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Adobe Campaign Classic オペレーター無効化/削除したい場合

Last updated at Posted at 2023-05-22

はじめに

Adobe Campaign Classicを長年利用していると、オペレーター(利用ユーザ)の棚卸しが必要になる機会があります。
オペレーターを削除しても問題ない?というお問い合わせをいただくことがありますが、Adobe Campaign Classicの仕組み上、ワークフローを実行する際に、ワークフロー実行者が適切な権限を持っているかチェックが走るので、オペレーターの無効化/削除をする際は注意が必要です。
(特にスケジューラーアクティビティで定期実行しているワークフローは、スケジュールされた実行タイミングの度に権限チェックが走るので、昨日まで動いていたのに、今日特定のオペレーターを削除したらワークフローがエラーになっていた・・・ということが起こります)

今回は、オペレーターを無効化/削除する際に気をつけておきたいポイントとして、ワークフロー実行ユーザの移行方法を紹介します。
うっかりオペレーターを削除して、必要なワークフローが失敗していた!、メールが送れなかった!!という事態を未然に防ぐためにも、本手順を参考の上、オペレーターの棚卸しを行ってください。

本手順は以下の環境を前提としたものになっております。
・Adobe Campaignバージョン情報:9352(日本語環境)
・対象環境:Managed/Hybrid/On-Premise

オペレーターを無効化/削除した場合の影響

冒頭でも触れた通り、Adobe Campaignの製品仕様として、ワークフロー実行時に実行オペレーターの有効性(オペレーターの存在有無、権限の有無)をチェックします。​
そのため、繰り返し実行されているワークフローを「実行した」オペレーターを無効化/削除すると、​ワークフローがエラーになります。​
image.png
エラーメッセージ:
ログイン「xxxxx」を使用して接続できません。適切なログインであること、およびアカウントが有効であることを確認してください。ワークフローを停止する場合は、条件なしの停止を使用してください。

予期せぬワークフローの停止を防ぐためにも、オペレーターを無効化/削除する前に、ワークフロー実行ユーザを移行してからオペレーターの無効化/削除を行ってください。

ワークフロー実行オペレーターの変更方法

ワークフローイメージ

無効化/削除対象者が実行したワークフローを抽出し、有効なオペレーターに更新するためにはクエリアクティビティとデータを更新アクティビティでデータを更新します
image.png

1. クエリアクティビティによる対象抽出

左のターゲティングパレットより、クエリアクティビティをドラッグ&ドロップします。
image.png

クエリアクティビティを開き、「クエリを編集...」をクリックします。
image.png

ターゲティングディメンションのフォルダアイコンをクリックし、ワークフローへのログイン(xtk)[xtk:workflowLogin]を検索し、選択します。
image.png

「フィルタ条件」を選択し、「次へ」ボタンを押下します。
image.png

フィルター条件指定画面でフィルター条件の式にフォーカスを当てると右端に「式を編集」アイコンが表示されます。
アイコンをクリックすると「式を選択」ポップアップ画面が表示されるので、「オペレーター」を選択して「完了」ボタンを押下します。
image.png

次に値を指定します。
値には、無効化/削除予定のオペレーターの「名前(ログイン)」を手入力で指定します。
式、値 共に入力が完了したら、「完了」ボタンを押下してクエリアクティビティの条件指定を終え、設定を保存します。
image.png

オペレーターの「名前(ログイン)」は
管理 > アクセス管理 > オペレーター
から対象のオペレーターを検索し、確認してください。

2.データを更新アクティビティによるワークフロー実行者の更新

左のターゲティングパレットより、クエリアクティビティをドラッグ&ドロップします。
image.png

データを更新アクティビティを開き、操作タイプは「更新」を選択します。
更新するディメンションは「ワークフローへのログイン(xtk)[xtk:workflowLogin]を検索し、指定します。
image.png

続いて、更新するフィールドを指定します。
「宛先」の入力ボックス右の「式を編集」アイコンをクリックし、開いたポップアップ画面内のオペレーター(login)をクリックします。
image.png

「ソース式」には、今後ワークフローを実行するオペレータの「名前(ログイン)」を手入力で指定します。
image.png

設定が全て完了したら「OK」を押下し、ワークフローの設定を保存します。

3.ワークフローの実行

設定が完了したら、ワークフローを実行します。
無効化/削除予定のオペレーターが実行したワークフローの実行者が、新しいオペレーターに切り替わります。
ワークフローのログも確認し、データが更新されていることも確認することをお勧めします。
また、作成したワークフローのクエリアクティビティのみ実行し、無効化/削除対象のオペレーターが実行したワークフローがないことも確認すると更に良いです。
image.png

image.png

利用ユーザの棚卸しも定期的に必要ですが、棚卸しの前には上記手順で事前にワークフロー実行者の移行を行ってください。
なお、ワークフロースーパーバイザーの設定など、オペレーターが直接指定されている場合もありますが、本記事の内容では対象外になりますので、個別に確認・設定変更をお願いします。

おわりに

私たちのチームでは技術のエキスパートを随時募集しています。
カスタマーエンジニアリング部門の紹介やアドビの教育支援制度のご紹介をしていますので、下記のページもぜひご覧ください!
https://blog.adobe.com/jp/publish/2023/02/20/corp-adobe-life-talent-discovery-talkshow-episode3

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