13
7

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

魔法JS☆あれい 第1話「popでpushした、ような……」

Last updated at Posted at 2020-03-14

登場人物

丹生(にゅう)あれい
魔法少女「魔法(マジカル)JS(女子小学生)☆あれい」として活動中。

イテレー太
正体不明の魔法生物。

目次

第1部「ミューテーター・メソッド編」

第2部「アクセサ・メソッド編」

第3部「イテレーション・メソッド編」

pop()

イテレー太「あれい、すべての前置きを端折るけど、今戦闘の真っ最中だよ!」
あれい「楽してんじゃねえよこの駄犬が」
イ「犬じゃなくてイテレータ型魔法生物だよ! そして敵を倒すにはあれいの配列魔法が必要なんだ!」
あ「人の話を聞けこの雑種」
イ「僕が魔法世界から召喚したデータを、あれいの配列魔法を使って、敵の弱点に合わせた値に変換してreturnする事で、ダメージを与えることができるんだ!」
あ「なら最初からまともなデータを用意しろよポンコツ」
イ「さて、今回僕が召喚したデータは……これだよ!」

items = ['羽二重餅', '水ようかん', '梅月せんべい'];

あ「……それ、全部福井の銘菓じゃねえか。相変わらず福井県民丸出しだな」
イ「そして、今回の敵の弱点は、『配列の最後の要素』だよ! さあ、配列の最後の要素をreturnしてぶつけるんだ!」
あ「だから最後の要素だけ召喚しろっつってんだろこのボロ雑巾」
イ「頼んだよ! あれい!」
あ「面倒くせえなあ……」

return items.pop();

イ「おおっ! やったよ、あれい! 梅月せんべいが炸裂したよ! 梅月せんべいで敵をやっつけたよ!」
あ「お前ちょっと黙ってろ」

解説

pop() メソッドは、配列を操作するメソッドの中でも最も基本的なものです。
MDNによると……

pop() メソッドは、配列から最後の要素を取り除き、その要素を返します。このメソッドは配列の長さを変化させます。

つまり、積み重ねられたカードから、一番上に乗っているカードを1枚取って、そのカードを相手に返すようなイメージです。配列というスタック構造のデータの操作としては、最も直感的にわかりやすい動きですね。

push()

イ「おっと、次の敵が出てきたよ!」
あ「どうなってるんだこの街は」
イ「さて、僕が魔法世界から召喚したデータは、今こんな状態になっているよ!」

items = ['羽二重餅', '水ようかん'];

あ「そうだな」
イ「そして、新たに魔法世界から召喚したデータは、これだ!」

newItem = '五月ヶ瀬';

イ「このデータを、元の配列の最後に追加した上で、その最後の要素を敵にぶつけるんだ!」
あ「……それこそ直接ぶつけりゃいいじゃねえか。バカなのかお前は」
イ「いいから! 急いで、あれい!」
あ「面倒くせえなあ……」

return items.push(newItem);

あ「……おい、効いてないぞ」
イ「わははは、引っかかったね! push()メソッドの戻り値は、配列の要素の数なんだよ!」
あ「お前どっちの味方なんだよ」

解説

push() メソッドも、最も基本的な操作の一つですね。
またまたMDNによると……

push() メソッドは、配列の末尾に 1 つ以上の要素を追加することができます。また戻り値として新しい配列の要素数を返します。

つまり、積み重ねられたカードの上に、さらにカードを乗せるようなイメージです。これも直感的にわかりやすい動きですね。
また、このメソッドの戻り値は、配列の要素の数です。例えば、空の配列に1つの要素をpush()した場合、戻り値は1になります。


イ「さて、ピンチだよ! どうする、あれい!」

return items[items.push(newItem)-1];

あ「これでいいのか」
イ「あ、うん……攻撃できたね」
あ「だからどっちの味方なんだよ」

return items.slice(0, items.push(newItem)).pop();

あ「これでもいいのか」
イ「あ、slice()とかはもっと後の話で出てくるからまだやめて……」

次回予告

shiftは、配列から最初の要素をなんでも一つ取り除いてあげる。
なんだって構わない。どんな要素だって取り除いてあげられるよ。

第2話 shiftはとってもunshiftって

13
7
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
13
7

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?