3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【UnityとXREAL編】MayaでCGを作成し、UnityでXREAL One ProにAR表示する

3
Last updated at Posted at 2026-02-03

目次

  • Mayaで編み物のCGを作成(前回)

概要

 AR編み物学習アプリを企画しました。
ARグラスと音声入力により、手を編み物から離さないで使えます。
以下のように3Dモデルの針と糸の動きを自由な角度から見ることで、構造が理解しやすく、動きを真似して学ぶことができます。
 これにより、編み物を独学で始めたとき、本や動画ではいまいち分かりづらいという課題を解決できると考えました。

knittingAR02.gif

今回は、Unityで、前回作成したCGがXREAL One ProでARとして見られるアプリを作成します。音声入力機能は実装出来ていません。
xreal初心者の書いた記事です。

前回はこちら

開発環境

  • Windows 11
  • Unity 2022.3.62f3
  • Visual Studio 2022
  • XREAL Beam Pro
  • XREAL One Pro
  • XREAL SDK for Unity 3.1.0
  • XR Interaction Toolkit 2.6.5
  • Maya 2026

UnityでARアプリを作る

XREAL One ProでARを表示する

今回はサンプルシーンを使用して、One ProにCGモデルの表示をします。

まずUnityのプロジェクトを作成します。
バージョンは2022.3.62f3、テンプレートは3D(Built-In Render Pipeline)で作成します。

インポートするもの

Beam Proはandroidバージョン14でGoogle Playの全アプリが対応と聞いていましたが、android開発者サービス(ar)に対応しておらず、XREAL SDK無しでARFoundation, ARCoreを使ったアプリは上手く機能しませんでした

XREAL公式の手順を参考にしています。

初めにXREAL SDKダウンロードページから、XREAL SDK for Unity 3.1.0をダウンロードします。

WindowPackage Managerアイコン → Add package from tarball...を選び、

packm2.png

先ほどダウンロードしたxreal sdkを開くと、インポートされます。
tarball.png

今回使用するシーンが含まれているサンプルをインポートします。

現在XREAL XR PluginのDescriptionが開かれていますが、Samplesに変更し、Interaction BasicsImportします。

samplescene.png

次にXR Intaraction Toolkitをインポートします
PackageManagerウィンドウの左上にあるPackagesをUnity Registryに変更し、右上の検索欄にxr intraction toolkitと入力するとパッケージが表示されるので、Installを押します。
xrinteractiontoolkit.png

新しい入力システムについての警告が出たら、Yesを選び再起動します。
newinputwarn.png

先ほどと同じようにSamplesを選び、Starter AssetsImportします。
sampleimport.png

MayaからのFBXをインポート

まずProjectタブ → Assetsの中にPrefabsの名前でフォルダを作成します。
PCのエクスプローラーから直接Prefabsフォルダ内へFBXファイルをドラッグ&ドロップするだけでインポート完了です

サンプルシーンを開く

使用するシーンを開きます。
 赤い印で説明、
Projectタブでhelloと検索して表示される、HelloMRという名前のシーンをダブルクリックで開きます。

シーンを開くと、TMP Importerが開くので、インポートします。
tmp.png

 緑の印で説明、
XR Origin(XR Rig)が上手く読み込まれず、GameビューにNo cameras renderingと表示され、カメラが存在していない場合があります。

hello.png

この場合は一度XR Origin(XR Rig)(Missing Prefab~)を消して、xr interaction toolkitのstarter assetで追加された、XR Origin (XR Rig)(Prefab Asset)を使用します。

Projectでxr originと検索し、XR Origin (XR Rig)(Prefab Asset)が出てきたら、HierarchyのXR Interaction Hands Setupにドラッグ&ドロップで元の代わりとして置きます。

追記
XREAL公式の手順によると、XR interaction ToolkitのSamplesの中の、Hands Interaction Demoをインポートすることで解決するらしい

neworigin.png

編み物CGの配置

PrefabsからHierarchyへドラッグ&ドロップでシーンに配置されます
cgmove.png

配置直後の画面↓
cg1.png

この時Gameビューを見ると、編み物CGは映っておらず、サンプルの画面そのままなので、変更していきます。
 手前の白のオブジェクトはグラスでは表示されないのでそのままにします。

 まずHierarchyからCanvasとXREALLogoを削除します。
 次にXR OriginCamera OffsetMain Cameraを選択すると、カメラの視界の範囲が、白い線で囲まれているのが確認できるので、カメラに映る位置まで編み物CGを移動します。

gameview.png

カメラ背景色の設定

ARグラスで見た時に、CGモデルだけが表示され、Unityの背景は表示されないようにするための設定です。これをした上でグラスの明るさを調整すると、モデルのみ表示され実際の手元が背景として見えるようになります。

Clear FlagSolid Color にし、Backgroundを黒にします。
bgcolor.png

CGアニメーションの設定

アニメーションをループ再生する設定
インポートしたCGの右側にある、白丸に黒三角のアイコンを押して中身を展開、Take 001(初期状態の名前)を選択、InspectorからEditを押します
prefabs.png

Inspector に Import Settings が開くので、Loop Time にチェックを入れます
loopsetting.png

Loop Timeの設定をした後他のウィンドウを押したタイミングで、変更を保存するか聞かれたら、Saveを選びます
saveloop.png

オブジェクトにアニメーションを適用する

アニメーションのデータを持つ Animation clipAnimator Controller に登録し、そのControllerを設定したAnimatorコンポーネント をオブジェクトに追加します

controllerの作成
Prefabsフォルダで右クリックし、CreateAnimator Controllerを選択
anicontroller.png

clipをcontrollerに登録
animator controllerを作成したら、ダブルクリックし、Animatorウィンドウを開きます。
Take 001をウィンドウ内へドラッグ&ドロップすれば、controllerにアニメーションが登録されます
animatorwindow.png

編み物モデルにcontrollerを追加
Hierarchyにあるモデルを選択し、InspectorのTransformの下のスペースにAnimator Controllerをドラッグ&ドロップします
自動でControllerが設定されたAnimatorコンポーネントが追加されます
controlleradd.png

UnityのPlayボタンで再生するとアニメーションしています。

CGunity.gif

ビルド

XREAL Beam Proにビルドします。

ビルドのための設定

参考にしたXREAL公式の手順
 赤色で説明
FileBuild Settings でビルド設定を開きます。
Androidを選び、Switch Platformを押して切り替えます

buildsettings.png

 水色の説明
現在のシーンがScenes In Buildになければ、Add Open Scenesで追加します。 

 黄色の説明
まず左下のPlayer Settingsを押すと、Project SettingsのPlayerの項目が開きます。

設定step1
緑の印の箇所を押しAndroidに変更

PlayerResolution and PresentationOrientationDefault OrientationPortrateに設定

portrate.png

設定step2
PlayerOther SettingsAutoGraphicsのチェックを外す
Graphics APIsOpenGLES3 のみにする
graphicsapi.png

設定step3
Other SettingsIdentificationMinimum API Level をAndroid 10.0(API level 29)以上に設定
Target API LevelAutomatic (highest installed)に変更
その下のScripting BackendをIL2CPPに変更
level.png

設定step4
Player から Quality に変更し、VSync CountDon't Syncに設定
vsync.png

以上で設定が完了です

Beam Pro へビルド

Beam Proの 開発者向けオプションからUSBデバッグを有効にし、デフォルトのUSB設定からファイル転送を選んでおきます

Beam Pro の USB-C ポートの右側(グラスアイコン)を使い、PCとUSB接続します

シーンが選択されていることを確認したら、
Build Settingsの右下、Build And Runを押します。

buildandrun.png

ConsoleウィンドウにSucceededと表示されたら、成功です
console.png

One Pro で表示

Beam Proの右側のポートからPCと繋がるUSBを外し、One Proと接続したUSBに繋ぎ変えます。
少しの間グラスと接続中の表示が消えるまで待ちます。

アップデートをしていないとグラスが使用できないので、
XREALアプリ(マイグラス)が最新のバージョン(今回はV1.11.0)になっていることを確認します。

アプリ一覧からUnityアイコンとUnityプロジェクト名のアプリを探し、開きます。
他のアプリの上に重ねて表示するかを確認されたら、重ねられるようにします。
kasaneru.png

グラスを着用し、アプリが起動すると、
以下のように映りました。アニメーションもしています
double.jpg

ただ映像が2つ横に並んで見えているので修正します。
XREAL One Pro の赤いボタンを2回押すと設定が表示されるので、
以下の画像のように、左上のアイコン → 3D ModeFull SBSまたはHalf SBSに設定してください。
settings1_2.jpg

設定すると一度アプリが終了しますが、再びアプリを起動すると、
一つに見えるようになっています。
finalonepro.jpg

もし、以下のように背景が真っ黒の場合は、One Pro にある黒の長いボタンを押すと、明るさなどの設定が開くので、その中の真ん中にあるグラスアイコンを選択し、ゲージを調整することで、現実の背景が見えるようになると思います。

ゲージがフル ↓
akarusano1.jpg
ゲージ1/3 ↓
akarusaok2.jpg

最終的にOne Proの右側のグラスをBeamProのカメラで撮影した映像がこちらです↓
knittingAR02.gif

Unity で XREAL Beam ProとOne Proを使ったARアプリ化が完了しました。

まとめ

以上が、私が今回の一か月のインターンで企画、制作した内容です。

AR開発は初めてだったため、予想外の部分で苦労することが多くありました。最初はBeam ProにARCoreを使ってAndroid用アプリを作ろうとしましたが、うまく動作せず、一度Google Pixel 9 ProでARCoreを使って制作を進め、Androidアプリが機能することを確認したりしました。

また、XREAL One Proを初めて扱う中で、アプリ背景を黒から透過に変更できず、Unity側の設定に問題があるのか、それともグラス本体の設定なのか分からずにかなり悩みました。結果としてはグラスの設定を1つ変更するだけで解決し、解決策は案外シンプルなこともあるという学びを得ました。

最終的に制作したものについては、2段目以降の糸のCGが作成できなかったことや、実物との見比べやすさのための明るさの調整、操作機能など未完成な部分がありますが、全体として企画の主要な部分は形にできたと感じています。

前回はこちら

3
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?