インストール方法の記事も以前に書いています。
(事実上のデュアルブート)潔癖症のためのUSBメモリで持ち運びできる開発環境
はじめてKubuntuデスクトップを使う人に向けてKubuntuの個人的な設定を紹介します。
特定の人物に向けて書いていますが、この記事がほかの誰かの役に立つことがあればと思います。
初期で入っている主要アプリの紹介
Windowsと比較してアプリをかるく紹介しておきます。
Kubuntu | Windows | 用途 |
---|---|---|
Firefox | Microsoft Edge | インターネットブラウザ |
Dolphin | Explorer | ファイルエクスプローラ |
Libre Office Calc | Excel | 表計算ソフト |
Libre Office Writer | Word | 文書ソフト |
Libre Office Impress | Power Point | プレゼンテーションソフト |
Okular | Adobe Acrobat Reader | PDF閲覧ソフト |
主要ソフトはすべて入っていますね。
Kが頭についたおかげで、Ubuntuと違うのはKDE系列のソフトとしてDolphinとKateとOkularがありますね。
日本語入力
今は普通にインストールすると、日本語表示、日本語入力ともに初期設定でついてきたと思いますが、私の環境では日本語表示までしかできなかったので、日本語入力を機能させます。
CTRL+Alt+T
でターミナルを開きます。
fcitx1とMozc2をインストールします。
$ sudo apt install fcitx-mozc
無事インストールされたら、インプットメソッドのデフォルトをfcitxにします
。
$ im-config -n fcitx
再起動すると、自動でfcitxが起動されるようになるはずなので、再起動します。
$ sudo shutdown -r now
再起動が済んだらFcitxインプットメソッドの設定を変更します。
初期設定では直接入力の際のキーボード設定がUSキーボードになっているので、それを変更していきます。
Windowsボタンを押してからfcitxで検索をかけましょう。
現在の入力メソッドの欄が、下のようになれば、Okです。
aptリポジトリの変更
aptリポジトリとはソフトなどをインストールするときのインターネット接続先一覧のことです。
aptとはiphoneでいうApp Store、GoogleでいうGoogle Play Storeだと思ってください。
アプリ名を書くだけでアプリがインストールできます。
初期設定ではaptリポジトリがアメリカ(us)とかになっていて、Ubuntuの更新に海外のインターネットに繋がることになっていて遅いので、日本(jp)に変更します。
いろいろやり方はありますが、金子先生が言うにはこれでOKのようです。
$ sudo sed -i 's/\/\/archive.ubuntu.com/\/\/jp.archive.ubuntu.com/g' /etc/apt/sources.list
$ sudo sed -i 's/\/\/us.archive.ubuntu.com/\/\/jp.archive.ubuntu.com/g' /etc/apt/sources.list
$ sudo sed -i 's/\/\/fr.archive.ubuntu.com/\/\/jp.archive.ubuntu.com/g' /etc/apt/sources.list
$ sudo apt -y update
個人的なカスタマイズの紹介と言いながら個人的にはリポジトリは富山大学にしています。
詳しくは調べてみて下さい。
タスクバー3を上部へ
ここからがカスタマイズ本番と言ったところですね。
あとで紹介するアプリランチャーを下に持ってくるために、タスクバーを上に移動させます。
タスクバー3を右クリックして、「Editパネル」を押します。
その後出てくる「スクリーンエッジ」という文字をドラッグして上まで持っていくと、上に固定されます。
自動で隠れたりの設定や、表示されている項目の変更もできますので探してみてください。
個人的には自動的に隠すの設定のみ適用しています。
Latteのインストール
アプリランチャーとしてLatteをインストールします。
KDEの環境によく合います。
Macのアプリランチャーみたいに画面下にアプリが並びます。
今回はソフトウェアセンターのDiscoverからインストールしていきます。
インストールができたら、起動しましょう。
勝手に次回からは自動起動されます。
こちらも右クリックからいろいろ設定変更できますので、アイコンのサイズを変更したり、自動的に隠すとかいじってみてください。
個人的には自動的に隠す設定のみ適用しています。
Alt+Tabの見た目の変更。
初期のAlt+Tabの動きがどうも好きではないです。
タスクスイッチャーの挙動の設定をCover Switchというものに変更します。
Chromeのインストール
上の公式からdebファイル4をダウンロードしてもインストールできます。
今回は紹介だということも含めてaptのリポジトリに追加してインストールしていきます。
[2023-11-03追記更新]公式のaptリポジトリの導入方法説明を参考にするのが良いです。
が、2023年11月3日現在まだ資料が更新されていません。
今のところ、導入は可能ですが、いずれ使えなくなる非推奨な手順(apt-keyを使っている)なようです。ので、次のような警告が出ます。
Warning: apt-key is deprecated. Manage keyring files in trusted.gpg.d instead
先人で日本人の方がZennの方で記事にしてくれていたので、ありがたく拝借して掲載させていただきます。
まずは、GPGキーを取得して、たぶんkeyringに変更とかする。
$ sudo wget -q -O - https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub | sudo gpg --dearmour -o /usr/share/keyrings/google-keyring.gpg
まずリポジトリ情報詰まったディレクトリへリポジトリの追加。
$ sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/google-keyring.gpg] http://dl.google.com/linux/chrome/deb/ stable main" >> /etc/apt/sources.list.d/google-chrome.list'
参照先が追加できたので、google chromeのインストール
$ sudo apt update && sudo apt install -y google-chrome-stable
ここを参考にしました。
まずリポジトリ情報詰まったディレクトリへリポジトリの追加。sources.list.dですね
$ sudo sh -c 'echo "deb http://dl.google.com/linux/chrome/deb/ stable main" >> /etc/apt/sources.list.d/google-chrome.list'
あまりよくわかりませんが、公開鍵の入手
$ sudo wget -q -O - https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub | sudo apt-key add -
追加したリポジトリをaptへ通知。
$ sudo apt update
通知ができたのでインストールの実行。
$ sudo apt install google-chrome-stable
インストールが完了したらLatteDockに入れておきましょう。
Visual Studioのインストール
こちらも公式でdebファイル4が配布されているのでそれでも構いません。
が、VS Codeは特にアップデートの通知がうるさいので、aptでアップデートできる方が後々楽ちんだと思います。
ちなみにsnap5でもインストールできるそうですが、いろいろとバグ(日本語化できないなど)があるようです。
snap自体も壊れやすいので、個人的にはあまりつかっていません。
[2023-11-03追記更新]
多分こんな感じ
$ wget -q https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc -O- | sudo gpg --dearmour -o /usr/share/keyrings/microsoft-vscode.gpg
$ sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/microsoft-vscode.gpg] https://packages.microsoft.com/repos/vscode/ stable main" >> /etc/apt/sources.list.d/microsoft-vscode.list'
$ sudo apt update
$ sudo apt -y install code
ここを参考に進めていきます。
依存関係のインストール。wgetとhttp-transport-httpsですね。もうひとつはわかりません。
$ sudo apt install software-properties-common apt-transport-https wget
MicrosoftのGPGキーを取得する、ようです。
$ wget -q https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc -O- | sudo apt-key add -
Microsoftのリポジトリを追加します。
$ sudo add-apt-repository "deb [arch=amd64] https://packages.microsoft.com/repos/vscode stable main"
$ sudo apt install code
これで更新が来たときはLinuxのいつも通り、以下のaptコマンドで更新がされますね。
$ sudo apt update $ sudo apt upgrade
GitHubデスクトップのインストール
デスクトップとしてのLinux環境での開発ではGitのGUIが選択肢が限られます。
有料でGit Krakenはおすすめです。SmartGitも使えます。
今回はひとまずGitHubデスクトップをインストールしていきます。
履歴をツリー構造では見れませんが、Undo機能が追加されましたので、必要十分になっているかと思います。
GithubデスクトップはLinux版は公式には配布されていないようですが、ここを参考に、GdebiだとかFlatPakだとかでインストールできます。あまりわかっていません。
しばらく触ってないうちに、参考先の記事berkorbay/github_desktop_ubuntu.shが更新されていましたので、更新しました。
これに従ってインストールします。
$ sudo wget https://github.com/shiftkey/desktop/releases/download/release-3.1.1-linux1/GitHubDesktop-linux-3.1.1-linux1.deb
$ sudo apt-get install gdebi-core
$ sudo gdebi GitHubDesktop-linux-3.1.1-linux1.deb
その他
Android Studioのインストール
Flutterをポチポチ遊んでいるため
$ sudo apt install openjdk-11-jdk
$ sudo add-apt-repository ppa:maarten-fonville/android-studio
$ sudo apt update
$ sudo apt install android-studio
InkScapeのインストール
たまに画像のパス化、トレースに使う程度
$ sudo add-apt-repository ppa:inkscape.dev/stable
$ sudo apt update
$ sudo apt install inkscape
PHP Storm EAP(無料版)
repositoryがないので、手動でインストールします。
アップデートも自分でするのが面倒ですね。
tar.gzですが、makeツールでインストールするものではなくて、そのままポータブルパッケージのようになっています。
そのためランチャー登録は必要ですが、まずはインストールというか配置します。
$ sudo tar -zxvf PhpStorm-223.7126.9.tar.gz
$ sudo mv PhpStorm-223.7126.9 /opt/
ここからランチャー登録します。
ランチャー登録ファイルの作成。
$ touch ~/.local/share/applications/phpstorm.desktop
ランチャー登録ファイルの設定項目の記述
[Desktop Entry]
Version=2022.10.24
Type=Application
Name=PhpStorm
Icon=/opt/PhpStorm-223.7126.9/bin/phpstorm.png
Exec="/opt/PhpStorm-223.7126.9/bin/phpstorm.sh" %f
Comment=The Drive to Desktop
Categories=Development;IDE;
Terminal=false
StartupWMClass=phpstorm
IconにIconのパスを、
Execに実行ファイルのパスを記述します。
ほかは適当でも動くと思いますが。
Peek
スクリーンショット的なGIFアニメーションを取れます。
$ sudo add-apt-repository ppa:peek-developers/stable
$ sudo apt update
$ sudo apt install peek
Kazam
スクリーンキャストが手軽にできます。高機能ではありません。
$ sudo apt-get install kazam
あとは面倒だったのでsnapでインストールしました。
discoverでインストールしてもいいですし、snapcraftで検索すると、わかりやすくていいです。
PyCharm(Python用のIDE)
DBeaver(データベースを覗くソフト)
GIMP(Photoshop代わり)
kdenlive (KDEの動画編集ソフト)
インストールしたいが、オンボロPCすぎて推奨要件が整えられないもの
DavinciResolve(動画編集ソフト)
その他
参考
金子邦彦研究室 Ubuntu インストール後の設定
Latte Dock Analogue clock : r/kde - Reddit
Latte Dock - Youtube broadcast by Nerd on the Street 動画17:52あたり
To install Github Desktop for Ubuntu
【Ubuntu Server 20.04】Google Chromeをインストールする手順
How to Install Visual Studio Code on Ubuntu 20.04