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プロトタイプ群の継続的ストリーミング探索による知的好奇心の維持・増進メカニズムに関する研究

Last updated at Posted at 2025-12-08

Research on mechanisms for maintaining and enhancing intellectual curiosity through continuous streaming exploration of prototype clusters

Journal of Infinite Prototyping, Vol.1, No.1, 202X
Prototyping Heaven / Dept. of Endless Development

概要

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本稿は、Webアプリケーション「無限ProtoPedia(MUGEN ProtoPedia) (*a)」を用いた、不確実かつランダムなプロトタイプ提示手法が、被験者の知的好奇心およびドーパミン受容体に与える影響についての研究報告である。

実験の結果、 「予測不能な出会い(Unpredictable Encounters)」 の継続的な供給は、被験者の「あと1回だけ(One more spin)」という行動ループを誘発し、可処分時間を著しく溶かすことが確認された。また、本研究の副作用として、公共放送からの接触や、古井戸周辺での風評被害など、観測範囲外での社会的相互作用も確認されたため、併せて報告する。

1. 序論

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1.1 背景:効率化へのアンチテーゼ

現代のアルゴリズムはあまりに「賢く」なりすぎた。我々は常に「おすすめ」という名のフィルターバブルの中で、予定調和なコンテンツを消費している。これに対し、 ProtoPedia (*b) というプラットフォームは、「つくりたい衝動」そのものを記録するという特異な性質を持つ。ここには完成品のみならず、アイデア段階や「何を作ろうとしたのか不明な何か」までが含まれる、まさに知の原生林である。

1.2 目的:セレンディピティの強制摂取

本研究の目的は、APIを用いた無差別かつ無限のアクセス(ストリーミング探索)を行うことで、 「セレンディピティ(偶然の幸運な発見)」 を意図的に、かつ致死量ギリギリまで摂取した際の人体(主に脳)への影響を検証することにある。

2. 実験装置 「無限ProtoPedia」

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本研究のために開発された実験装置(WebApp)の仕様は以下の通りである。

名称: 無限ProtoPedia (MUGEN ProtoPedia)

対象データ: ProtoPediaに登録された膨大なプロトタイプ群

操作体系:

  • モバイル(隙間時間モード) : 端末にインストール(A2HS)可能であるため、いつでもどこでもアイコンタップで起動。通勤電車やトイレの個室が「知の冒険」の場へと変貌する。

  • デスクトップ(没入モード) : キーボードショートカット(j/k)による高速移動。「Enter/f」キーを叩くたびに、見知らぬ誰かの脳内が画面に投影される感覚は、まさに現代のデジタル・ロシアンルーレットである。また、リセット(r)により浪費時間をなかったことにする記憶の強制抹消は使用者の罪悪感を瞬時に払拭する。

3. 観測結果

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本システム稼働後、以下の定量データおよび定性的な事象が観測された。

3.1 統計データ (※本研究独自の推計による)

平均滞在時間と瞬目率 : 無限ループに突入した被験者の平均滞在時間は3.5時間に達し、その間の瞬き回数は通常時の1/15にまで減少した。ドライアイのリスクと引き換えに、好奇心は指数関数的に増大した。

「あと1回」発言数 : セッション終了を試みた被験者が、終了直前に「あと1回だけ見よう」と心の中で呟いた回数は、平均42回であった。

キーボード摩耗率 : デスクトップ版ユーザーの「Enter」キーおよび「r」キーの摩耗率は、通常の業務使用(Excel方眼紙作成など)と比較して 5,000% 増加した。

3.2 被験者の社会性に関する観測

近所の古井戸に集う「古井戸魔神」たちの井戸端会議からのリーク情報によると、本システムの作者は現在無職であるにも関わらず、求職活動もせずに本システムの無限開発に没頭しているとの噂である。これは、「開発こそが無限だった罠」[1]に陥った典型的な症例と言える。

4. 考察と社会的波及

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本システムが放つ「プロトタイプ探索の波動」は、予期せぬ社会的波及を引き起こした可能性がある。

4.1 メディアとの接触および霊的干渉の観測

某国の公共放送にて放送中の番組「沼ハマ」制作班より、特集「抜け出せない!プロトタイピング沼」への出演打診があったとの未確認情報が、著者の脳内受信トレイにて確認された。

報告によると、番組ゲストには「馬車馬内閣」にて新設された「プロトタイピング庁」の初代長官・ヒゲX氏(*d)や、国内外から招集された「廃プロトタイピスト」たちが名を連ねていたとされる。特に注目すべきは、番組後半で予定されていた特別企画 「イタコ・ライブプロトタイピング」 である。

この企画は、霊媒師(イタコ)がArduino Unoを依り代として、故人である「某発明王」と「ベロ出し物理学者」の霊を憑依させ、制限時間内に未知のガジェットを爆速で実装するという狂気の試みであった。しかし、これらのオファーが現実のメールボックスに届いていないことから、開発者の睡眠不足に起因する 「願望充足型の集団幻覚(Mass Delusion of Wish Fulfillment)」 である可能性が極めて高いと結論付けられた。

4.2 シークレットモードによる放送事故未遂事案

また、某ドキュメンタリー番組「プロトタイプ ZERO」において、本装置の隠し機能(シークレットモード)を使用した耐久イベント 「30分間耐久 無限ProtoPedia損」 が企画されたという噂が、まことしやかに囁かれている。

このモードは、特定のコマンドを入力することで発動し、xxxxxxをハックしてxxxxxxxxxxxxxxxxx限界速度でプロトタイプを網膜に焼き付け続けるという、複数あるモードの中でも最も過激なモードである。

リハーサルにおいて、被験者となった出演者が次々と表示される「奇天烈な電子工作」や「無駄な発明」の奔流に精神をハックされ、 「これ作りたい...いや、作らねば...」 とうわ言を呟きながらスタジオから失踪する事案が発生したとされる。この結果、 「公共の電波に乗せるには中毒性が高すぎて危険(放送法違反の恐れ)」 という判断、および既存の SIer業界からの「仕様書のない開発を推奨するな」 という闇の圧力により、企画自体がお蔵入りとなった可能性が濃厚である。

4.3 深夜徘徊層の増加と異種間コミュニティの形成

「プロトペディア無限探求症候群 (M.E.S.)」の進行により昼夜が逆転した重度の患者(通称:Midnight Oil Burners)たちが、現実世界の特定の場所に集結し始めているという報告が寄せられている。

特に、某国某所の路地裏に存在すると噂される隠れ家的ギークバー The Sleepless Bear Bar (眠れない熊の酒場) に関する目撃情報は、社会に静かな衝撃を与えている。

目撃情報概要: 近隣住民や深夜のタクシー運転手からの証言によると、このバーには夜な夜な、人間ではない「動物たち」が集っているという。 (*e)

  • 「深夜2時過ぎ、店の窓からPCの青白い光が漏れていて、中を覗くとクマとキツネが肩を並べてMacBookを叩いていた。幻覚かと思った」(40代男性・会社員)

  • 「彼らはジョッキを片手に、人間の言葉で 「このガジェットの仕様がクソだ」 とか 「無限ProtoPediaでヤバいのが出た」 などと熱く語り合っていた。店員もアライグマだった気がする」(20代女性・学生)

これらの現象が、 M.E.S.の末期症状による集団幻覚なのか、あるいは無限の探求が種族の壁を超えてしまった 結果なのかは定かではない。しかし、 The Sleepless Bear Bar が、睡眠を捨てた者たちの新たな聖地(サンクチュアリ)となっていることは間違いないようである。

5. 結論:多様性こそが全て

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本研究を通じ、 「作品数の多さと多様性こそが、好奇心維持の燃料である」 という結論に達した。

モバイルでの「隙間時間の強制遭遇体験」と、デスクトップでの「中毒性の高い無限探索」。この2つの体験は、検索という能動的な行為では得られない、 受動的かつ暴力的なまでのセレンディピティ 体験を提供した。

無限ProtoPediaという装置は、人類(主に作者)にとって「時間泥棒」であると同時に、「創造性の加速装置」としても機能しうることが示唆された。

謝辞

本研究は、ProtoPediaに作品を投稿した全てのクリエイターに捧げる。(そして、私の睡眠時間を返してほしい)

注釈

(*a) 無限ProtoPedia | ProtoPedia https://protopedia.net/prototype/7759

(*b) ProtoPedia(プロトペディア) | つくる、たのしむ、ひろがる https://protopedia.net/

(*d) 無限PP宣言

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(*e) The Sleepless Bear Bar

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参考文献

[1] 無限ProtoPediaの開発こそが無限だった罠 #debug - Qiita

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