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エンジニアの「コミュ力」って、たぶんそういう意味じゃない

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エンジニアに必要な「コミュ力」の正体

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「エンジニアに必要なのはコミュ力」

よく聞く言葉ですが、かなり雑だと思うし、違和感を感じませんか?

ここでいうコミュ力は、雑談がうまいとか、明るく話せるとか、飲み会で盛り上げられるとか、そういう話ではありません。

エンジニアに必要なコミュ力とは、シンプルに言うと、

誤解を減らし、論点を揃え、仕事を前に進める力

もっと言えば、仕事の不確実性を下げる力です。
今回は、「エンジニアのコミュ力」を言語化をしました。

エンジニアの仕事は、コードを書く前にだいたい曖昧

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現場では、最初から要件がきれいに決まっていることはほとんどありません。

よくあるのは、こういう状態です。

・何を作るべきか曖昧
・なぜ必要なのか曖昧
・誰が判断するのか曖昧
・いつまでに必要なのか曖昧
・どこまで作ればよいのか曖昧

この状態でそのまま実装に入ると、後でこうなります。

「そういう意味じゃなかった」
「そこまでは求めていなかった」
「なぜ先に確認しなかったの?」
「技術的には正しいけど、業務では使えない」

これは技術力の問題ではありません。

期待値のすり合わせに失敗しているだけです。

コミュ力1:技術を相手の言葉に翻訳する力

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エンジニア同士なら、こう言えば伝わります。

DBクエリが重くて、インデックスが効いていません。
N+1も起きています。

ただ、相手がビジネス側なら、これだけでは判断できません。

伝えるべきは、こうです。

検索画面の表示が遅くなっています。
このままユーザーが増えると、さらに遅くなる可能性があります。
対応には半日から1日程度必要です。
今回のリリース前に直すか、リリース後すぐに対応するか判断したいです。

大事なのは、技術的に正しい説明をすることではありません。
相手が判断できる形に変換することです。

コミュ力2:論点を整理する力

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会議でたくさん話す人が、コミュ力の高い人ではありません。

本当に価値があるのは、会議の目的をはっきりさせる人です。

例えば、こう言える人です。

今日決めたいのは、A案で進めるかB案で進めるか、で合っていますか?

または、

今日決めたいのは、A案で進めるかB案で進めるか、で合っていますか?
技術的な論点は3つあります。
実装コスト、運用負荷、将来の拡張性です。
今日はどこまで判断できればよいですか?

会議の価値は、話す量ではありません。

何が決まり、次に何をするかが明確になることです。

コミュ力3:否定ではなく、代替案や条件を提案する力

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現場では、無茶な依頼が来ます。

来週までにできますか?
この機能も追加できますか?
簡単でいいので作れますか?

ここで、いきなり「無理です」と言うと対立になります。

一方で、「できます」と言うと自分たちが苦しくなります。

必要なのは、条件や代替案を出すことです。

来週までに出すことは可能です。
ただし、その場合はAとBに範囲を絞る必要があります。
Cまで含めるなら、追加で2週間必要です。

エンジニアの役割は、依頼を丸呑みすることではありません。

成立する条件や代替案を提示することです。

コミュ力4:悪いニュースを早く出す力

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  • 遅延しそう。
  • 品質に不安がある。
  • 仕様が曖昧。
  • 外部APIの挙動が怪しい。

こういうとき、ギリギリまで黙るのが一番危険です。

悪いニュースは、早ければ相談になります。
遅いと、言い訳になります。

例えば、こう共有すれば十分です。

現時点で、予定通りのリリースにリスクがあります。
外部API連携で想定より時間がかかっています。
今日中に原因を切り分け、明日の午前に対応方針を出します。
最悪の場合、リリースが1〜2日後ろ倒しになる可能性があります。

完璧に原因が分かってから報告する必要はありません。

重要なのは、

・何が起きているか
・どこまで分かっているか
・何が未確定か
・次にいつ報告するか

を出すことです。

まとめ

エンジニアに必要なコミュ力とは、愛想の良さではありません。

必要なのは、次の力です。

・技術を相手の判断材料に翻訳する力
・論点を整理する力
・期待値を調整する力
・リスクを早めに共有する力

つまり、エンジニアのコミュ力とは、

仕事の不確実性を下げる力

です。

コードを書く力は重要です。

ただ、現場で信頼されるエンジニアは、コードだけでなく、認識・期待値・意思決定も整えます。

「コミュ力が大事」とは、明るく話せという意味ではありません。

仕事を前に進めるために、情報を設計しろという意味です。

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