ご無沙汰しております.ぬまっちです.この度,Professional Cloud Architect 認定資格 | Google Cloud を取得しましたので,試験の概要・対策・感想について簡単にまとめたいと思います.
はじめに
Professional Cloud Architect 認定資格 | Google Cloud とは?
Professional Cloud Architect 認定資格 | Google Cloud では,Google Cloud Platformに関する以下の能力が評価されます.(公式サイトより抜粋)
- クラウド ソリューション アーキテクチャの設計と計画
- クラウド ソリューション インフラストラクチャの管理とプロビジョニング
- セキュリティとコンプライアンスに対応した設計
- 技術プロセスやビジネス プロセスの分析と最適化
- クラウド アーキテクチャの実装の管理
- ソリューションとオペレーションの信頼性の確保
だいぶ抽象的なのでざっくり説明し直すと,「Google Cloud Platformが提供するサービスを利用して,クライアントに即した最適なソリューションを提供できるか」を確認する試験となります.AWSにおける ソリューションアーキテクト - アソシエイト と似た立ち位置の試験ですね.
筆者のバックグラウンド
最近はJavaやPythonでWebアプリケーション・バッチプログラムの開発を行っています.インフラ系だとAWSの構築・運用経験が1年程あり,AWSのAssociate資格は3種類 (SAA, Developer, Sysops) 保持しています.1
資格取得までの道のり
勉強教材
以下の3つを利用しました.
- Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド
- Architecting with Google Compute Engine 日本語版専門講座
- WHIZLABS - Google Cloud Certified Professional Cloud Architect
私の場合,勉強当初はGCPにどのようなサービスが存在しているのかがあまり知らなかったので,体系的にGCPのサービスを学ぶことができる Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド を初めに1周しました.
次に,各サービスの利用用途やアーキテクチャ・他サービスとの連携パターンを知るために,Architecting with Google Compute Engine 日本語版専門講座 を1周しました.このコースが完了する頃には,GCP的な考え方 が何となくイメージできるようになっていました.また,時折挟まれるQwiklabsの演習では,実際に手を動かしてGCPのサービスに触れることができるので,GCPの操作に慣れることもできました.
最後に,今までのインプットをアウトプットするために,WHIZLABS - Google Cloud Certified Professional Cloud Architect で模擬試験4回分を2周しました.問題演習の中で間違えた問題はそれなりに時間をかけて復習したので,2周目の正答率は9割以上でした.演習で知識不足を感じた分野 (GKEやNetworking) では,公式ドキュメント を読み込みました.
WHIZLABSの模擬試験には,実際の試験でも登場する ケーススタディのサンプル も問題として含まれているため,試験慣れにいいと思います.常時配布されているクーポンを利用して購入すれば4回分の模擬試験+解説が3000円程度で入手できるので,割とコスパもいいです.(※英語ですが)
勉強期間
上記教材を利用して,下記スケジュールで資格勉強を進めていきました.AWSの試験勉強はかなりスピーディに行った記憶がありますが,今回はCourseraの演習にだいぶ時間を割いたので,トータルの勉強期間は2ヶ月程度でした.
# | 教材名 | 勉強期間 |
---|---|---|
1 | Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド | 3日程度 |
2 | Architecting with Google Compute Engine 日本語版専門講座 | 1ヶ月半程度 |
3 | WHIZLABS - Google Cloud Certified Professional Cloud Architect | 2週間程度 |
感想
試験の詳細は書けないので,ざっくりした感想を...
ソリューションアーキテクトプロフェッショナルを受験したことがないので正確ではないかもしませんが,難易度的には GCP Professional Cloud Architect認定資格≒ソリューションアーキテクトアソシエイト程度だと感じました.
各サービスの用途・特徴・差分をしっかり整理できていて,複数サービスを含む有名なGCPアーキテクチャパターンをいくつか理解しているならば,順当に解ける問題が多いと感じました.ので,重箱の隅をつつくタイプの問題というよりは,ソリューションの本質を尋ねる問題が多い印象です.
Google Cloud Platformは,AWSと比べるとサービス数も多くはないので,資格取得自体は難しくはないと思います.また,GCPは公式のレクチャーが充実している (Coursera) ので,とっつきやすく理解しやすいイメージです.これを機に,GCP Professional Cloud Architectを取得してみてはどうでしょうか.
-
IT初心者が1ヶ月でAWSアソシエイトレベル3冠とってみたよ. で勉強方法等を整理しています.参考までに. ↩