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EC-CUBE4系をレンタルサーバー(XSERVER等)にインストールした後に、メール設定でSMTP・SSLを使用する設定手順

Last updated at Posted at 2019-06-13

概要

前記事(XSERVERに、EC-CUBE4系をもっとも簡単にインストールする手順)において、EC-CUBE4のインストール画面での「メールの設定(SMTP設定)」という項目では、一旦SSLなし:587番ポートで設定するとお伝えしました。

メールのSMTP設定内容は、EC-CUBE4のインストール終了後、カレントディレクトリ上にある.envファイル内にデータが書き込まれます。

今回は、この.envファイルを書き換えてSSLあり:465番ポート書き換えましょう!という内容です。

この記事の上位版として、SendGridを使用するための記事を書きました(2020年9月27日)
詳しくはこちらをご覧ください(外部リンク)。

参考:XSERVER上での.envファイルの設置場所

.envファイルは、EC-CUBE4をインストールしたカレントディレクトリ上にあります。
他のレンタルサーバーにインストールした場合でも同様です。
SnapCrab_NoName_2019-6-13_18-31-32_No-00.png

具体的な設定手順

それでは、SSLへの対応方法(.envファイルの記述変更方法)を説明していきます。
やり方はとても簡単です。

前回EC-CUBE4のインストール画面で設定した内容(XSERVERでの例)

  • SMTPホスト:sv***.xserver.jp(契約サーバーにより異なる)
  • SMTPポート:587
  • SMTPユーザー:メールアカウントの追加で設定したメールアドレスを入力
  • SMTPパスワード:メールアカウントの追加で設定したパスワード

この設定内容が.envファイルの25行目に、下記の通りに記述されます。

MAILER_URL=smtp://SMTPユーザー:SMTPパスワード@sv***.xserver.jp:587?auth_mode=plain

このままの状態でもメールは送信出来るのですが、SSLに対応していないため以下の記法に書き換えます。

MAILER_URL=smtp://sv***.xserver.jp:465?encryption=ssl&auth_mode=login&username=SMTPユーザー&password=SMTPパスワード

これで正常に、SSLを使用してメールが送信出来るようになりました。

※この書き換えにより、SSLなし:587番ポートからSSLあり:465番ポートに切り替わっています。

さくら・ロリポップなどの他レンタルサーバーを使用する場合

公式サイトのEC-CUBE 4系対応サーバを参照して、お気に入りのレンタルサーバーを選んでください。

また、設定項目のSMTPホスト・SMTPポート・SMTPユーザーに関しては、各レンタルサーバーごとに必要な内容に適宜書き換えてください。

補足事項・番外編

補足:EC-CUBE4上での.envファイルの取扱について

EC-CUBE 4.0 開発ドキュメント上にも記載のある通り、.envファイルは開発用途での環境変数を設定するためのものであり、本番環境での使用は推奨されません。本番環境では、環境変数をサーバー設定ファイルに設定することを推奨します。とのことです。

この設定変更方法は、後日ご紹介したいと思います。

番外編:Sendmailを使用してメールを送信する方法

EC-CUBE4インストール画面で、特にメール設定をいじらずに設定すると、

  • SMTPホスト:localhost
  • SMTPポート:25
  • SMTPユーザー:無記入(空欄)
  • SMTPパスワード:無記入(空欄)

といった内容になり、このままで設定してしまうとメール送信エラーになり、会員登録や注文、問い合わせでタイムアウトまで非常に長い時間待機させられるが、結局メールが送信されなくなります(メールが届かなくなります)。

.envファイルには下記の通りに記述されています。

MAILER_URL=smtp://localhost:25

これを、下記の通りに記述変更します。

MAILER_URL=sendmail://localhost

これで、Sendmailを使用してメール送信することが出来ます。

※但し、なるべくSendmailを使用せずにSMTPしたほうが良いかなとは思います。

参考情報URL

この記事を作成するにあたり、参考にさせていただいた各記事のURLは下記のとおりです。
情報を提供してくださった皆様には、謝辞を申し上げます。

※逆に、これだけの中から情報を探すのが結構大変でした。必要性を強く感じて、体系的に学べるようにまとめた次第です。

Sendmail設定関連

SMTP・SSLなしの設定関連

SMTP・SSLありの設定関連

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