はじめに
その辺の学生です。
この度私は学生支援制度を受けてTSKaigi 2025に参加してきましたので本記事はそのレポを行なっていきます。
私の普段の技術領域としては、機械学習モデルの構築であったり、LLMの活用したAIエージェントの作成などAIを扱うことがメインで、その他トランスパイラの実装や単純にTypeScriptを使用したWebアプリなどを行なっています。
AIを活用するという文脈だったり、単純に自分の興味からTSKaigiの振り返りをしていきます。
特に面白かったセッション・LTまとめ
自分の興味にかなり偏っていることはご容赦を...
生成AI時代にフルスタックTypeScriptの夢を見る
このスポンサーLTが最も昨今のAIコーディングツールを考えたときの未来像を描いたセッションのように感じた。
現在の推論モデルを実運用で使用することを考えた時に、なるだけエッジケースを起こりにくくして安全に実装できる環境を整えること自体が必要になることは明白で、その前提の上ではセッションの通り最終的にフルスタックで単一の言語を使うことが筋の良い方法となりそう。
そういった人間ではなくAIに合わせた開発体制を敷く時代が実務レベルで来たんだなと感じるセッションであった。
逆に、この前提が崩れるのは1人のエンジニアが関わるフルスタックではなく完全に作業区間が分離されるパターンかなと思う。
あくまでコーディングに限る話ではあるし、安全に実装できる環境を整えるというのは当然必要にはなるが、完全に区間が分離されているかつAIに対してコンテキストが補えるのであればフルスタックである必要性は薄れるのかなと感じる。結局技術選定は開いた解なんだろうなーーと思った。
TypeScriptで実践するクリーンアーキテクチャ ― WebからもCLIからも使えるアプリ設計
自分が曖昧なまま放置していた設計思想をうまく言語化されていてとても参考になった。
今回の話で、依存関係逆転の法則(DIP)のような設計がクリーンアーキテクチャの本質的な部分に大きな比重があるという主張があった。
これが必要となるのはこの概念を話す前の最終的な決定を遅らせられるであったり、変更自体も簡単になることを考えると、最も開発において拡張性・運用の容易さ等に貢献するように見えるのかなと思う。
あまり深く考えないでケースに応じて実装するノリでコーディングをしていた節があるので気をつけようと思うきっかけになったセッションであった。
Language Serverと喋ろう
MCPの概念に近く、プロトコルの統一の重要性をより理解できる、その上で自分自身が構文解析を理解して聞けたので面白かった。また、こういう本来LLMで送らなくても良い部分との線引きをうまく行うことで、筋の良いサービスが生まれるのだろうとも感じた。
学生支援制度でうまれたこと
セッションからの知見の取得
学生という身分ですので、自分自身の力で得られるナレッジには限界があると最近よく感じています。
その中でTSKaigiは、現役の最前線で活躍するエンジニアはどのようなことを考えて実装を行なっているか、現状のトレンドはどうなのかなどを知るきっかけとなり、自分の認知の限界を越えられることがとても良かったと思います。
(全国の)学生エンジニア仲間が増える！
自分の居住地に近いところでの学生エンジニアとの交流にはそこまで困っていなかったのですが、全国規模でとなるとほとんど知らなかったので、今回のTSKaigiを通して、知り合うことができたのが一番嬉しかったです。
↑交流会で唯一の写真
学生支援制度を受けてTSKaigiに来ている他の学生たちと交流できる場を設けて頂いたりもしました！
どうして写真を撮ってないのか。
おわりに
改めまして、学生支援制度がなければ、TSKaigi 2025に参加できなかったので、このような機会を頂けて本当にありがたいです。
【TSKaigi 2025 学生支援企業様】
株式会社TOKIUM・株式会社ドワンゴ・トグルホールディングス株式会社・レバレジーズ株式会社・株式会社TwoGate
この場をお借りして感謝申し上げます！
来年はスタッフとかやってみたいなーと思ったり。