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エンジニアの二年目病とその予防法②

Last updated at Posted at 2018-03-07

こんばんは。10分で生産的なミーティングができるWebサービス「minmeeting」を開発している伊勢川です。

3月に突入し、もうすぐ新人エンジニアの皆さんも二年目の先輩エンジニアになることでしょう。そこで、余計なお世話ですが、二年目エンジニアが陥りがちな症状と予防法を何回かの連載で紹介しています。

昨日は、普通の二年目がなりそうな症状を挙げてきましたが、本日は少し意識高めの人がなりがちな症状を取り上げます。

すぐできる・なんでもできる病

二年目にもなってくると、それなりに方式設計ができるようになってきます。ITシステムはほとんどが論理の世界で完結しているため、データがあってネットワークがつながりさえすれば、だいたい何でも理論上は実現できます。しかし、理論上できるからと言って、現実的なコストで実現できるかは別の話です。理論上はできる、頑張ればできる、やればできることを、自分ならすぐできると勘違いしてしまうことを、「すぐできる・なんでもできる病」と呼ぶことにします。

症例

プロジェクトマネージャーにいつまでにこのタスクができるのかと聞かれ、うまくいけばコーディングは3日でできると思ってテストやドキュメンテーションやその他雑用の工数を無視して「3日できます」と答えてスケジュールを遅延させる。

ITに詳しくない営業の同期に相談をされて、実現コストを無視して、こうすればできると気軽に答えてしまい、後からバカ高い見積もりを出すハメになってお客さんに呆れられる。

ディープラーニングで、手描きの数字の認識がかなりの高精度でできるというデモを見て、githubのソースをフォークして自分で動かして見る。これを応用すれば、ホワイトボードの写真をとって日本語などの文字を認識するアプリもできるだろうと思うが、サンプルコードを動かしただけで満足してしまって、実際には何も作らない。

新しい技術について勉強会に参加し、これを応用するといろいろできそうだと思い、いろいろ関連した情報などを調べたり本を買ったりするが、勉強しただけで満足してしまって、結局何も作らない。

予防法

理論上・設計上実現可能だと分かった時点で満足するのはやめましょう。設計ができても実現できなければ誰も使えないし、何の価値も生み出しません。

「やればできる、頑張ればできる」ではなくて、実際に自分の手を動かしてやってみましょう。そうすれば頑張ってもうまくいかない部分が必ずといっていいほど出てきます。それをクリアして実現することで、真の実力をつけることができます。

バックナンバー

  1. エンジニアの二年目病とその予防法① Google依存症
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