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【Azure】全ポート閉鎖されている仮想マシンに RDP 接続できるようにする!【ポート設定】

Last updated at Posted at 2022-10-03

はじめに

どうも、ATLのヴィリアスです。

ちょっとした興味本位で、
Azure の仮想マシンのポートをすべて閉鎖した場合、
そこから RDP 接続できるように復旧できるか?
」を検証してみました。

※免責事項(必ず、ご一読ください)
  本記事の情報により生じた、いかなる損害や損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。
  また、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもありますので、
  必ずしも正確性を保証するものではありません。ご了承ください。

前提

仮想マシンには「セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」の
[受信の規則] にて、全ポートをブロックする規則が追加されています。
画像7.png

当然、この規則を追加した瞬間に仮想マシンに RDP 接続できなくなります。
今回は、この規則を削除することが目標です。

仮想マシンのポートを開放する

手順1: Azure Portal から Windows ファイアウォールを無効にする

ファイアウォールの設定を無効にすることで、
仮想マシンに RDP 接続できるようにします。

まずは Azure Portal にアクセスし、接続できなくなった仮想マシンのページに行きます。

仮想マシンのページにアクセスできたら、 左メニューから [実行コマンド] をクリックします。
こんな画面が表示されます。
画像1.png
この画面では、仮想マシンに対してPowerShellスクリプトを実行することができます。

いくつかコマンドが並んでいますが、一番上の [RunPowerShellScript] をクリックします。
すると、スクリプト入力画面が表示されます。
画像2.png

ここで次のコマンドレットを入力します。

Set-NetFirewallProfile -Enabled false

これは「ファイアウォールを無効にする」コマンドレットです。

ファイアウォールを無効にすることで 「全ポートブロック」規則も無効になるため、
RDP 接続がブロックされなくなります!

ファイアウォールが無効のままだと
セキュリティ的に危険なので、最終的には有効に戻します。

補足: ファイアウォールの情報を取得するコマンドレット

Get-NetFirewallProfileによって、ファイアウォールの情報を取得することができます。

Get-NetFirewallProfile
---
Name                            : Domain
Enabled                         : False
DefaultInboundAction            : NotConfigured
DefaultOutboundAction           : NotConfigured
        .
        .
        .

ファイアウォールが有効か?( Enabled の部分)」を確認できますね。

手順2: 仮想マシンに接続し、該当の Windows ファイアウォールの規則を削除する

ファイアウォールの設定画面から、
諸悪の根源 (全ポートブロックしている規則) を取り除きます。

まずは、たった今ファイアウォールを無効にした仮想マシンに接続します。
image.png

仮想マシンに接続できたら、Windows の検索機能を使って
セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール」を探します。
image.png

[セキュリティが強化された Windows Defender ファイアウォール] ウィンドウが開いたら、
[受信の規則] をクリックします。
画像4.png

規則の一覧が表示されるので、
全ポートをブロックしている規則を探し、削除します。
画像3.png

これによって、ファイアウォールが有効でも RDP 接続できます!

手順3: Windows ファイアウォールを有効にする

手順1で無効にしたファイアウォールを有効にします。

仮想マシンにてPowerShellを起動し、無効にしたファイアウォールを次のコマンドで有効にします。

Set-NetFireWallProfile -Enabled True

そして最後にGet-NetFirewallProfileを実行して、EnabledTrueになっていれば作業完了です!

Get-NetFirewallProfile
---
Name                            : Domain
Enabled                         : True
DefaultInboundAction            : NotConfigured
DefaultOutboundAction           : NotConfigured
        .
        .
        .

おわりに

万が一、 RDP 接続中に Azure の仮想マシンのポートを全ブロックする規則を追加してしまっても、
Azure Portal からファイアウォールを無効にして、規則を削除できることが確認できました。
(いっそのことバックアップで修復する手もありますが!)

Azure Portal には今回使った [実行コマンド] 以外にもいろいろな機能があるので、
少し触って何となく知っておけば、いざというときに役立ちそうですね。

それではまた、次の記事で。

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