はじめに
Alaxaスキル開発では、AWS Lambdaを使用している人が多いのではないでしょうか。
Lambda関数の修正が伴うAlexaスキルのバージョンアップをするとき、公開中のLambda関数を修正するわけにはいきません。Lambda関数にはバージョンを付与することが可能で、公開中のバージョンと開発中のバージョンを区別することができます。
この記事の対象者
AWS Lambda利用者が対象です。この記事では、Alexaスキル開発を例に説明します。
Lambda関数にバージョンを付与する
Lambda関数の実装・テストが完了したらバージョンを付与します。Lambda管理コンソールの関数画面上部にある「アクション」から「新しいバージョンを発行」を選択します。
「新しいバージョンを発行」を選択すると以下の画面が表示されます。必要に応じて「バージョンの説明」にコメントを入力して発行ボタンをクリックします。
なお、$LATESTとは、編集中(最新版)のコードを指します。このコードにバージョンを付与します。
バージョンを付与すると、以下のような画面が表示されます。赤枠の部分に注目してください。
バージョン番号は1から順に整数が自動的に付与されます。ARNの関数名の末尾に**:1**のようにバージョン番号が付加されます。
上記画面はバージョン1のコードが表示された状態で、バージョンを付与したコードは修正できなくなります。
バージョンを付与するとトリガーがなくなるので、改めてAlexa Skill Kitを追加します。
スキルIDを入力して追加ボタンをクリックしてください。追加したら画面右上の保存ボタンをクリックします。
以上でLambda関数のバージョン付与は完了です。
あとは、バージョン番号が付加されたARNをスキルのエンドポイントに設定してください。バージョン番号が付加されていないARNは、$LATEST(編集可能な最新コード)を指定したことになるので注意してください。
バージョンの切り替え
下記のように「限定条件」をクリックして、表示するバージョンを選択することが可能です。$LATESTとは前述のとおり最新版の編集可能なコードです。よって、バージョンアップ作業は、$LATESTコードに修正を施し、コードがFIXしたらバージョンを付与するという作業の繰り返しとなります。