ベイビーステップで学ぶマップリストの値の操作⑥ -Enum.intoの紹介

こんにちは！
プログラミング未経験文系出身、Elixirの国に迷い込んだ？！見習いアルケミストのaliceと申します。
今回はマップリストの要素を検索する方法を学びましたのでまとめます。

目次

1.Ectoスキーマからパターンマッチを使用してパラメータを取り出す
2.Ectoスキーマからパラメータを取り出して更新する(iex内のみ)
3.Enum.mapの紹介
4.Enum.filterの紹介
5.String.contains?の紹介
6.Enum.intoの紹介(本記事)
7.Map.putの紹介
8.(番外編)元データがマップ→リスト→マップのもう一段深い入れ子構造だったらどうするか？(Map.getの紹介)

目的

リストの要素がマップ(あるいはその逆)になっている場合に値を取り出して操作できるようになりたい。

実行環境

Windows 11 ＋ WSL2 ＋ Ubuntu 22.04
Elixir v1.14.3
Erlang v26.0.2
Phoenix v1.7.10

今回やりたいこと

前回、Enum.filter+String.contains?で要素を一つずつ取り出して検索条件に合ったものだけ取り出す方法を学んだので、検索条件にヒットしたnameの値"piyopiyo"を"piyopiyo_updated"に更新したい。

しかし、「タプル各の要素はメモリ上に隣接して格納されます。このため、タプルの長さを得るのは高速ですが、修正を行うのは高コストとなります」¹ということなので、まずタプルをマップの形に変換しようと思います。

iex

result = 
  users
  |> Enum.map(&{&1.id, &1.name})
  |> Enum.filter(fn {_id, name} -> String.contains?(name, "piyopiyo") end)
[{5, "piyopiyo"}]

Enum.intoとは

第一引数を第二引数のデータ構造に挿入します。
今回は第一引数のリストを第二引数のマップのデータ構造にして出力します。

iex

result |> Enum.into(%{})
%{5 => "piyopiyo"}

リストがマップの形になりました(^▽^)/

(余談)複数の要素をもつリスト

複数の要素をもつリストでも同様のことができます。

iex

[{1, "hogehoge"}, {5, "piyopiyo"}, {4, "hogefuga"}] |> Enum.into(%{})
%{1 => "hogehoge", 4 => "hogefuga", 5 => "piyopiyo"}

(途中経過)元データからここまでをパイプでつなげる

iex

result = 
  users
  |> Enum.map(&{&1.id, &1.name})
  |> Enum.filter(fn {_id, name} -> String.contains?(name, "piyopiyo") end)
  |> Enum.into(%{})
%{5 => "piyopiyo"}  

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1. https://elixirschool.com/ja/lessons/basics/collections#%E3%82%BF%E3%83%97%E3%83%AB-4 ↩

2. @torifukukaiouさんのAwesomeな名言をお借りしました。Elixirコミュニティを一言で表すと、これに尽きます。 ↩

3. @kn339264さんの素敵なスライドをお借りしました。Elixirコミュニティはいろんな形で活動中！ ↩