1. SAPの「モジュール」ってなに?
1-1. 一言でいうと…
「会社のいろんな業務ごとに分かれている機能のまとまり」です。
1-2. もう少し詳しく
SAPは「会計」「販売」「在庫管理」など、会社のいろんな業務をひとつのシステムで管理できる仕組みです。ただし、全部がごちゃまぜだと使いにくいので、業務ごとに機能が分かれています。
この「業務ごとのまとまり」を「モジュール」と呼びます。
1-3. 例え話(車でイメージ)
SAPは「車」だとすると、「モジュール」は「カーナビ」「エアコン」「オーディオ」などの機能ごとのパーツです。
どの車にもついている「エアコン」みたいにどの会社にも必要な「会計」や「販売管理」などが、SAPの基本的なモジュールになります。
2. よく使われる主なモジュール
SAPで代表的な基本の4モジュールを説明します。
2-1. 財務会計(FI)
会社全体のお金の流れを管理するモジュールです。
経理の仕訳、決算書の作成、銀行とのやりとりなど、いわゆる「お金の出入り」をしっかり記録します。
2-2. 管理会計(CO)
会社の中で「どこにどれだけコストがかかっているか」「どの事業がどれだけ利益を出しているか」を管理します。
社内のお金の使い道や、コスト配分の分析に使います。
2-3. 販売管理(SD)
お客様への商品やサービスの販売に関わる一連の流れを管理するモジュールです。
「受注」「出荷」「請求書の発行」など、営業や販売部門の仕事をサポートします。
2-4. 購買管理(MM)
商品や材料を仕入れるためのモジュールです。
「仕入先への発注」「納品の受け入れ」「請求書の処理」など、購買部門の業務をカバーします。
3. まとめ
・モジュール=会社の業務ごとに分けられた「機能のまとまり」
・会社の「会計」「販売」「購買」「在庫」「人事」など、分野ごとに分かれている
・必要なモジュールだけ使うこともできる
初心者の方はまず、「会社の業務=モジュール」と考えると分かりやすいです。
NoteではSAPについての説明を公開中です。
よろしくお願いいたします。
https://note.com/abap_base/n/n5e8b5ef5999a