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Claude の Computer use が Opus 5 で「tool call could not be parsed」になった話

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TL;DR

  • Claude のデスクトップアプリ(Cowork モード)で、ローカル Mac を操作する自動化(Computer use) を実行した。
  • モデルに Opus 5 を使っていたところ、途中で The model's tool call could not be parsed (retry also failed). が繰り返し発生し、先に進めなくなった。
  • Opus 4.8 に切り替えたら、同じ手順が最後まで正常に完走した。
  • 切り分けの結果、「Computer use の権限設定」の問題ではなかった。エラーの正体は、モデルが出力したツール呼び出しをシステムが構文解析できなかった、という モデル出力側の問題 だった。
  • 対処は「別モデルへの切り替え」が確実。

背景:何をやろうとしていたか

社内の管理業務で、毎月の請求書作成を自動化 している。おおまかな流れはこう。

  1. あらかじめ用意したベース PDF を、Python スクリプトで加工(日付・件名の年月・請求書番号など、毎月変わる箇所だけ差し替え)
  2. 生成した請求書 PDF を検証(前月分との差分が想定どおりか)
  3. Computer use で GUI 操作:ファインダー上の .command(メール下書き作成スクリプト)をダブルクリックし、メールアプリに送付用の下書きを作らせる

この 3 番目が、いわゆる Computer use(AI にマウス・キーボード・スクリーンショットを使わせて実際の GUI を操作させる機能) にあたる。

実行環境

  • Claude デスクトップアプリの Cowork モード
  • 処理本体(PDF 生成・検証)は クラウドのサンドボックス 上で実行
  • GUI 操作の対象は 手元の Mac(ローカル)。デバイス連携(ブリッジ)経由で、クラウド側の AI からローカルアプリを操作する構成
  • macOS 側では、対象アプリ(Finder / メール / ターミナル)に対する操作許可を、実行時にダイアログで承認する仕組み

起きたこと

Opus 5 で実行していると、GUI 操作のステップに入ったあたりで、次のメッセージが出て停止した。

The model's tool call could not be parsed (retry also failed).

システム側からも、こう促される。

The previous response failed to produce a valid tool call. Please retry the tool call now.

リトライしても同じ。何度実行しても同じ箇所で詰まる、という状態だった。


切り分け:これは「権限」の問題ではなかった

ここが今回いちばん伝えたいポイント。

最初は「Opus 5 では Computer use を許可する設定がどこかにあって、それを ON にしていないのでは?」と疑った。しかし、ログを見返すと、Opus 5 でも Computer use 自体は動いていた

具体的には、詰まる前に以下のツール呼び出しは すべて成功 していた。

  • アプリのアクセス許可の解決・取得(Finder / メール / ターミナルの操作許可)
  • Finder の起動
  • スクリーンショットの取得

失敗したのは、そのあとの 「ファインダー内の特定位置をクリックする」ツール呼び出しを生成する、まさにその瞬間 だけだった。

つまり、

もし Computer use が「権限で」ブロックされているなら、その前の許可取得やスクリーンショットも動かないはず。
実際には動いていた。だから これは権限・設定の問題ではない

と結論できる。macOS のプライバシー設定(システム設定 → プライバシーとセキュリティ)とも別のレイヤーの話だ。


対処:モデルを切り替えた

Opus 5 のまま何度リトライしても直らなかったので、モデルを Opus 4.8 に切り替えて 同じ処理を再実行した。

結果、

  • ファインダーで目的のフォルダへ移動
  • .command をダブルクリック
  • ターミナルで AppleScript が走り、メールアプリの下書きに 2 件作成

まで、一度も詰まらずに完走 した。処理内容(スクリプトも GUI 操作の手順も)は Opus 5 のときとまったく同じ。違いはモデルだけ


考察:このエラーは何だったのか

The model's tool call could not be parsed は、要するに

  • モデルが出力したツール呼び出し(関数呼び出し)を、システム側が構文として読み取れなかった

という、モデルの出力フォーマット側の不具合 を示している。ユーザーがトグルで有効化する類の設定ではない。

今回、

  • Computer use のツール群(スクリーンショット、クリック、アプリ起動 …)は スキーマが比較的複雑
  • そのうち 特定のツール呼び出しの生成 でだけ再現した
  • 別モデルに変えると再現しない

という状況から、Opus 5 とツール呼び出しのシリアライズのかみ合わせで起きた不具合 と見るのが自然だと思う。※あくまで外形的な観察からの推測で、内部原因を断定するものではない。


教訓・Tips

  • tool call could not be parsed が出たら、まずモデルを疑う。権限設定を探し回る前に、別モデル(今回は Opus 4.8)に切り替えて再実行するのが手っ取り早い。
  • 「Computer use を許可するモデル設定」は存在しない。前段のツール呼び出し(許可取得・スクリーンショット等)が通っているなら、Computer use 自体はブロックされていない。
  • 切り分けの勘所は 「どのツール呼び出しまで成功して、どこで落ちたか」。全滅なら権限・接続、途中まで動いて特定ステップで落ちるなら出力側(=モデル)を疑う。
  • 再現する場合は、その応答の 低評価(👎)ボタン からフィードバックを送ると、この種のツール呼び出し不具合の改善に回る。

まとめ

項目 Opus 5 Opus 4.8
許可取得・スクショ・アプリ起動 ✅ 成功 ✅ 成功
GUI クリックのツール呼び出し tool call could not be parsed ✅ 成功
全体の完走

同じ手順・同じ環境で、モデルを替えただけで解決 した。エラーメッセージに引っ張られて権限設定を探すより、モデル切り替えで切り分ける のが早い、という一例。

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