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ITストラテジスト受験記

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Last updated at Posted at 2025-07-03

こんにちは。ミーティングテクノロジーという会社で会議ツールを開発している伊勢川です。

先日ITストラテジストの試験をこっそり受けてきて、その所感を誰とも共有するあてがないため、ここにそれを記し供養します。

ITストラテジストとは

IPAの説明によると、ITストラテジストの対象者像は下記の通りです。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。

ちょっと何言っているかわかりませんが、企業のITの基本戦略を策定・推進する人のようです。

きっかけ

2024年秋に情報処理安全確保支援士を受けた際に、意外と勉強になったのと、久々の受験勉強が面白かったので、次もまた何か受けたいなと思っていました。DBの試験に興味がありましたが、秋しかやってないことに気づき、何を思ったかITストラテジストの勉強を始めてしまいました。

最近ではプロダクトマネジメントの経験が長く、仕事も一区切りついたので、これまでの経験の棚卸しができればいいかなと当初は思っていました。ただ、勉強を始めて見ると、なんか場違いな感じがしてきましたが、もう試験の申し込みをしてしまったので、そのまま受けることにしました。

計画と実際(理想と現実)

午前Ⅰ対策

免除のため対策なし。

午前Ⅱ対策

問題集は紙の方が記憶に定着しやすいという話を聞いたことがあるため、電子書籍やスマホアプリは避けて、紙の本を選びました。

ITストラテジスト試験 午前 厳選問題集
https://amzn.asia/d/14dfErr
image.png

この問題集は、過去問を分野別に分けてあり、見開きで左が問題、右が解説となっており、スキマ時間などで学習する際に使いやすいです。表紙のハムスターみたいなやつが、「わからなかったら答えを暗記しよう」みたいな過激なアドバイスをたまに繰り出すのが面白いです。

この問題集を2周くらい回す予定でしたが、実際のところはストラテジー系の問題だけ100問くらい解いて力尽きました。

昨年情報処理安全確保支援士の受験をしたばかりで、午前問題の時間配分については把握していたため、時間を測って過去問を解く練習は省略しました。

午後Ⅰ対策

午後問題の対策としては、下記の問題集を選びました。

ITストラテジスト「専門知識+午後問題」の重点対策
https://amzn.asia/d/b2NrKwE
image.png

この問題集は、過去問の午後問題が分野別にまとまっており、苦手な部分を重点的に学習することができます。

重点対策の問題集で1問ずつ過去問を時間を測って回答し、時間内に安定して正答率が維持できるようになるまで解く。1問づつ解いて正答率が安定したら、最後に得意な問題を選ぶ練習をするため、時間を測って過去問を通しで解く練習を何回かやろうと計画時点では考えていました。

実際は、個人開発が忙しく、ほとんど時間が確保できませんでした。午後Ⅰの問題は1問あたり45分くらいかかります。机に向かって45分集中できる時間を確保するのは、仕事以外ではなかなか難しい。(忙しい、時間がない、難しい。大人の言い訳の常套句ですね)。

たまたま、休みの日に時間ができ、そこで過去問を3問解くことができました。1回目は正答率が怪しい。2回目は、正答率はよいが時間オーバー。3回目でやっと時間内に合格点の正答率が出せるようになりました。

よし次は、もっと確実性を高めようと考えているうちに、試験日がきてしまいました。

午後Ⅱ対策:

ここ10年以上は長い文章を手書きで書く機会がなかったため、3000字を手書きで書き切る自信はなかったし、漢字もかなり危うかったため、一度時間を測りながら、通しで3000字くらい書いてみる練習をしようと当初は考えていました。

しかし、なかなか2時間を確保するのは難しい。確実に合格する準備は諦めて、時短での対策に切り替えました。

まず、過去問を7年分くらいざっと眺めて、新しいビジネスモデルを提案する系の話、DX系の話、業務プロセス改善の話、基幹システムの刷新系の話、リスク分析系の話などなど、ざっくり分類をして出題傾向を掴みました。

基幹システムの刷新系の話は、自分の経歴を振り返ってみてもあんまりいいネタがないため、これは捨てることにしました。また、業務プロセス改善の話も、ずいぶん昔の経験となるし、経営者に直接提案するレベルで関わったことはないため、これも捨てることに。2問中1問選択なので、苦手な問題が2問出る確率は過去の傾向からしても少ない。もしそうなってしまったら、また来年受ければいいだけだと割り切りました。

私は自社製品の開発をしており、1つの製品に携わる期間も長くなりがちです。そのため、語れるネタの種類は多くありません。直近のプロジェクトのことははっきり覚えていますが、一つ前のプロジェクトとなると8年以上前に遡らないといけない。思い出すのに時間がかかるし、詳細を覚えていないと回答の解像度が低くなってしまい、信憑性に欠ける文章となってしまう。そう考えて、なるべく直近のプロジェクトに寄せて文章構成を考えるようにしました。

文章にまとめていると時間がかかるため、過去問を眺めながら、頭の中で目次を作るシミュレーションをしました。面接対策みたいな感じです。文章にまとめるのを諦めたことで、机に向かって勉強する必要もなくなり、スキマ時間を活用して、何パターンか答案の構成を考えることができました。

試験本番

準備不足の割には健闘したと思います。

午前Ⅰ

  • 免除

午前Ⅱ

  • 過去問はやっていたものの3割くらいは初見の問題が出る
  • 分からなかった問題や記憶があいまいだった問題の数を数えて、とりあえず合格点には達しそうだったので、悪あがきせずにそのまま提出

午後Ⅰ

  • 1問目は遠隔の監視カメラのネタを選択。たまたまSafieさんに話を聞きに行ったことがあって、ネットワークカメラのビジネスモデルはイメージしやすかった
  • 2問目は子育て支援のネタを選択。うちも子育て世代なので、自治体の取り組みなどはイメージしやすかった

午後Ⅱ

  • DXの問題を選択。用意していた答案構成とは若干異なり、その場で考え直しが必要となった。そもそも持ちネタが少ないため、迷いなく答案構成はできた
  • あとは、書き切るだけ。漢字が思い出せなくて、若干時間をロスしたが、なんとか規定の文字数以上は書き切ることができた

結果

合格

まとめと反省

先日東京に行ったとき、電車の中で小学生が漢字ドリルらしきものをやっていました。感心しながら見ていると、どうやら巻末の答えを見て書き写しているだけのようです。それを写し終わると、椅子に座ったまま寝てしまいました。

本人は要領よくやっているつもりかもしれないですが、客観的にみると、勉強しているように見せかけているだけで何も学べてはいません。

この小学生を見たとき、はっとさせられました。今回の受験にあたっての私の勉強の仕方は、この小学生と同じではないのか。時間をかけずに効率よく合格することだけに頭を使い、本来得られたはずの学びが得られなかったように感じます。(これではITストラテジストというより、試験ストラテジストです)。

特に午後Ⅰの過去問は他社事例を学ぶのにちょうどよく、もうちょっとたくさんの過去問をやった方がよかった。また、午後Ⅱについては、もっと過去の業務経験まで棚卸し、パターン別に答案構成を用意しておくくらいのことはやってもよかったのではないかと、少し悔いが残ります。

ただ、午後Ⅱ試験でまとめた業務経験そのものは本物で、そこからは多くの学びがありました。今回の受験がそれをまとめ直すきっかけとなり、結果として第三者に認められた点は大変嬉しく思います。

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