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別マシンの Ollama へのアクセス

Last updated at Posted at 2024-03-04

Ollama は各種 LLM をローカルで手軽に動かせます。HTTP サーバーとして実装されているため、LLM を専用マシンに分離することも簡単です。

デフォルトでは 127.0.0.1:11434 で待ち受けされるため、ローカルからのアクセスに制限されます。

11434llAMA (LLAMA) ということのようです。

WSL2 はホストとは別の IP アドレスを持っているため、Windows 側の Ollama に WSL2 から 127.0.0.1:11434 でアクセスすることはできません。

外部からのアクセスを許可するには環境変数 OLLAMA_HOSTOLLAMA_ORIGINS を設定します。👉FAQ

設定例
OLLAMA_HOST=0.0.0.0
OLLAMA_ORIGINS=192.168.0.*

127.0.0.10.0.0.0 の違いについては以下の記事が参考になります。

クライアント

OLLAMA_HOST はサーバーだけでなく、クライアントにも影響します。

OLLAMA_HOST が設定されていない、または自ホストが指定されている場合、ollama コマンドを実行すると、サーバーが起動していなければ自動的に起動します。一方、他のホストが設定されている場合は、指定されたホストに接続しようとしますが、起動していなければ失敗します。

ライブラリ

Python からアクセスするための公式ライブラリがあります。

OLLAMA_HOST が設定されていれば、自動的にそちらに接続します。

import ollama
ollama.generate(model="gemma2:2b", prompt="Who are you?")

LangChain

汎用的な LLM ライブラリである LangChain でも Ollama はサポートされています。

ただし LangChain では OLLAMA_HOST は参照されないため、別マシンにアクセスするには base_url を指定する必要があります。

from langchain_community.llms import Ollama
llm = Ollama(base_url="http://192.168.0.11:11434", model="gemma2:2b")
llm.invoke("Who are you?")

参考

ローカル LLM の構築は手間が掛かりそうなので敬遠していましたが、Ollama はあっさり動きました。型落ちのノート PC (Core i5-3320M) でも、gemma:2b は 5tps くらいは出るので驚きました(gemma2:2b も同程度)。Ollama と Gemma の組み合わせは私にとって画期的でした。

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