ブラウザ動作するAutoDeskのTinkercad。
Tinkercad > Download > レーザカット用にダウンロード > .SVGファイル | カットしてもらった
MDF材やアクリル材で板状のものをカットできる。
それらを組合せると、10年ほど前に雑誌上で見た海外の僧院のようなものができるだろう。その僧院は有機的な形状を層の組合せで構成していた。実際に建築されたものかは、記憶していない。検索しても見つからなかった。
(2005年から2008年の間の雑誌PenかAXISに掲載されていたと思う)。
(追記 2018/04/22)
@ AXIS 2004 August
現在進行中の、鹿児島県にある真言宗の寺の建築プロジェクト。表面の積層レイヤーは、仏像が鎮座する折り畳まれた布からイメージしたと言う。
その設計を任されたのがこのトーマス・ヘザウィッグ。
積層状の構造物を作る手順
.svgファイルのエクスポート
オブジェクトを用意する。
例として「ねじれたポリゴン」を使用する。
(imm22氏によるオブジェクト)
ルーラーを配置して、オブジェクトをz軸下方向にしずめながら.svgファイルエクスポートを繰り返す。
エクスポートしたファイルを適宜renameする。
$ ls LAYERED_TWISTED_HEXAGON_180310/
layeredStructure_180310_0m0p0.svg layeredStructure_180310_5m12p25.svg
layeredStructure_180310_1m2p45.svg layeredStructure_180310_6m14p7.svg
layeredStructure_180310_2m4p9.svg layeredStructure_180310_7m17p15.svg
layeredStructure_180310_3m7p35.svg layeredStructure_180310_8m19p6.svg
layeredStructure_180310_4m9p8.svg layeredStructure_180310_9m22p05.svg
上記の例ではm2p45は「マイナス2.45mm」を表す。
エクスポートした.svgファイルは下記のように、異なる形状となっていて、組み合わせた時に層状になるだろう。
カット
MDF材かアクリル材でレーザーカットしてもらう。
MDF材の場合、積層状に組み立てたあとでルーター(DREMEL 2050など)で削れるだろうか。
組み立て
レーザーカットしてもらったMDF材を穴位置を合わせて組み立てる。
穴にはM5の芯材(割り箸から削り出す)を入れることで構造を維持する。
上記の例では、穴は2つ開けているが、T字型の配置に3つの穴をあけておくと、方向が一意に決まるだろう。
組み立て時の問題は、カットしたMDF材の積層順番を把握しておかないといけないこと。.svgファイル上で番号を記載するなどする必要はある。
Tinkercad上での再現
.svgファイルをインポートすることで、Tinkercad上で積層構造を再現できる。
右の構造が左の積層構造物になる。
(重ねる上下順番を反対に間違ったので、渦巻きが逆になっている)。
構造物の検討
贖罪聖堂の柱
アントニ・ガウディ・コルネットデザインのサグラダ・ファミリア贖罪聖堂の柱のような構造は積層で作れそう。
STLファイルを作るにはTinkercadを使うよりは、別のプログラムで自動化する方がいいかもしれない。
しかし、それと同時に彼は力学や工学も貪欲に追求していきました。教会を支える柱は、地面のあたりでは8角形でありながら、上へと伸びるに従って16角形、32角になり、最上部ではほぼ円柱になっています。見た目の軽やかさや美しさを追求すると同時に、頑丈さも兼ね備えた構造になっているのです。
Delta Flyer
Delta Flyerのような構造は、端側の部分が小さく湾曲している部分があり、カット時にばらばらにならないだろうか?
(追記 2018/03/11)
ImageMagick + bash > .svgファイルを背景色設定して.jpgファイルに変換する
にてスライス画像を確認したところ、部品がばらばらになるということはなかった。しかしながら、船体後部は芯材を通す位置の決定が難しそうだ。
https://www.youmagine.com/designs/star-trek-shuttle-delta-flyer
から取得したSTLファイルをTinkercadにインポートしてみた。
layer v0.1
随分違うものが出来上がった。
水平位置をきちんと取れていないのだろう。
layer v0.2
前後にBoxを追加することで、水平位置を合わせるようにした。
積層した場合、以下のようなものができるようだ。
コレジャナイロボ、発進。
layer v0.3
スライスの移動方向を長手方向にした。こうすることで、レーザーカッターによる細かな切断面を活かせるように思った。
しかしながら、レーザーカットしてもらった部品から実際に組み立てるのは難しそうだ。
Tinkercadデザインをpublicとした。
https://www.tinkercad.com/things/e7rr2Bua4NM
.svgファイル
積層用の.svgファイルを作ってみた。
MDF材2.5mmでレーザーカットする予定。
番号順に積層し、穴の部分に料理用竹串(2.60-2.68mm直径)で接続できると思われるが、作成は未実施。