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IBMCloud環境へSSL VPN接続する方法

Last updated at Posted at 2024-01-13

IBMCloudにサーバー(Virtual Server for Classic)を構築後、SSL-VPN接続をする手順を記載します。

前提

・サーバー(Virtual Server for Classic)は用意済み
・SSL VPNしたいユーザーは用意済み(権限については手順内で設定)
・SSL VPNしたいユーザーのPCはwindows11環境

流れ

最小権限の原則の観点からも、権限回りを管理するユーザー(アカウント管理者)とVPN接続するユーザーは分けるべきかと思います。
なので、今回はアカウント管理者とSSL VPNユーザーに分けて作業を記載していきます。

No 作業者 作業内容
1 アカウント管理者 ログインしたいユーザーに対して、SSL VPNの権限を付与
2 アカウント管理者 ログインしたいユーザーにサーバーに対するアクセス権限を付与
3 SSL VPNユーザー VPN パスワードの発行
4 SSL VPNユーザー クライアントアプリ Motion Pro のインストール
5 SSL VPNユーザー クライアントアプリ Motion Pro の設定

IBM CloudにおけるSSL VPN(手順だけでよい人はスキップ)

公式手順はこちら
https://cloud.ibm.com/docs/iaas-vpn?topic=iaas-vpn-using-ssl-vpn

ポイントとしては、
・ユーザーにSSLVPN接続権限を付与しないと接続できない
・クライアントアプリ「MotionPro」が必要
・クライアントアプリからVPN エンドポイントに接続しSSL VPNセッションを張る

作業手順

①ログインしたいユーザーに対して、SSL VPNの権限を付与

※アカウント管理者が作業
1.IBM Cloudのポータルにログインし、「管理」→「アクセス(IAM)」をクリック

image.png

2.ユーザー一覧からSSL VPNしたいユーザー名をクリック(今回は田中太郎さんとする)
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3.「クラシック・インフラストラクチャー」→「VPNサブネット」を選択し、「SSL VPNアクセスを有効にする」にチェックを入れて「保存」をクリックする
image.png

②ログインしたいユーザーにサーバーに対するアクセス権限を付与

※アカウント管理者が作業
※VPN接続をするだけであれば不要だが、サーバーのIPアドレスやパスワード等の情報を把握するために設定する

1.「クラシック・インフラストラクチャー」→「許可」を選択し、「デバイス」→「仮想サーバー詳細の表示」にチェックを入れて「適応」をクリックする

image.png
image.png

2.「クラシック・インフラストラクチャー」→「デバイス」を選択し、SSL-VPN接続したいサーバーにチェックを入れて「設定」をクリックする
image.png

③VPN パスワードの発行

※SSL VPNユーザーが作業
1.IBM Cloudのポータルにログインし、「管理」→「アクセス(IAM)」をクリック

image.png

2.ユーザー一覧からSSL VPNしたいユーザー名をクリック(今回は田中太郎さんとする)
image.png

3.一番下までスクロールし「VPNパスワード」→「パスワード」の鉛筆マークをクリック
image.png

任意のパスワードを入力する
image.png

※ユーザー名とパスワードはメモしておく

④クライアントアプリ Motion Pro のインストール

※SSL VPNユーザーが作業
以下リンクより最新のクライアントアプリをインストールする
https://support.arraynetworks.net/prx/001/http/supportportal.arraynetworks.net/downloads/downloads.html
image.png

⑤クライアントアプリMotion Pro の設定

※SSL VPNユーザーが作業
1.Motion Proを起動
image.png

2.「プロファイル」→「追加」をクリックする
image.png

3.以下の通り設定を入れて「保存」をクリックする

設定項目 設定値 備考
サイト名 任意の名前
(今回はxxxxxxx_tok02)
おすすめはアカウント名と接続先リージョン
ホスト VPN先のURL
(今回はvpn.tok02.softlayer.com)
VPNエンドポイントはIBMの情報を確認
https://cloud.ibm.com/docs/iaas-vpn?topic=iaas-vpn-available-vpn-endpoints
ユーザー名 手順3でメモしたVPNユーザー名
保存パスワード ☑ 手順3でメモしたVPNパスワード チェックを付けておくことでVPN接続時に毎回入力する必要がなくなる

それ以外は編集せずに「保存」をクリック
image.png

4.追加したプロファイルをダブルクリックしてVPN接続する
image.png

成功すると、いったんMotionProが閉じるが、タスクトレイに接続情報があるのでこちらを確認し、MotionProのアプリが赤くなっていればOKです。

あとはTera Term等でサーバーにログインしたり、リモートデスクトップしてみてください。
(サーバーのパスワードはサーバー管理画面から確認する)

その他

以前はMotionProをインストールしなくてもブラウザ経由でVPN接続できたのですが、最近だとブラウザ経由した場合でも結局MotionProのインストールが必要になっているようです。
↓ブラウザ経由
https://vpn.tok02.softlayer.com/prx/000/http/localhost/login/index.html

またMotion Pro 利用時の注意点などもありますので、別途記事にしたいと思います。

↓MotionPro注意点をまとめました(2024/1/13追記)
IBMCloud環境へSSL VPN接続する方法がうまくできないとき

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