1. PREP法
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構成:結論(Point) → 理由(Reason) → 具体例(Example) → 結論(Point)
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特徴:結論を先に述べ、理由と例で補強することで説得力を増す。短時間で論理的に伝えるのに適している。
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例:
「私はA案に賛成です。(結論)
なぜならコスト削減ができるからです。(理由)
実際にB社でもA案を採用し、コストが30%削減されました。(具体例)
よって、A案が最適だと考えます。(結論)」
2. SDS法
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構成:概要(Summary) → 詳細(Detail) → 概要(Summary)
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特徴:短く結論を伝えたいときや、報告に適している。
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例:
「結論から言うと、プロジェクトは順調です。(概要)
現在、開発は80%完了し、スケジュールに遅れはありません。(詳細)
したがって、予定通りリリース可能です。(概要)」
3. FAB法
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構成:特徴(Feature) → 利点(Advantage) → 利益(Benefit)
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特徴:製品やサービスの価値を伝える営業トークに有効。
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例:
「このスマホは最新のAチップを搭載しています。(特徴)
そのため処理速度が従来の2倍です。(利点)
結果として、ストレスなく快適に操作できます。(利益)」
4. WHY法
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構成:なぜ(Why) → 何を(What) → どうやって(How)
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特徴:背景から説明することで納得感を与える。
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例:
「なぜこの変更が必要かというと、売上の伸び悩みが原因です。(Why)
そこで、新しいマーケティング戦略を導入します。(What)
具体的にはSNS広告を強化します。(How)」
5. STAR法
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構成:状況(Situation) → 課題(Task) → 行動(Action) → 結果(Result)
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特徴:自己PRや面接で成果をストーリーとして伝えるのに最適。
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例:
「前職で売上が低下していました(状況)。
そこで新しい販促企画の立案を任されました(課題)。
私はチームをまとめてSNSキャンペーンを実施しました(行動)。
その結果、売上が前年比120%に回復しました(結果)。」
6. DESC法(対話・交渉向け)
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構成:事実(Describe) → 感情(Express) → 要求(Specify) → 結果(Consequences)
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特徴:感情的対立を避けつつ、相手に改善を求めるときに有効。
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例:
「会議の遅刻が増えています(事実)。
正直困っています(感情)。
次からは定刻5分前に集合してほしいです(要求)。
そうすれば議論の時間を十分に確保できます(結果)。」
7. ピラミッドストラクチャー
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構成:結論 → 根拠・理由 → 補足情報
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特徴:結論から話すことで、相手が理解しやすくなる。コンサルタント的な論理展開。
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例:
「新システムの導入を推進すべきです。(結論)
なぜなら、現行システムの運用コストが高く、年間1,000万円の維持費がかかっているからです。(根拠)
さらに、新システムに移行すれば、クラウド活用により30%のコスト削減が見込め、保守性も向上します。(補足情報)」