも、現実は厳しい
ロボットを作ってみたい、動かしてみたい。
そう思ったことはありませんか?
私はあります。
そして、何度も諦めました。
理由は単純です。
- お金がかかる
- ラズパイ、Jetson、高機能だけど高い
- メカ・エレキ・ソフト、全部必要
- 初心者が「ちょっと試す」には重すぎる
- ロボットコンテストは、正直ハードルが高い
もう一つ、大きな壁があります。
**ロボット大会の多くは「学生向け」**です。
社会人になると、
- 時間が合わない
- チーム前提が多い
- 「学生じゃないと参加しづらい」空気がある
結果として、
ロボットが好きでも、参加する場所がなくなる。
これは、社会人になってから気づく「静かな断絶」でした。
だから、完全にバーチャルにしました
実は最初から「完全バーチャル」を目指していたわけではありません。
本当は、
デジタルツインのように、ハードとバーチャルを同時に作る
構想を考えていました。
- バーチャル環境で開発・検証
- キャリブレーション
- 同じアプリをそのまま実機に載せる
理想的です。
でも、気づきました。
コストもスケールも、個人でやるには壮大すぎる。
そこで、いまは保留にしました。
ロボットが特別好きかと言われると、正直そうでもありません。
ただ、
「長年発酵してしまった思いを、達成させたい」
それだけです。
私は、
- 動くもの
- 動かせるもの
- 自分の思い通りに反応するおもちゃ
が、昔から大好きでした。
だからまずは、
動く・走る・転ぶ
それだけに集中することにしました。
そう考えて、
完全バーチャルなロボットコンテストを作ることにしました。
技術的に不可能なのではなく、今の自分のスコープではやらないと決めました。
20年前のロボコンと、初めて流した悔し涙
もう20年以上前の話です。
大学生だった私は、NHKロボコンに参加するサークルに所属していました。
- 平日は研究室
- 金土深夜はファミレスでバイト
- 土日は秋葉原で電子部品を漁る
- 疲れて横になるために献血ルームへ行く
今思えば、かなり無茶な生活です。
大会で、すごい成績を出したわけではありません。
賞を取ったわけでもありません。
ただ、ある大会で——
本番、自分のプログラムしたロボットが全く動きませんでした。
人生で初めて、悔しくて泣きました。
止まらなかった。
スポーツでは泣いたことがありませんでした。
たぶん、あれが人生で初めて
本気で取り組んだ瞬間だったのだと思います。
参考にした大会がありました(Formula Pi)
作り始めるにあたって、参考にした大会があります。
Formula Pi というロボットレースです。
もう大会自体は終わってしまいましたが、
とても好きなコンセプトでした。
- ワンメイクのロボット
- 参加者は「コードだけ」を提出
- 実際のロボットがレースをする
ハードウェアの差ではなく、
アルゴリズムだけで競う。
「これだ」と思いました。
そして考えました。
これを、バーチャルロボットでやればいいのでは?
- ロボットは全員同じ
- 参加者はコードを書く
- 実機の代わりに、仮想空間で走らせる
そうして生まれたのが、
いま作っている Virtual Robot Race です。
※ Formula Pi へのリスペクトを込めて書いています。
アイデアの系譜として、とても影響を受けました。
「自分の大会を作りたい」と思ってしまった
社会人になり、自動車メーカーでエンジンの研究開発に携わりました。
ロボットとは直接関係ありません。
でも、
ものづくりの楽しさだけは忘れられませんでした。
正直に言います。
- 私はすごくありません
- 技術も中途半端です
- 「外野から口出しする人」側の人間です
「どれくらい完成しているの?」と聞かれると、
冷や汗が出ます。
- まだ途中
- まだ未完成
- 恥ずかしい
それでも、
「大会を開いてみたい」という気持ちだけが
何年も頭の中で発酵し続けました。
正直に言うと、生成AIがなければ無理でした
2024年11月。
覚悟を決めて、作り始めました。
そして、すぐに気づきました。
これは一人では無理だ。
- UnityのC#
- Python制御
- WebSocket
- データ構造
- エラー地獄
そこで、生成AIを使いました。
- ChatGPT
- Gemini
- Claude
設計の相談、コードの叩き台、詰まったときの壁打ち。
そして、心が折れそうなときの「相手」。
ズルをしたとは思っていません。
一緒に作った、という感覚です。
いま、ここまで来ました(β版)
1年ほどかかって、
遊んでもらえるレベルのβ版になりました。
- 完全バーチャルなロボットレース
- Unity + Python
- キーボード操作
- ルールベース制御
- AI制御(PyTorch)
- Windowsのみ
- GitHubからDL
正直、まだ荒いです。
でも、動きます。走ります。転びます。
もしよければ、遊んでみてください
大勢集まらなくても構いません。
誰も見なくても構いません。
ただ——
同じレベルで、同じ目線で遊んでくれる人が
1人でもいたら、それで救われます。
インストールや参加方法は、こちらにまとめています。
-
GitHub(Beta版):
https://github.com/AAgrandprix/virtual-robot-race/tree/main/Project_Beta -
YouTube(紹介動画):
https://www.youtube.com/watch?v=wAaaAODsfrE&t=22s
世界大会は、たぶん無理。でも
すごい人向けの大会ではありません。
初心者が、途中でやめないための場所です。
世界大会は、
気長に、こつこつ目指します。
もし興味があれば、
一緒に走ってもらえたら嬉しいです。
補足
この記事は宣伝ではありません。
同じレベルの誰かに届けばいいと思って書きました。