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pipenvの仮想環境にDjangoをインストールする

Last updated at Posted at 2019-11-03

概要

 この記事は初心者の自分がRESTfulなAPIとswiftでiPhone向けのクーポン配信サービスを開発した手順を順番に記事にしています。技術要素を1つずつ調べながら実装したため、とても遠回りな実装となっております。

 現代はframeworkを使った開発が当たり前になっています。Pythonの場合「Django(ジャンゴ)」というframeworkが良く使われています。通常なら複雑行のプログラムで実現する処理を、Djangoを使えば1行で実装できるなど、frameworkはプログラミングを楽にしてくれます。

 Djangoをインストールする方法はいろいろありますが、今回はpipenvというツールを使う方法を纏めます。pipenvはpythonが動く仮想環境(プロジェクトと呼びます)を作成、管理するツールです。コンピュータに直接環境を構築せず仮想環境とすることで、1台のコンピュータで複数の環境を使い分ける事ができます。

参考

https://qiita.com/anvinon/items/5d9c128ef8b65b866dfe
https://qiita.com/nochifuchi/items/4fe0164f0d8949cf11b7

環境

MacOS 10.15
Homebrew 2.1.15
固定インターネット回線

作業手順

  • pipenvをインストール
  • pipenvでpythonの仮想環境を作る
  • pipenvの仮想環境に Django をインストールする

pipenvをインストール

念のため pipenv が既にインストールされていないかを、pipenvのバージョンを表示するコマンドを実行して確認します。

$ pipenv --version

"-bash: pipenv: command not found" というメッセージが表示された場合、pipenvはインストールされていません。

ここから、Homebrew を使ってpipenvをインストールします。Homebrewをインストールしていない場合は先にインストールをしてください。

$ brew install pipenv

こんな感じの表示が出たらインストール完了です。自分の環境では 1,2分でインストールが完了しました。
pipenv-installed-m.png

先ほどのバージョン確認のコマンドを実行してインストールしたpipenvのバージョンを確認します。自分の環境では version 2018.11.26 がインストールされました。

pipenvでpythonの仮想環境を作る

まず仮想環境を作るディレクトリを作成します。そのディレクトリ配下でプログラムを作成したり実行する事になります。様々なタイプの環境を使いたい時は、それぞれディレクトリを使い分ける事で実現できます。

ディレクトリの作成は下記のコマンドです。Finderで作成しても大丈夫です。

$ mkdir [ディレクトリのパス]

ターミナルで作成したディレクトリに移動し、下記のコマンドでpipenvの仮想環境(プロジェクト)を構築します。自分は"amiApp"というディレクトリに環境を構築しました。

$ pipenv install
pipenv-install-m.png

ここでディレクトリの中身を確認してみます。ディレクトリの中のファイルやディレクトリを表示するコマンドはこちらです。

$ ls

すると、"Pipfile"と"Pipfile.lock" というファイルが出来ています。Pipfileは、

Pipenv仮想環境がプロジェクトの依存関係を管理するために使用する専用のファイル

とのことです。
Pipfileの中身を確認すると、このようになっています。パッケージなどの構成を管理するファイルのようです。そして[requires]の所に python_version = "3.7" という表記があります。pipenvの仮想環境を作ったタイミングで一緒にpythonもインストールされるようです。

[[source]]
name = "pypi"
url = "https://pypi.org/simple"
verify_ssl = true

[dev-packages]

[packages]

[requires]
python_version = "3.7"

ちなみに指定のpythonのバージョンで仮想環境を作るには、下記のようにコマンドを実行します。

$ pipenv --python [バージョン番号]

pythonやDjangoを動かす仮想環境は出来たので、続いてDjangoをインストールします。Djangoはパッケージなので、インストールをするとPipfileの[packages]の所にDjangoが追加されるはずです。

pipenvの仮想環境に Django をインストールする

下記のコマンドでdjangoをインストール出来ます。

$ pipenv install django

Pipfileの中身をもう一度確認すると、[packages]にDjangoが入っています。

[[source]]
name = "pypi"
url = "https://pypi.org/simple"
verify_ssl = true

[dev-packages]

[packages]
django = "*"

[requires]
python_version = "3.7"

以上でpipenvの仮想環境にDjangoをインストールする作業は完了です。

次回は、今回作成した環境でDjangoのコードを動かしてみます

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