パラメータ設定と標準機能変更について簡単にまとめました。
1. パラメータ設定とは?
パラメータ設定とは、SAPを自社の業務ルールや使い方に合わせて細かく調整する作業のことです。
SAPは初期状態で「何でもできる」汎用システムなので、そのままだと使いにくい場合が多いです。
会社ごとに
「消費税率」
「請求書発行の頻度」
「注文書番号の開始値」
「在庫がゼロになったときの警告」
などのルールをSAPに登録していきます。
車に例えると、
「ハンドルの位置」
「エアコンの温度」
「ドアロックの方法」
などを自分好みに調整するイメージです。
パラメータ設定をきちんとしないと、会社の業務に合ったシステムになりません。
2. 標準機能の変更とは?
標準機能とは、SAPに最初から用意されている基本的な機能(例:請求書発行、在庫管理など)のことです。
標準機能で業務に合わない部分は、「アドオン開発(新しいプログラムの追加)」で対応します(例:独自の承認フローや特別な帳票)。
標準機能の変更は、プログラムを作り直すのではなくSAPの設定画面や選択肢を使って、標準機能を自社向けに調整する作業です。
例:画面項目の増減、伝票番号ルールの変更、入力必須項目の変更など
設定やカスタマイズを駆使して、会社の業務によりフィットするように調整します。
全体を通して、「パラメータ設定」と「標準機能の変更」は、SAPを自社の業務に合わせて使いやすくするための大切なステップです。
標準機能の変更について、さらに詳しい解説はNoteの記事で公開中です。
よろしくお願いいたします。
https://note.com/abap_base/n/n142adb8373f5?magazine_key=me7c5f842e8df