はじめに
本書籍の中では、心理的安全性という用語は、2013年頃の「誰も責を負わない事後分析」の話とのつながりが書かれています。私は「心理的安全性」という用語をGoogleから知りました。最初に聞いた時、すぐにその概念の大切さに納得するとともに、Googleは良い用語を使ってくるなぁ、と心の底から感じました。自著でウォーターフォールとアジャイルの比較をする際でも、心理的な安全性の差異は感じていました。しかし、自らそれを概念として用語化できませんでした。
ポイント
人的負債と技術的負債
- 技術負債:チームワークが無視され、避けられるような職場を作ってしまった場合。
- すぐれた実績を出すために必要なことは心理的安全性だけである。
- 従業員満足度ではないよ!
(追記)そもそも、心理的安全性が無い環境での従業員満足度アンケートって、北朝鮮の投票みたいなもんだし。
1 今日の仕事、明日の仕事
- VUCA:不安定性(volatility)、不確実性(uncertainty)、複雑さ(complexity)、曖昧さ(ambiguity)
- 人的負債
- うまくいかないやり方
- 今までやってきたことをそのままやり続ける。
- 一般的なアドバイスしかできない
- うまくいくやり方
- 取締役会も含め、チーム全員の心理的安全性を最優先とし、守ること。
- アジャイルな考え方への変化に尽力すること。
- WoW(Way of Work):働き方
- WoT(Way of Thinking):考え方
- テクノロジーは時速100万マイルで走っているのに、組織は昔と変わらないKPTやPDCAで…。
- SAFe(Scaled Agile Framework)は価値がないことを認識する。
2 プロセスvs人
- サーバントリーダシップ
3 チームと高業績の探求
- プロジェクト・アリストテレス
- 信頼
- 意見を言う、すなわち「勇気」と「オープンさ」
4 心理的安全性
- 高いパフォーマンスのための唯一のスイッチ
5 心理的安全性と感情指数を数字に置き換える
6 ソフトスキルは難しい(ハード)
- IQ vs. EQ(感情指数)
7 次に何がおこるのか、そしてパンデミック以降の世界での働き方
書誌情報
- 書籍名:心理的安全性とアジャイル
- 著者:ドゥエナ・ブロムストロム
- 出版社:翔泳社
- ISBN:978-4-7981-7310-8